「っああやっぱすげえなもう~~~ぐや"じい"!!!」ってなるポルノグラフィティ新藤晴一作詞作曲の曲
ふざけたタイトルですみません。
わたしがポルノグラフィティ新藤晴一さんをどう思っているかというと、おそらく岡野昭仁さんに対してよりより拗らせている。たぶん彼は「人に好きと言われるために緻密に計算しながらいくつもの餌を撒く」タイプの人で(言葉が悪くてすみません)、そんな彼の罠にまんまと嵌まりたくはないんだけど、彼がそのためにすごい努力していることもなんとなく推し測れるし、時々うっかり素を露にする(そしてそれがやばい可愛い)ので、やっぱり彼の思惑通り好きだと痛感してしまう、ああ悔しい!!「わしのことすきなくせに~~~」って笑われてしまいそう!!!!!
気持ち悪くてすみません。言語化すると本当に気持ち悪かった。
そんなわけで、普段晴一さんのことを表立って詳細に述べることはあんまりありませんが、本当は大好きなんです、という気持ちを込めて、お誕生日をお祝いしたいと思います。毎週ラジオでちゃんと声を届けてくれてありがとうございます。あのラジオがあったから、ポルノグラフィティを止めない意志を自粛期間中も感じることができたから、晴一さん自身もわたしたちと同じようにもどかしく思っているんだな、と伝わってきました。今後も是非ともよろしくお願いいたします。
というわけで、大好きな新藤晴一作詞作曲の曲を挙げていくよ!!
1.『ミステーロ』(2015、アルバム「RHINOCEROS」収録)
「劇場版名探偵コナン 業火の向日葵」の主題歌候補として作られた、アルバムの中の一曲にしておくにはあまりにも、あまりにも惜しすぎる名曲。何を隠そう、わたしが再度ポルノグラフィティから目が離せなくなったのは『オー!リバル』とこの曲があったからだ。ノータイムで始まる昭仁さんの声は始終切なさを孕んでいて、この曲の終わりがどう転んでいくのか何度聴いてもはらはらする。何よりも、こんな素晴らしく「ポルノグラフィティらしい」楽曲を、晴一さん自身が生み出したということが驚きである。様々な場で語られている通り、初期の「ポルノグラフィティらしさ」を作り上げたのはプロデューサーの本間昭光さんの力も大きくて、そこからいかに抜け出すかが、プロデューサーの手を離れた後のポルノグラフィティの大きな命題だったはずだ。その一つの答えがこれだ!と強く思わせる、フラッグシップ的な楽曲。
で、何よりこの曲に昭仁さんの声が合いすぎてやばい。わけ分かんない歌詞といい、最も声が伸びやかに出る音域といい、昭仁さんの声を最大限に活かせる曲だと思う。そしてこれ、カラオケで歌ってもとても気持ちいい。本当はもっともっとたくさんの人に聴いてほしい曲なんだよなあ。こんなかんじの曲をまた作ってほしいな。
2.『カメレオン・レンズ』(2017)
「不実な恋」を描かせたら晴一先生の右に出る者はいませんね!!囁くように入ってサビでドーーーン!ってボーカルが感情を爆発させるからたまらなくなる。そして歌詞が好きすぎる。
不吉な声でカラスが鳴いた あれは僕が君の空に放した
青い鳥なのかもしれないね 美しい羽だった
そんっっっっなに違うもの見てる瞬間ある……?ってくらいの鋭い比喩だ。タイアップがセンセーショナルなストーリーのドラマだったってこともあるけど、それを抜きにしたってこの鋭さはえげつない。たまたま一緒に母とMステで初披露してるとこ観てたんだけどアラ還号泣してたぞ。新藤晴一罪深すぎじゃろ。
そして何より、このあたりから(おそらくプロデューサー本間昭光の手を離れたがゆえの)新たなるポルノグラフィティ感が強くなってきて、それがちゃんとそれまでのポルノグラフィティとええかんじに融合していてもう本当に好きになった。すでに『LiAR』『THE DAY』『MICROWAVE』(このへんもまじ好き)からあった流れがここにきてはっきりしたと思う。今までとは違うけど今までを否定せず、今までのええとこもちゃんと見え隠れさせてるのうますぎる。あの頃ポルノグラフィティを好きだった人に特に聴いてほしい。あとPVが素晴らしすぎるからもう100万回観ます。
3.『ライラ』(2018、シングル『ブレス』カップリング)
ポケモンタイアップでキッズがそれなりに聴くだろうシングルのカップリングがこれってやばいよね、でもそれはそれでもしかしたらポルノグラフィティに目覚めるキッズも出てくるかもしれんと思ったら胸熱だよね、というのはさておき。
晴一さんは昭仁さんをどうしたいんだよ(笑)って展開の曲なんだけど、意外とすんなり何度も聴けるのはやっぱり昭仁さんの声質が素直だからなんだろうなあ。語りの部分になると滑舌が覚束なくなるのも含めて晴一さんが計算して作ったのだとすれば流石としか言いようがない。こういうこともできるんだぞ!って見せつけられているようで面白い。あと大学時代ロシア語をかじった者としてはちょっと嬉しい。
