1つめの記録。

怖いけど、久しぶりにInstagramを開いてみた。ストーリーも、ちょっとだけ見てみた。
昨日、ダンス公演に出て、
すごく疲れた。午後2時過ぎまで何度も寝た。
ただ何回思い返しても、楽しいって思った。
人と関わることが怖くなって、なるべく関わりたくなくて、仕事を休んで。

もともと自ら人に連絡したり遊びに誘ったりするタイプではなくて、暇さえあれば踊るか公演のお手伝いするかバイトするか見たいな人間だったけど、それでもどれも人と関わるものばかりだったし、そもそも人と関わること自体は好きだった。
それが、気づけば、周りの顔色を伺っては喜ばれる振る舞いを必死で考えて、なるべく次のことを先回りして考えて、100%しくじりのないように取り繕っていて、
それを楽しんでたはずが、
すごく、すごく疲れてた。。

何がきっかけかといえば、いくつか思い当たることはある。
大役をもらい、自分には務まらない不安と闘いながらも心を尽くして踊った公演で、個人的に酷評をもらったり(無論自分のために言ってくれたことであることはありがたいと思ってる…)、
信頼していた同期と先輩の距離が近づくに連れて、その双方から拒否されていると感じる出来事が増えたり、
インストラクターでありプロジェクトでも直属の上司である人に、日々何をしてもしなくても永遠に否定され続けたり、
そんな日々の中で、コロナが広がった。

同時に、自分の体調にも異変が出てきた。
目眩、腹痛、吐き気、手の震え、蕁麻疹、胸の横の痛み、視力の低下、眠れない、とか。この辺はなんとか薬とかで抑えて仕事できなくはないんだけど、一番困ったのは、物を覚えられなくなったこと。
内線で聞かれた同僚の名前が、誰かわからない。
電車に乗ってて、どこに向かってたかわからなくなる。
開発の進捗を聞かれても、そんなチケットを担当していたかさえ、わからない。
そしてまた、怒られる。

だから、仕事を休んだ。
MRIも受けたし、いろんな科で診察を受けたけど、結果はどれも疲れとかストレスとか。
以前患った腸らへんは定期的に検査してるし、それはそれで治療してる。疲れてる感覚はそんなになかったけど、どちみち仕事にならないし、休んだ。

休んでからが、大変だった。
親にはなんて話そう、期待を裏切ってごめんね。この会社、ママがここに入ったらすごいって言ってて入ろうと思ったのに、初めて兄とは別の道で私に期待してくれたのに、私にはやっぱ無理だったのかも。ごめんね。
て一日考えてたり、
沢山の人が毎日働いてるのに、私は何をやってるんだろう、、同じ環境の同僚も、もっと困難な環境にいる同世代もみんな頑張ってるのに、私はストレスが身体にでる程度に脆いんだ、弱いんだ、自分は普通じゃないんだ、なんもできない出来損ないだって自己嫌悪に陥ったり。

あんなに好きだったダンスも、
最初は怖くて踊りたくなくなって、
会社を休んだ頃からは人付き合いがめんどくさくて、できなくなった。
きっとストレスを踊って解放していたのだろう私の体内システムは余計に崩れて、体調は悪化する一方だし、思考もコントロールできなくなって、一日の中でマイナス思考が10割を占めるようになった。
途中からひとつだけ、尊敬している大先輩に誘ってもらって出演が決まった公演の練習には、迷惑をかけれないから行っていたけど、正直、毎回ビクビクしていた。体力も落ちてるヘタクソな自分が踊るのを見て、きっと先輩の期待を裏切ってしまうだろうと思ってた。そんで毎回、とにかく疲れた。

ひと月くらいして、普通じゃない自分への自己嫌悪にも疲れてきて、病気した時に色々打ち明けてた友達に誘われて、カフェに行った。その時、書いてみれば、って言われた。

別に誰に読んで欲しい訳ではなくて、自分が整理したいだけで、思いついた時に、なにとなく考えたことを書くことにした。

今日は、そのひとつだけ出ていた公演の次の日。
昨日の私は、人と関わることを楽しんでた。
すごく客観的な書き方だけど、そう思う。
昨日舞台から見た暗い客席の光景は、私の居場所はここだって思えるものだった。
踊ってて、ただ純粋に楽しかった。
ごちゃごちゃした理由はなくて、ただ好きだった。この瞬間好きだなぁって、思った。
1人じゃできない舞台で、振付師さんの想いがこもった振付をもらって、自分の身体を使って必死に表現して、届いて!!!って思うその瞬間が、踊らせてくれてありがとう!!って同時に思うその瞬間が、ただ好きだった。
て、思い出した。

いつも舞台後に改めて考えるとあれこれ理由を整理しなきゃってなって、余計な言葉があれこれつくけど、結局、ただ好きなだけなんだなと思う。
それで誰かの役に立てなくても、好きなものは好きだし、誰かの役に立つなんてこと、自分に簡単にできる訳なくて。

自分なんか何もできない、居ても意味がない、迷惑をかける、、、
って自己嫌悪に毎日陥ってたけど、
自分になら何かできる、居る意味がある、誰にも迷惑かけないと思っていたのか自分は、って思うと、むしろその傲り高ぶった自分自身への自己嫌悪が湧いてくるくらいに、
馬鹿じゃないの。って思える。

大それたことなんてどうせ何もできない自分なのだから、誰かが作った場所でも、誰かが頑張っていることでもいいから、力になる、応援する、そういうことをして少しでも"貢献する"しかできない。
その程度の人間だって認めないとほんとに何もできない。
そう、思えた。

キラキラした日々をいろんな人が投稿するSNSも、見られること前提であげてるから綺麗事ばっかりか、見られたいキャラで作ってる言葉ばかりだから、ずっと見たくなかった。
めんどくさい人間関係は全部捨てたかった。
でも、久しぶりに見てみた。
人の生活が気になったわけではなくて、感謝の気持ちを載せるべきかな、って思いがあった。それも違うか、と思って、個人的にお伝えしたい人へはLINEでメッセージを送った。
でも、SNSを見る恐怖を拭わせてくれたのは、昨日、私はこれでいいのかもしれないって思えたからだった。

行きたいところ、食べたいもの、聴きたいもの、いろいろ聞かれても、いつもなんでもいいって答えてた。
どうでもいいわけじゃなくて、
どれだったとしても楽しいものは楽しいし、つまらないものはつまらない。
一緒にいる人が行きたい食べたい聴きたいものがあるなら、それにするのが一番良い。
そう思って生きてきた。

初めて、自分はこれだって思えたのが、
舞台で踊ってる瞬間の自分だった。

昨日の舞台が、そう気づかせてくれたのは確かだけど、まだどうすべきとかは全然見えてない。それでも、何かのきっかけになるんじゃないかって期待は、今少し感じてる。

コロナに負けずにあの舞台を実現させてくださった全ての方、
素敵な作品を作ってくださった作品の振付師4名、素敵なデュオを見せてくださったダンサーの皆様、そしてこのご時世に足を運んで見てくださったお客様全員に、
心から感謝致します。
ここに書いても意味ないのかもしれないけど。
なんでもかんでもすぐ忘れちゃうけど、忘れないように、、今日の気持ちはここに記録。。

2020年8月17日