ポルノグラフィティ岡野昭仁のこの歌声がすごい!!2021

約2年の充電期間を経て"新始動"のフェーズに入ったポルノグラフィティは、その音楽性に磨きをかけて渾身の51stシングル「テーマソング」を世の中にぶん投げてきた。正直、まだこのシングルとカップリング2曲を完全に噛み砕けてはいないんだけど、今までイメージしていたポルノグラフィティらしさと、新始動の名に相応しい新たなポルノグラフィティの可能性を感じさせるやばやばの新曲だってことだけとりあえず伝えておきたい。詳しく述べるのはまた違う記事でやる。

歌詞もメロディもアレンジもビジュアルも最新が最高を更新していく中で、今一度、ポルノグラフィティのボーカルでありソングライターのひとりである俺たちの岡野昭仁についての記事を書く。なぜならば今日10月15日は岡野昭仁の47歳の誕生日だからだ!知ってる?ごめん、改めてわたしの言葉で書きたかっただけ!!すまんな!!!昨年もそんなノリでnoteに記事を書いたんだけど、今年は彼の歌声にフォーカスしたいと思う。
(※10月15日に間に合わなかったけどお祝いの気持ちでいっぱいだよ)


かつて『アポロ』や『サウダージ』はたまた『Mugen』や『メリッサ』でポルノグラフィティが一世を風靡していた頃、昭仁さんの歌声はどんな曲でも同じ音質で聴こえてくる印象があった。良く言えばものすごく安定しているし、悪し様に言えば特徴がなかった。20年以上第一線で活躍しているボーカリストである昭仁さんの歌を上手く真似られる芸人さんが出てこないのはその象徴ではないかと思う。そういえばデビュー当時事務所の人だったかに昭仁さんが「七色の声を出せるようになりなさい」と言われた話を聞いたことがある。それはつまり「あなたの声色は種類が少ない」ということだったのだろう。

特徴がないのは悪いことばかりではなくて、晴一さんやTamaちゃんや本間さんがどんな曲を投げてこようとも綺麗に成立するように撃ち返すことができるということだ。たとえば主語が何であっても(「私」でも「僕」でも「俺」でも「わし」でも)昭仁さんが歌えばそれはポルノグラフィティの曲になる。だからこそポルノグラフィティの曲は多種多様であり、それがポルノグラフィティらしさとしてファンと世間に受け入れられてきた。

しかしながら、晴一さんをして「曲作りは任せた」と言わしめていたTamaちゃんの脱退を経て、プロデューサーの本間昭光さんの手を離れた後のポルノグラフィティは、「ポルノグラフィティらしさ」をずっと追求していたように感じる。メジャーでありたいと望む彼らが、それまでつくり上げてきたイメージと自分たちのやりたいことをすりあわせながら、試行錯誤を繰り返していた―――ように思うのはわたし個人の感想なのであんまり気にしないで、そう思う時期の楽曲も大好きだけど単にわたし自身がそういう印象を抱いてたってだけです。

そうしてたどりついた現在のポルノグラフィティは、最新曲の『テーマソング』は、カップリングの2曲は、わたしがファンであることを差し引いても、これまでで最高にポルノグラフィティらしく、かつポルノグラフィティぽくないという二面性をもった楽曲たちだ。歌詞もメロディもアレンジも、これまでの22年をまるごと肯定して飲み込みつつ、新たな表情を見せてくれる、これからのポルノグラフィティにも大きな期待を寄せざるを得ないファンファーレのようでもある。

特に、2021年現在の昭仁さんのボーカルは、かつての「特徴がない」という特徴を吹き飛ばし、安定感を底上げし、表現力を爆上げし、とにかくびっくりするほど「歌うめえ……!!!」と驚かされることが増えた。本当に増えた。そんなわけで、(やっと本題に入れるんだけど)わたしの思う「岡野昭仁のすごい歌声が聴ける曲」を書き連ねて、彼がこの世に生を受けたことを言祝ぎたい。


ラビュー・ラビュー(2000)

