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労働者協同組合って何?〜地域づくりで地域の課題解決を〜

12月21日22日に松江市・浜田市で開催されたこちらのセミナー。


以前から興味を持って問い合わせとかしていたので、当日はコメントとか質問してくださいという依頼を受けて両方の会場にオンライン・オフラインで参加。

タイトルの労働者協働組合って何?ということですが、
労働者協同組合法というのが成立したことで、株式会社、合同会社、NPO法人などと並んで新たな法人格「労働者協同組合」が作れるようになった。ということです。

新たな法人格ということで、「メリット・デメリットは?」「NPO法人と目的とか似てるけど何が違う?」というような話によくなりますが、私の理解では法人格を並べてどれがいい?という話ではないんだなぁと思ってます。
と言いながらまだまだうまく説明できないけど、
まず、「労働者協同組合」は地域づくりを仕事にしていくための法人格である。という前提があります。仕組みとしては、出資して組合員になり事業に従事する。とか、徹底した話し合いをして事業計画を立てるというルールがあるのですが、私は「今の社会って生き方ってこれでいいの?という事を労働を通じて問い直してみませんか?」という提案をしているというところが1番の特徴なんじゃないかなと思っています、

「労働」のあり方
雇用されて働くか、自営で働くかの二者択一を越えて
「企業」「経営」のあり方
企業は誰のものか、経営は何のための営みか
「経済」のあり方
経済のあり方が企業と労働のあり方を決するグローバル化からローカル・循環の志向
「民主主義」のあり方
お任せ民主主義・多数決の民主主義から、納得・非効率・多様性を価値とする民主主義
「コミュニティ(社会)」のあり方
多様性と共生を基本原理とする、新しい協同の原理によるコミュニティづくり

セミナーでもこのような在り方を捉え直すという話がでていました。
今の地域(社会)の課題を解決していこうと思った時に、既存の価値観に捉われない。捉え直すということは必要なんんじゃないかなと感じています。

正直、私も理想主義っぽい感じもしますし、NPOでも株式会社でも協働労働的な働き方をされていたり、社会課題に取り組まれているところもたくさんあるので、「労働者協同組合」でなければできない。という事はないと思いますが、新たな視点で地域課題と向き合う良いきっかけになるだろうなとは感じています。

じゃあ、どんな活用の仕方があるのかなと考えてみると
・地域おこし協力隊や移住者の仕事として 本業+協働労働(稼ぎ+生業)
 若い人も多いので稼ぎの部分は既存組織で働きながら、自分の得意な事、やりたい事を協働労働で実践していくスタイル。移住してくる人は地域に関わりたいという想いや、暮らしや働き方を変えたいという想いの方も多いので親和性がありそう。京丹後市ではそんなセミナーも開催されている。

・高齢者の仕事として
 田舎に来るまでは高齢の人に働かせるなんてと思っていましたが、皆さんと関わる中で、いくつになっても役割がある・居場所があるというのはとても大事な事なんだなぁと感じています。高齢者が働く場所としてシルバー人材センターはあるけれど、働き方としては受け身。じゃあ主体的にボランティアでというのもちょっと違う。自分達で仕事の内容も働き方も決める「協働労働」というスタイルは結構合っているんじゃないかなと思います。広島市ではそんなシニア世代の活動を促進する取り組みをされています。


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