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サゴヤシでんぷん研究記その2

前回のあらすじ

その後、出会った学部の教官たちに「サゴヤシでんぷんの活用法ないですか?!」と尋ねてみました。

「上新粉の代わりにしたら」
「塩入れたら練れるんじゃないかな」
「量さえわかれば置き換えは効きそうだけどね」
「私はスープに入れて食べるけど」
最後の一人(ご専門が東南アジア)の回答は流石と言う感じですが、他の教官も、(一瞬「何を言ってるんだこの学生は」という顔をされはしましたが)皆さん何がしかの返答を下さいました。さすが食を標榜する学科。
先月、上新粉の代わりに大根餅に使ってみて失敗した話はこちら

今回はパンケーキ状にするべく、まずはサゴヤシでんぷん1:水2の割合でチャレンジ。

ところがこれがひっくり返せない。持ち上げたらくっつく!
できたのが下のクリーチャー。味はそのまんまでんぷん。ぐにゃぐにゃのでんぷん。

食べ物には見えない

この時点で単独登用は諦めて上新粉1:サゴヤシでんぷん1:水2の割合にした所、無事に餅状パンケーキができました。
「老人にはいいんじゃないこれ?」
と、友達には褒めてるのか微妙な反応をされましたが、味というか食感が悪くない。餅っぽいのに、餅よりさくさく。

そしてハワイアンフードのお店に行った時にひらめいた、モチコチキン(もち米の粉を衣にした鶏唐揚げ)の代わりの「サゴチキン」

これは下味をつけた鶏肉に、100%サゴヤシでんぷんをまぶして揚げました。やっぱり衣がさっくさく!これは美味しい。

というわけで、サゴヤシでんぷんの発展利用は可能です。
何かをサクサクにしたい時、超おすすめ。

、、、いやでも、そもそもの動機はそうじゃない。
前にご紹介した「全196ヵ国  おうちで作れる世界のレシピ」にもサゴヤシでんぷんレシピがあります。本の中のレシピは著者の本山さんが現地スタイルを再現した、本当にサゴヤシでんぷんと水を練っただけのもので、美味しくないという正直な感想が述べられています。
食への興味が斜め上の人間は「美味しい」にも惹かれますが、どのくらい不味いのか?どうやっても不味いのか?と、「美味しくない」にもそそられるんですよ。で、今回、教授に勧められた通りカレーに入れてみようと思ったのですが調理室の時間制限が来てしまい撤収。
今月はいつも私の無茶ぶりに付き合ってくれる相方Rちゃんと私の空いてる日が全く嚙み合わないので、再試作は年明けになりそうです。

あ、写真に写っているチキン以外の謎の物体は明日解説します。















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