見出し画像

持ち物の取り替え時期

予報通りに急な雨が降ったある日、
持って来た傘をさす人と
持たずに濡れて歩く人が半々だった。

その中でビニール袋を頭に被せて
颯爽と歩く女性が居た😲

スーパーなどで使える透明のやつが
おでこの位置にピッタリはまって
不思議な存在感を放っていた。
顔も肩も濡れるというのに。

どうしても頭だけは濡れたくない、
そんな人もいるのですね😅

一つだけ持っていた折りたたみ傘が壊れた。
しかも2日続けて違う部位が。

最初はつゆ先という広げた端の部分で、
骨組みと生地を繋いだ糸がほつれたので
自分で縫い付けて、念の為翌日広げてみると
今度は石突きと言われる真ん中の天辺を留めた
ボタンのようなものが外れて来た😵

数年は使ったけれど、まだ壊れるには早い。

晴雨兼用の折り畳み傘で、自動開閉だったため
重宝していたので、ややガッカリしたものの
こう立て続けにあちこち壊れると
傘の方が替え時を教えてくれているとしか
思えないな、と笑ってしまった😅

ややスポーティーなのが気になったものの
自動開閉の便利さが気に入り、
アウトドアショップで購入したものだった。

実際、片手で操作できるのは、とても使いやすかった。

しかし相変わらずスポーティーな雰囲気なのが
気になってもいたのだ。
それも使い続けるに従ってその気持ちは増していた。

「何か違うなぁ」というほんのちょっとした違和感🙄

しかし物持ちは良い方なので、そうは思っていても
壊れない限り買い替える考えは無かった。

するとどうやら傘がそれを分かって
潮時を知らせてくれたように感じて
申し訳ないような、有難いような気持ちになった。

梅雨時でもあるし、晴れれば日傘が必須のこの時期。

日差しを避けて、近場のショッピングモールに
夕方覗きに行くとバック屋さんに申し訳程度に
置いてあるだけで、間に合わせのものを買う気になれず
翌日、雨模様の中、デパートまで足を運んだ。

石突きボタン無しでも雨は防げそうだったので
次の傘を一緒に探そう、と最後まで使わせてもらった。

デパートの傘売り場には、もちろん沢山の傘があり
何とちょうど良くセールまでしていてビックリ。
セール品も非セール品もくまなく見て回り、
重さや開閉チェックをしまくった。

折り畳み傘で自動開閉タイプは無かったが、
セール品の中で気に入ったタイプを見つけた。
手動だが開閉もスムーズで、重さ、大きさも
ちょうど良く、何より上品な雰囲気が気に入った。

そして何度も自分に聞いた。
「こんなもんかなで決めてない?」
「これが、本当に気に入った?」

そして決め手は、パッと見た時の
これ、いいかも、の感覚と
イメージ出来たその傘をさしている自分。

帰りは新しい傘をさして帰ろうと
レジの方に値札を外してもらったのだけど、
やっぱり前の傘をさして帰った。

そしてしっかり乾燥させてから傘袋に入れ、
今までありがとう、の気持ちと一緒に
お別れをした。

#エッセイ #気に入ったもの