1stアルバム「ロマンチスト・エゴイスト」の一曲でありながら、あまりにもパンチ力がありすぎるこの曲を作れるポテンシャルを秘めていたポルノグラフィティ最初からやばすぎませんか。イントロからアウトロまで可愛すぎ、歌詞もメロディもアレンジも何もかも隙がないラブソング。昭仁さんの語尾を落とす歌い方(フォールっていうの最近知った)をたくさん堪能できる曲だけど、わたしが大好きなのは「ね」の音、何を隠そうこの「ね」の音で、中学生だったわたしは「昭仁さんと結婚したい!!」と思ったのだ。
「君は本当いっしょうけんめい生きているね」の「ね」、「僕は本当いっしょうけんめい愛されてるね」の「ね」は、サビの終わりの音ということもあって少し控えめに低く落ちていく。それはこの曲の主体が、隣にいるかわいい「君」を優しく見つめる目線のようで、聴いてる耳からどきどきしてしまう。
この曲に限らず、昭仁さんの「な」行はとてもやさしい。その理由をわたしなりに分析するに、彼らの話し言葉である因島弁が語尾に「な」行を用いるからではないか。特に相手の話に相槌を打つ際に使う「そうじゃね」「ほうじゃの」などによく用いられ、それゆえにこちらをやさしく受け入れてくれるような印象を「ね」の音から抱かせるのではないかと思うのだ。
初期のポルノグラフィティは語尾に「ねぇ」って付いてる歌詞が多い。『ビタースイート』の「どうしてもねぇ」もたまらなく好きだし、『蝙蝠』の「洗い流さればねぇ」も痺れる。常に力強く歌う昭仁さんが「ね」で急に力を抜く、その緩急が好きだ。
と、つらつら書いてみたがとにかくこの曲はかわいい。かわいすぎて、今の昭仁さんが歌うとまったく違う印象になってしまいそうだから、逆にこのままでいいとさえ思ってしまう。初期ポルノグラフィティを語るのには外せない名曲中の名曲である。


ROLL(2005→2021)

おまえこの曲について何回書くん?って言われそうだな、3回目だよ!大好きだからね!!
これは是非、上に貼った原曲バージョン(フルサイズMV)と、配信ライブDISPATCHERS Vol.1での映像とを聴き比べて、ボーカルの進化/深化を感じてほしい。16年の時を経てまったく違う曲に聴こえてくるから。
原曲の方ももちろん最高に素晴らしいラブソングだし、若さゆえの抑えきれてないパワーが曲の随所で滲み出ていた。そのパワーは、終盤の「恐れてたんだ」で!(びっくりマーク)を100個付けてしまうくらいの威力で暴発して最後のサビを盛り上げていく。その不器用さがとんでもなく愛しさを掻き立てる。
でも、2021年のDISPATCHERSバージョンでは曲の印象をがらりと変えてきた。「すぐに枯らせてしまう」も「届かずに彷徨った」も、まるで泣いているような余韻を音に含ませる。曲の主体の寄る辺なさが原曲以上に表現されていて震える。しかしラスサビ前の「恐れてたんだ」は、そこまでを思い出にして立ち上がるような強さを感じさせ、そこから「僕がすべて抱いてあげる」と歌う最後のサビは、過去も未来も飲み込むような確実な約束になった。
このDISPATCHERSバージョンは、そんな物語さえ感じさせるようなボーカルだ。かつてわたしは「新藤晴一にはストーリー・テラーというスタンドがついてる」と評したんだけど、最近の昭仁さんの歌声にもそのスタンドがつき始めている気がする。かつての歌も今の歌声で歌い直してほしいものがたくさんある。きっと新たな発見ができると思うから。


リビドー(2000→2020)

これもアルバム「ロマンチスト・エゴイスト」に収録されている曲で、そのバンド名に恥じないポルノグラフィティな曲である。「もういいんじゃない愛情を超えるような快感で壊れてしまえ」と歌うサビのアップダウンと、ここでも出てくる2度の「な」が堪らない。
それが、2020年12月のサイバーロマンスポルノ’20~REUNION~では、えぐいぐらい表現力ましましで帰ってきた。照明もギターもアレンジも何もかもポルノなグラフィティすぎてリビングで観てるのが気まずいくらいだったんだけど、何よりもボーカルがやばかった。原曲はやっぱりどうしても若くて青臭い印象が拭えなかったが(そこがいいんだけどね)、2020年のリビドーは酸いも甘いも嚙み分けたアダルトなリビドーで頭を抱えた。ねっとりしたいやらしさと「……ゥゥ躁鬱ッッ」「……ゥァ安住ッッ」の歌い方がもうしんどい(この書き方で伝わる?)。あと10年経ったらもう一度歌ってほしいと思った。57歳のリビドー、聴きたいよね。


