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地域共生社会推進セミナー

「福祉とは、だんの らしの あわせを実現すること。」という日本福祉大学の原田先生の言葉に強く共感し、原田先生のお話が聞ける機会はないかとネットで検索。素晴らしいタイミングで島根県社会福祉協議会が主催する研修会を発見し
オンラインで参加してきました。

研修の主題は「地域共生社会推進セミナー」〜「多機関協働による包括的支援体制づくり」を推進する〜

厚生労働省が掲げる「地域共生社会」を実現するために必要なのが「包括的支援体制」で、その体制を実現するための事業の一つが令和3年4月から新たに始まり、本研修のテーマである「重層的支援体制整備事業」です。
詳しく知りたい方は厚労省のサイトを見てみてくださいね!

原田先生のことばっかり気にしていたので、研修の主題を全然見ていませんでした。。。。「重層的支援体制整備事業」初めて聞くワードです。。。。。

ついていけるかと不安がよぎりましたが、原田先生の講義は専門職でない私にも大変聞きやすく、ますますファンになりました。

で、私が感じたことは、

この「包括的支援体制」の目指すところには非常に共感するし、そうあるべきと感じる事ばかりであるけれど、「どうやって実現していくか?」というところに相当ハードルがあるのではないかということ。
実現する手段の一つとして「重層的支援体制整備事業」が作られたわけだけれど、その実施については市町村の手あげ式(やりたい市町村がやる方式)で、現在手をあげているのが42自治体というとこにも難しさが表れているのかと。

普段はできない理由を考えるということはあまりしないタイプですが、何が難しいと感じたかを並べてみます。
・多機関と連携する(縦割りでなくて)
・制度のはざまににいる人を支援する(制度にはまるかはまらないかでなくて)
・継続的に関わる(単発の支援でなくて)
・課題を丸ごと受け止める(担当制でなくて)
・地域づくりの視点を持つ(特定の課だけが持つのではなくて)
・地域共生社会についてビジョンを持つこと(目先の事業実施でなくて)
・地域に合わせた事業を構築すること(横展開やトップダウンでなくて)

行政批判をしたいわけではなく、これまでとは異なる新しい行政が求められている。そんな感じがしました。
行政内で事業説明し希望者を募って、各課から出向のような形で推進室みたいなものを設置しないとなかなか進まないのかも。

講義を聞かれてない方には何の話だという投稿になってしまいました。。。。

最後に、東京大学先端科学技術研究センター熊谷晋一郎先生の「自立とは依存先を増やすこと」という言葉がとても印象的でしたので紹介します。困ったときに相談できるネットワークがあればあるほど豊かな自立になっていく。これは誰にでも言えることだと思います。自立という言葉一つとっても概念を変えていくことで地域共生社会へとつながっていくんだなと感じました。



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