新東京『ポラロイド』の話

大学受験直前のめだまやきです。新東京の新曲を初めて聴いた興奮をまだ新鮮な内に真空パックしたくて急いでこれを書いています。

私の敬愛するバンドが東京事変なら、新東京は親愛なるバンドでしょうか。どちらも某首都が名前に入っていますがたまたまです。私は天邪鬼な田舎者なので、反動的に都会的な音楽が好きなのかもしれません。

さて、2月6日にリリースされる新東京の新曲、『ポラロイド』について。先ほど、J-WAVEで先行公開された音源を聴きました。以降は聴いた感想を脊髄反射的に書くので文章が雑なのはお許しください。


端的に言うと、すごく好きです!新東京の曲の中でも1、2を争うくらい。もっと言えば18年の私の人生でもかなり上位に食い込んでくるでしょう(誰目線)。曲調はすごくポップなのに、歌詞はどこか切ない。あれ、作曲変わった?というくらい、今までの新東京にはあまりなかったようなメロディーや味付けがありつつ、しっかり新東京の匂いがする。最高。また新東京が新たな境地を切り開いたかもしれません。恐ろしや。

冒頭はイントロなしでエフェクトのかかった杉田さんのボーカルでサビが提示され、跳ねるようなキーボードがブリッジする。1番Aメロの安定感のある横向きのメロディー(ここの落ち着く気のないベースがすごく好き)から一転、Bメロでは八分音符の刻みが印象的な縦動きのリフ的なメロディーに変わる。最高にポップなサビは、やはり毎度のことながら楽器の少なさとそれを最大限に生かした音数の多さに驚かされる。オクターヴのコーラスはsanagiでもお馴染みのniinaさんですね!サビ後の間奏もドラム、ベース、キーボードのみとは思えないほどカラフル。2番Aメロは、歌メロこそ1番とほぼ同じものの、バッキングがよりテンポを大きくとる横流れになる(ベースでさえ少し落ち着く)ことで1番と全く違って聞こえる。コード進行もたぶんすこし変わっている。ここのAメロ後半のメロディーの進み方や終わり方が、すごく珍しいというわけではないが新東京では今まであまりなかった進み方のような気がする。コード進行もあるのかもしれない。そして縦のBメロ、鮮やかなサビとジェットコースターのように目まぐるしく展開が変わり、ブリッジに入る。ここではベースはいなくなり、ほぼ田中さんの独壇場。鋭い刻みが心地よい、と思ったらドラムやベースとともに歪んだギターの音が流れ込んできて、私の思考が置いていかれたまま高揚感だけが湧き出てきてラスサビに入る。なにこれ!新東京でこんなの聴いたことないよ!なにこれ!そしてその高揚感を保ったまま、そっと背中に感じる爽やかな風だけを残して曲は終わってしまった。


この曲はlistenというよりもexperienceしたい曲です。4人の演奏に能動的に浸りたい。各パートを覚えるくらいまで今月聴きこむ予定なので、私の受験期を代表する曲になることは間違いありませんね流石に。これぞ新東京というような展開の早さと手数の多さはもちろん、EP『新東京#1』のような味の濃さもありつつ、『#2』のような踊り出したくなるポップさも、『#3』の微かな憂いの匂いも感じられます。12月に同時リリースされた『ショートショート』『曖させて』に続いて、新たな一面を見せた新東京。『#4』の行く末に目も耳も離せないことは言うまでもありません。

現場からは以上です。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!流石に勉強します!!

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