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議会活性化特別委員会

文字通り「議会の活性化」を検討するために設置された特別委員会です。
何を検討するかというと「議会基本条例の制定」について

島根県長村議会議長会から事務局長にお越しいただき、「議会基本条例」について勉強会をしましたので忘備録としてメモしておきます。

この「議会基本条例」
現在、全国1788自治体のうち52%が
そのうち町村に絞ると37%が議会基本条例を制定しているそう。
近くでは吉賀町や益田市も制定されています。

先生が言うには作ればいいというものではなく(当然ですが)
条例の内容もピンキリで、
条例と行動が伴っているところもあれば、理想(条例)が立派すぎて行動が伴わないところ。など様々だそう。

なんのために制定するのかというと、
地方分権、人口減少が進み、時代が変化する中で、議会が力を発揮していくためには議会運営の基本ルールを見直す必要があるからです。

どんな事をこの条例に定めて実行していくかというと、
様々な項目があるのですが、
1、議会報告会
2、自由討議
3、反問権
が基本条例の基盤3点セット

1つ目の「議会報告会」は住民の声を聞く機会を議会として作りましょうということです。津和野町でも一昨年、初めて「議会広聴会」が開催されました。(昨年度はコロナで中止だった)今年も11月に開催を予定はしています。
ただ、親しみやすいか意見を言いやすい雰囲気かと言われると、全くそんなことはなく。席の配置や進行の仕方など改善の余地しかない会ではありました。。。。
すでに実践していることではありますが、条例で定めることにより継続性が求められることになります。

2つ目の「自由討議」これは私が議員になって大きな違和感を感じていることの一つです。議会を良く知っている方には「議会はそーいうところだ」と言われるんだろうと思いますが、「議員同士で話し合ってものごとを決める」という機能が議会にはないんです。
どーいうことかというと議員同士で「〇〇さんはここについてどう思います?」とか「課題はここだと思いますけど、何か解決方法がありますか?」みたいな話し合いをオフィシャルにする場がなくて、議会終わってから話せる人とだけ話すみたいな感じなんですよね。
じゃあ、議会ではどうやって話をしているの?というと、議員個人が執行部に質問する形でのみ話が進んで行きます。
これは実際やってみるとすごくモヤモヤします。今までの人生で経験してきた話し合いのプロセスと全然違う。。。。
なんか全然議論が深まらないし、議会としてまとまった意見をぶつけるわけではないので、なんか弱いんですよね。
そんなやり方を改善して議員同士で話す過程をつくりましょうというのが「自由討議」です。

3つ目の「反問権」ですが。これも違和感の一つでした。
先にも書いた通り、各個人議員のが執行部に質問し、執行部がそれに答えるという形で話が進んでいくんですが、現状では執行部から議員に対しては質問ができないんです。例えば、議員の質問の意図が分かりにくくても「今の質問はこのような意図ですか?」と聞くことができないという状況です。
だからかどうかわかりませんが、質問と答えがかみ合っていないことはけっこう多いです。
そもそも、片方は質問に答える事しかしてはいけないというのはコミュニケーションが破綻しているのではないかと。。。。

他にも先進地の事例では
・議決事案を追加する
・傍聴に来た住民に発言の機会を与える
・休日、夜間に議会を開催する
などなど、議会の活性化を目的に様々な手段が盛り込まれています。

活性化につながる議会基本条例が制定できて、
しっかり運用できれば、私が議会で感じているモヤモヤの解消にもつながるのでは?と希望を感じています。

10月には先進地視察研修ということで、
鳥取県若桜町と岡山県美咲町に行く予定です。

詳しくはまた視察後に。







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