REUNION(2020→2021)

まず2020年12月のライブバージョンでは、焦燥感のようなものが前面に出ていると思わせる。初披露だったということもあり、一音一音に力を込める歌い方で、この一回ですべてを伝えようとする思いが、急いた印象を抱かせているのかもしれない。ただ、それは決して悪い印象ではなく、むしろ彼らやわたしたちがライブにREUNION(再会)できたことへの喜びや熱を強く感じさせてくれる、特別な一曲になった。
そんな曲が、最新シングル「テーマソング」のカップリングとして収録されている。ライブバージョンとは歌詞が少し異なり、さらに新たなメロディも追加され、ライブバージョンよりももっと普遍的に「再会」をテーマにした曲になっている。正直ここまで変えてくるとは思っておらず、これもまた全く違う楽曲のように聴こえる。
昭仁さんのボーカルも、当然ながらどっしりとした安定感のある声でありながら、「内へと外へと」「埋もれたマントラ」の「う"」という新たな武器を得ているし、新たに追加された「割かつのは」の「は」、「I am you, Here is there」の「あ」の発音が良すぎてぶっ倒れそうだ。また何よりも、アウトロのシャウト?フェイク?が圧倒的で息を呑む。どう聴いたって「べぇーーえーーえーーええーーえーーーー」にしか聴こえないのに何だろうこの迫力は。「べ」にもパワーを込められるようになった昭仁さんやばすぎる。

海月(2018→2020)

昭仁さんのボーカルはピッチが高めではっきりしているので、あまり低音で始まる曲は多くないけど、だからこそサビでの爆発力がとんでもない曲になりがちである。たとえば低音で始まる曲といえば『渦』や『鉄槌』『Fade away』などがそうで、これらの曲のテーマである怒りや悲しみのようなマイナスの感情が、昭仁さんのボーカルによってサビで爆発するのが心地よいのだ。
この『海月』という曲も、今までにないくらい小さく囁くように始まってサビで感情を露わにするタイプの曲だ。ものすごく壮大なラブソングだと思って聴いてたけど、歌詞を読むとラブソングと言えそうなところは「キミの声だけだったよ」くらいか。ただこの部分の低音の囁きがあまりにも近くで聴こえて、思いっきり勘違いさせられてしまったんだね。
「キミ」はそこまで身近な存在ではなく、もっともっと大きな存在かもしれない。サビで爆発するのがマイナスの感情ではなく、疑う余地のない事実なのがまたいい。説得力のかたまりである昭仁さんの声で歌われたとき、それは本当に昔から決められていたことのような気になってしまうのだ。


カメレオン・レンズ(2017→2020)

「ありのままの」の「あ」から殺されそうになる。この頃からポルノグラフィティの楽曲はさらにバリエーション豊かになり、そして昭仁さんがそれを完璧に歌いこなすようになってきた。タイアップのドラマのイメージでつい「道ならぬ恋」の歌のように聴いてしまうが、その歌詞は恋愛関係のみならず、「他人とは完全にわかりあえることはない」という新藤晴一の人間観がこれ以上なく色濃く表現された、一撃必殺系の曲である。
「自分と相手で見ているものが違う」というある意味残酷な事実を終始嘆いているような昭仁さんのボーカルは、聴いている者を否応なくこの歌詞の世界に引きずり込む。これまでであれば、両肩を掴まれ揺らされながら「そうじゃろ?!なあ!!」と説得していた声は、纏わりつくように静かにしかし鼓膜を確実に揺らす声で「おまえもそう思うよねえ?」と同意を求めてくる。こんな歌い方かつてはなかった。
「お互いを知らないまま」の「ま」も、「色を失くし泣いてるの?」の「の」も、「分かち合えるものかな」のファルセットの「な」も、当時すべてが新しく聴こえたものだけど、新たに歌われるたびにどんどん妖しさを増していくから、これもまた10年後に聴きたい曲のひとつだ。57歳のカメレオン・レンズ、聴きたいでしょ。


アゲハ蝶(2002→2020)

