龍谷大学農学部 持続可能な食循環プロジェクト part2

 今回は落花生を栽培するにあたっての「年間スケジュール」「栽培目標」「栽培の流れ・こだわり」を紹介します。

<年間スケジュール>
 4月下旬に農学部の有志で集まったメンバーとキックオフミーティングで顔合わせと今後のスケジュールの説明会がありました。5月下旬は落花生の播種作業を開始し、6月~11月下旬の間にかけて水やり、畝立て、マルチ張り、定植、肥料散布、除草作業、クラック除去、収穫、殻むき、配送などひとつひとつ手作業ですべての作業を行いました。7月13日はチョコレートのオペレーション、8月は本学の経営学部藤岡教授のマーケティング講義、9月は工場見学といった販売に必要なノウハウなどを学びました。そして、2月はチョコレートの販売をしました。

年間スケジュール

<栽培目標>
 それから私たちは実際に栽培にあたって付加価値のある商品をつくるためにはどうしたらよいか、チーム全員で話し合い、「高品質」「多収量」「SDGs」、「環境に配慮する」の4つの栽培目標を掲げました。この目標をもとに行ってきた栽培の流れを説明します。 

<栽培の流れ> 
 まず播種から収穫、殻むき、配送までの作業の流れについてです。発芽不良を考え多めに1500粒を種うえしました。ポットでの栽培中は、ポットの底の部分から底面給水法を使い、頻繁に水を入れる必要が無いので管理がとてもしやすかったです。 畝立ては最低限作業できる幅を考え300平方メートルの農地面積を目いっぱい使用して7畝立てました。またマルチ張りでは土壌中微生物の効果により分解される性質のプラスチックのマルチを使用し、環境に配慮しました。 マルチ張り後は、ある程度成長した苗の株間を広めに空けて定植を行いました。株間を広くすることで白絹病などの病気になりにくくし、ゆっくりと肥料の効果が出てくる有機肥料の特徴を生かしました。収穫した際に白絹病になっていた落花生はありましたが少なく、効果を感じることができました。

マルチ張り

 こういった過程を経て、10月中旬頃から待ちに待った収穫が始まりました。収穫したナカテユタカは白くて綺麗で一生懸命育てたかいがあったなと思いました。

収穫の様子
収穫した落花生

 続いては殻剥きです。殻剝きは何日もかけて行い、手のひらで殻をつぶしてから剥いたので手が痛くて大変でした。そして、メンバーだけでは剥ききれなかった落花生は株式会社メタルファンテック様のご協力のもと残りの殻を剥いていただきました。 

殻剝きの様子

<栽培のこだわり>
 栽培目標であったように付加価値のある商品をつくるために有機的な栽培を行い、分解されるプラスチック素材の生分解性マルチの利用や、草木灰、骨粉や菜種油粕などの有機肥料を使って、減農薬栽培を心がけました。

骨粉
菜種油粕

 次回の投稿は栽培の過程を紹介します。
最後まで読んでくださりありがとうございました!

農学部|龍谷大学 You, Unlimited (ryukoku.ac.jp)
龍谷大学 農学部(@ryukokuagr) • Instagram写真と動画



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?