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COVID-19・気になること

 オープン生データの処理に毎日向き合ってますと、これで大丈夫かしらんと不安になる感染状況に出会うことが屡々あります。大騒ぎも出来ず、落ち着くだろうと様子見して大概終わることが多いのですが、グレイゾーンに悩むことも屡々です。感染対策に多忙な要人に教えを乞うのは畏れ多いし、オープン生データと睨めっこしている仲間がいたらと思ったりもします。
 今気になっていることは、宮城県の感染者数推移のこの10日間ほどの経過です。断っておきますが、死亡者0の10日間ですから天変地異の類を云々するつもりではありません。
 図1の宮城県の感染者数推移グラフをご覧頂ければと思います。

        図1:宮城県の感染者数、死亡者数推移

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 問題は、上段のグラフの右端です。新たな波形成分が底をついた日数スケール410の2021/2/27辺りから、別な新たな波形成分が現れて、以後2021/3/11のスケール423にあっても上昇中です。下段の死亡者数推移のグラフには、相応する期日内に死亡者数は見当たりません。この明らかな new wave を「気になる波形成分」と暫定的に呼ぶことにしますが、死亡者数が0なのは、第1波、第2波の time lag を見ればこれからということになります。気になる波形成分が、過去の波状成分が立ち戻って現れた可能性は少ないと思われますから、もしかしてこれも要注意の新たな波形かと気になっています。
 実は、宮城県と似た感染者数推移グラフに福島県の感染者数推移グラフがありますので、図2として、以下に載せました。

        図2:福島県の感染者数、死亡者数推移

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 福島県の死亡者数推移グラフは、気になる波形成分に一致して、それ以前の死亡者数が示されているので宮城県と全く同じというわけではありません。しかし、感染者数推移に関しては、両県に似る波形を他に見ませんので要注意と判断している次第です。福島県にイギリス型変異ウイルスが検出されましたので、福島県と宮城県は主都も近いですから、もしかしてと意識したところがあるのかもしれません。私の思い過ごしを願っていますが、そろそろ変異型を意識したグラフの読み方を身に付けねばとも思っているこの頃です。
 第3波の起源については、次回に述べたいと思っています。


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