日本人なら誰でも知ってるポルノグラフィティの曲と言えばこの曲だろう。わたしもそれこそリリース時からずっと聴き続けているし、テレビで流れる回数もライブで演る回数も多いし、最もよく聴くポルノの曲のひとつだと思う。若かりし昭仁さんのはきはきした、真っ直ぐな、今にも血管切れちゃいそうなボーカルの印象が強いこの曲を、久しぶりにちゃんと聴いたのは確か2017年末のMステスペシャルだった。
その頃のわたしは子育てで好きなもの何もかもと遠ざかっていて、ほとんど何をすることもなく毎日を過ごしていた。たまたま観たMステにポルノが出ていて、「ああアゲハ蝶か、昔の曲ばっか歌わされてんな」とぼんやり思いながら観てたんだけど(本当にごめん)、昭仁さんが歌い出した瞬間その考えは一気に蹴散らされた。
最初のサビを高らかに歌い上げる、その歌声には余裕すら感じられた。「いつになれば終えるのかと」の聴き慣れたフォールは安定した響きで、アップダウンの激しい音程を当然のように外すことなく歌う。何に驚いたかって、口がずっとかまぼこの形で、笑いながらめっちゃ楽しそうに歌っていた。でも口パクではない、なぜならわたしの知っている『アゲハ蝶』の、おそらく何万回も聴いたあのボーカルとは全く違っていたからだ。
原曲のボーカルは曲の主人公だ。昭仁さんのボーカルは「僕」だった。でもその日の昭仁さんのボーカルは「僕を第三者の立場で見つめる存在」だった。昭仁さんは、『アゲハ蝶』というひとつの物語を歌っていたのだ。それに気づいた時、「今のポルノグラフィティは、わたしの知ってるポルノグラフィティとは違う!」と確信した。今思えばそれは、『ROLL』のところでも書いたストーリー・テラーの能力だったのかもしれない。
そこから今の状態に転げ落ちるのは、もうしばらく時間がかかるんだけど、いくつかのきっかけがあって、こんな長い文章を書くまでに(オタクとして)成長した。上に貼った『アゲハ蝶』は2020年4月の弾き語りバージョンだけど、バンドのオケの方がよりその変化を感じられると思うので、「テーマソング」の初回限定盤でREUNIONライブの映像を観るのがおすすめ。『リビドー』も『海月』も『カメレオン・レンズ』もそれで観れるから。舞台装置も最高だから何度観ても泣いちゃうからまじで観て。


サウダージ(2001→2021)

全人類観たと思うけど何度観たっていい。無料だから安心してください。
原曲はやはり若く切羽詰まっていて、ボーカル以外の要素に引き上げられながら歌っている。もちろん、もちろん何度も書くけど、それがいいのだ。その余裕のなさが、この曲の切なさを引き立て、多くの人の心の中にあるそれぞれの"サウダージ"を思い起こさせ、こんなにも聴き継がれる楽曲になったのだと、もちろん理解した上で話をしている。ポルノの曲を全曲シャッフル再生したとき、このイントロのベースが聴こえたら、息を呑んで神に祈るしかなくなるくらいこの曲はやっぱり名曲中の名曲だと思う。歌詞もメロディもそれに乗っかるボーカルも何もかもだ。
だからこそ、今の昭仁さんのボーカルでこの曲が歌われ、全世界の人々が気軽にアクセスできる形で公開されたことを本当に嬉しく思う。原曲と比較すれば、ファーストテイクのバージョンはものすごく余裕がある。いや、余白と言った方が適切かもしれない。出だしはアカペラで、昭仁さんのペースで始まるボーカル。もうこの出だしの「わ」で視聴者はみんな脳を直接揺らされてしまうだろう。次にどんな色の声が来るか、どうしたって胸が高鳴る。
原曲よりテンポがやや遅いためか、歌詞の言葉をひとつひとつ噛みしめるようなボーカルだ。それも余裕があるように聴こえる一因かもしれない。若さと勢いそのままに4分半を駆け抜ける原曲のボーカルがイコール「私」自身だとしたら、余裕のあるファーストテイクのボーカルは「過去を振り返る私」のように感じる。
かつてこの曲をリアルタイムで聴いていた世代は20年歳を取り、ライフステージも変化した。ファーストテイクでこの曲に再会した人はこの「過去を振り返る私」のボーカルに共感し、それぞれの過去を重ねたのではないかと思う。さらに、この動画で初めて『サウダージ』に出会った(特に若い)人にとっては、このじゅうぶんな余白の部分に、今自分が抱えている恋心を差し挟むことができる。それらが、この動画がここまで再生数を伸ばしている理由でもあるだろう。
『サウダージ』の歌詞は完璧だった。今も昔も疑いようなく、一言一句直す必要がないほど完璧だ。その歌詞の力を200%引き出して歌い続ける昭仁さんのボーカルはやっぱり唯一無二で、20年経ってもこの曲を色褪せさせずに、今まで以上に広がりを持たせて歌う姿を見て、この上なく嬉しくなってしまうのだ。


