マレーシア生活15

最近の出来事

マレーシアで働くということ

母親が帰国し一夜経ち、
仕事に復帰した。
想像よりも疲れが早くとれ、
朝もいつも通り起きられた。

連休明け、仕事のメールを確認すると
一度数週間前に延期になった
新しくきた職員向けのイベントがその日にあるとのこと。
そしてメールにはマレーの人たちが大好きな”ドレスコード”の文字。
その日着ていたのが少しラフな格好で他のムスリムの先生に
その服がドレスコードに引っかかるか聞きたくて
オフィス中を駆け回ったが誰もいない。人気がない。
そして音の聞こえた中国語の先生の部屋を訪ねてみることに。
中華系の先生に確認した結果、
『私もいつもドレスコード守らないからわからない』
『服はともかくつま先は隠したほうがいい』と言われ、
ギリ時間があったから急いで家に戻って着替えることに。

着替え終わって学校の図書館(イベント会場)に来たが、
部屋がわからない。
学校メールはオフィスのパソコンでしか確認できない。
その場で自分のスマホからログインしようと思ったけど、
認証のメールがエラーになってしまい届かない。
何度かやっているうちにログインの回数が上限に達してしまい
数時間はログインができなくなってしまった。

この時点ですでに焦っていたが、
誰かに聞けば何とかなると思っていた。
が、学部の事務員の人に電話で聞いてもわからない。
図書館のカウンターの司書さんに聞いてもわからない。
わんわんわわーんわんわんわわーん
で、泣きそうになった。
1階から4階まで駆け回って、
途中で中国人のルームメイトに会ってもなにもわからない。
エレベーターは職員用で乗るたびにガン見され、
ついには『職員専用だけどわかってるよね?』と圧をかけられ。
普段なら実は職員で~と軽く受け流せるけど、
自分のキャンパスじゃないしやっぱり職員には見えないんだと
再認識した。

とにかく!イベントが30分で終わるので焦っていたが、
ついにイベント終了の時間になってしまった。
絶望して自分のオフィスに帰ろうとした時に
一本の電話がきて『延期だって』と。
全身脱力した…
汗びっしょりになって
駆け回ったこの1時間は一体なんだったのか。
時間ギリギリまでメールは確認していたが、
オンタイムで延期の連絡がきたらしい。
時間前に到着する人もいるかもしれないのに
どうして開始時間に延期を知らせるんだろう。
私同様に焦っている人は見かけなかったから
噂レベルでは延期の知らせは出ていたのだろう。
さすがマレーシア。
疲れていたからかなりまいってしまったが、
元々私が働いているのはマレーシア。
これが全部普通なのだ。

上記の流れを
服を見せに行った中国語の先生に言ったら、
『これがマレースタイル』と言われた(笑)
『もう少し慣れなきゃね』とも。
その通りだ。
いつもみんなに落ち着けと言われる。
こっちの人は適当だけど
対応力は素晴らしいと思う。
私ももっとなにがあっても動じないようになりたい。

マレー人との約束

私の直属のボスから、
次のセメスターについて話したいことがあるから
来週の木曜日か金曜日自分のオフィスに来いと言われた。

この先生とは私がアメリカにいる時から
連絡をとりあっているが、
最初から返信がなかなか返ってこなかった。
元々はそういう人だと思って気にしていなかったが、
(人の返信速度の遅さにイラつくのはもうやめた)
マレーシア来てみてわかったのは
単純に歓迎されてなかったのだ。
それはともかく、
彼女との約束はほとんど果たされたことがない。
私が赴任してから1週間もしないうちに
私のことを手放した。
連絡するときは何か雑用や面倒ごとを押し付ける時のみで
普段『生活はどう?』『何か困ったことはない?』など
私を気に掛けるような言葉は一切ないのだ。
なにかものを頼むときでさえも、
騙すようなかたちで実は私がやらなくてもいい仕事で
彼女の個人的な仕事を手伝わされていたと後になって知ったりする。

話は戻って、
説明を聞きに来てとのことだが、
正直彼女が何を話しているのかあまりわからない。
日本語も英語もあまり上手ではないのだ。
しかも『質問あったらなんでも聞いて』と言われても
まだなにがわからないのかもわからない。
最終的には
息子さんが熱が出たとのことでその会もなくなり、
彼女と関わるたびに
マレーシアの悪しき習慣を体現したような人だなと感心してしまう。

とにかくマレーシアで働くことは
そういうことを受け入れて慣れないといけないのだ。
KLの日本企業で働いている人とは
まるで違う生活を送っているんだろうなと思っている。
これはこれで楽しんでいるので悪しからず。
毎日が濃すぎて何が起こるかわかりません。


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