最近はライブのアンコールの定番になりつつあって、「歩き疲れたら帰っておいで」ってフレーズが優しすぎていかん。ファン歴も長いとポルノグラフィティを離れて別のアーティストを聴くこともあるけど、それでも胸を空けて待っててくれるのがありがたいなあと思う。早くライブでアウトロまで踊り狂って次の日筋肉痛で死にたい。
4.『170828-29』(2017、アルバム「BUTTERFLY EFFECT」収録)
政治色の強い歌詞が結構好きで、左寄りだろうが右寄りだろうがエンターテインメントとして聴けるタイプなんだけど、これは現実に事件が起きる直前に晴一さんが歌詞を書いてたのでこのタイトルを付けた、ってエピソードも含めて、あの頃のこの国の空気感(こういうことが起こるかもしれないと想定されうる状況だったこと)をポルノグラフィティの曲としてこの世に生んだことが面白いなあと思う。無限にあるわたしたちの選択肢の中に、もしかしたらこういう世界線があるかもしれなくて、この曲には右も左もないけれど、完全に妄想や想像とは言い切れない、フィクションというにはあまりにもリアルな歌詞の手触りにぞわぞわする。
ミサイルが飛んでくる 海を越えやってくる
こんな未来聞いてなかった
神風よ吹け強く 考える時間をくれ
ここは誰が望んだ世界か?ピースピース
聞いてなかった、じゃないんだよ。どこかに気配はあったはずなんだ。でもみんなずっとその気配に気づかないふりをしていたんだろう。こうなってもまだわたしたちは祈るだけ、ってすっげえ皮肉だ。なのに曲の最後にピースを武器にしてしまうんだからもう晴一さんのこと好きになるしかないよね。これはマジで一曲通して聴いてください。
5.『まほろば〇△』(2004、ベストアルバム「PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S」収録)
まだ純真無垢な高校生だったので、同じくポルノ好きな友人とキャーキャー言いながら聴いていた思い出。タイトルの意味も全然分からなくて、カラオケでタイトルにルビが振ってあってはじめて「まるやま」って読むと知ったのよね。今ならググればすぐ出てくるのにね、時代だね。
歌詞は珍しく直接的にエロいけどメロディは切なくて、当時のポルノグラフィティの曲の雰囲気と少し違うなあと思う。あんまり晴一さん作曲ぽくないと感じるのはアレンジのせいかなあ。どうしようもない恋のどうしようもなさ、を強く感じるのは、これからどうなっていくか分からない彼らのゆくさきと重なっていたんだろうか。多感な時期に聴きすぎて冷静に分析できない曲のひとつ。(でもすごく好き)
6.『やがて哀しきロックンロール』(2012、シングル「カゲボウシ」カップリング)
たとえば『TVスター』といいこの曲といい、晴一さんは自分の立ち位置を斜めに見ているなあと思わせられることが時々あって、きっとそれは晴一さんの中に「そこにいなかった場合の自分」とか「音楽に出会ったばかりの無垢な少年だった自分」が結構な割合で存在しているからなんかな、と思ったりするんだけど全然違ったらすみません。
調子乗ったままで全然構わないのに「調子に乗ってた時期もあった」と素直に吐露してしまうあたり、晴一さんは内なる自分を裏切ってしまわないよう、音楽に対していつも本当に誠実でありたいんだろうなと思う。終始自省的な歌詞で最後に「繋がりたいのよ君と」って言わすところが切実で可愛いよね。全然違ったらすみません。
あとアレンジがものすごく好きです。こういうギターとバリバリした音(なんだろうシンセサイザーだろうか)が一緒に鳴るの大好き。
7.『VS』(2019)
これはもう仕方なかろう……このイントロのピアノが聴こえたら泣くようにプログラミングされとんじゃ、あの東京ドームの日以降な……
タイアップのアニメのテーマソングとしてもぴったりだし、(晴一さん自身が想定してなかったにしろ)ポルノグラフィティ20周年の曲としてもぴったりだし、ただのシングル曲として聴いてもただただ爽やかで、ポルノグラフィティのようなそうでないような、でも確かにポルノグラフィティの曲なんよな。
あとこの曲はギターのメロディがすごく耳に残る。なんていうんだこれは、すごいな?(知ってる)
8.『邪険にしないで』
9.『みんなのカープ』
10.『プッシュプレイ』
こっちで書いたので割愛。歌詞がやばすぎて号泣しちゃう三銃士。
おわり。
以上が「悔しいけど本当に大好きな新藤晴一作詞作曲のポルノグラフィティの曲」でした。なんか最近の曲が多いな!昔の曲も大好きなんだけどな!!
晴一さんは毎週月曜日に必ず声を聞かせてくれるので、なんとなく人となりも分かってるような気がして私見の強い意見ばっかになってしまったかもしれないです本当にごめんなさい。これからもたくさん痺れる曲を書いてくださいよろしくお願いします。お誕生日おめでとうございました!!!!!
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