Zombies are standing out(2019)

本当になんでか分からんけど配信限定シングルで、本当になんでか分からんけど地上波の番組では一切演奏されず、本当になんでか分からんけど2021年10月現在もまだフィジカルリリースされてない、ポルノグラフィティのウルトラスーパーめちゃくちゃド名曲(しつこいくらい強調)。ファンがそう言い続けたからか、ライブでは結構披露回数が多い(主にDISPATCHERSでではあるけども)。
わたしが今の状態になった要因のひとつがこの曲のリリースだったんだけど、やっぱり言い尽くされているようにこの出だしの「ゾ」でそれまでの昭仁さんのボーカルとは全然違うことをはっきりと突きつけられた。あの衝撃は本当に忘れられない。いまだにイントロを聴けば身体が強張るし、「ゾ」が聴こえたら背筋がぞくぞくするほどの期待感が全身を駆け巡る。
ポルノグラフィティはロックバンドだ、と示す楽曲はこれまでにもあって、たとえば『渦』とか『ラック』とか『DON'T CALL ME CRAZY』なんかがそれにあたると思うんだけど、どうしても昭仁さんのボーカルがポップスに近いように聴こえてしまっていた。そのちぐはぐなところがポルノグラフィティの面白さや魅力でもあるので、当時のボーカルを否定する気持ちは毛頭ない。でも年月を経るごとに深みを増した昭仁さんのボーカルが、ゴリゴリのド直球なロックナンバーを歌ったらこんな風になるとは思ってなかった。そしてそれがまさか40代も半ばになってやってくるとは思ってなかった。
おすすめはやっぱり2019年のロマポル神vs神音源のバージョンで、ありがたいことに各サブスクで聴くことができる。弾き語りはDISPATCHERSでもやってるからそちらもどうぞ。「ゾ」以外の部分だと前にも書いたけど「現実という名のbulletに撃ち抜かれた」の「ブォ」とか、「ここじゃ誰も眠ってはならぬ」の「な!らー!ぬ!!」とか「Zombies are standing out」の「なぅ」とか、今までの楽曲では聴けなかった音がたくさんある。特に神vs神はライブ後半とは思えない声の張り方で、どう考えても昭仁さんがゾンビになりかかっている。昭仁さんは自分を「憑依型のボーカリスト」と評していたが、ゾンビに憑依できるボーカリストがいまだかつて存在しただろうか。もうこの音源の一音一音がいちいち原曲を超えてきて本当に凄いと思う。今更だけども。
これからも新曲を出すたびに新しい音を聴かせてくれそうな期待でいっぱいになる。そういう希望を感じさせるこの曲は本当にポルノグラフィティのウルトラスーパーめちゃくちゃド名曲(これでもかというくらい強調)なので、これからもたくさんの人に聴いてもらいたいと思う。


番外編 Inferno(カバー)

ああああああポルノグラフィティでやってもらいたいってずっと思ってるやつ~~~~!!!!!!!全部英語の歌詞の曲ください!!!!!!今ならできる!!!!!今の昭仁さんなら流暢に歌える!!!!!!!頼む!!!!!!!!!
『EVERCHiLD』『光あれ』『その先の光へ』でも思ったけど、澤野さんと昭仁さんの親和性凄いよね……晴一さんとはまた違った色を昭仁さんにつけてくれるよね、そしてその色を輝かせるように昭仁さんが歌ってくれるのとても好き。また一緒に曲を作ってほしい。


おしまい

他にもたくさんあるんだけど言い出したらきりがないからこのへんにしとこう。誕生日を祝いたかったのに遅れてしまってごめんね。これからもどうか健やかに、元気に、健康に、病気や怪我なくのんびり歌い続けてくれたらそれ以上に嬉しいことはないです。今がまさに全盛期、お誕生日おめでとう!!

(おまけ)このファーストテイクバージョンの『テーマソング』の「呪いみたいで」の「の"」も最高だから是非最後に聴いてって!なぜか無料だから!!

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