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有言実行キャラメルの夜

「調理学レポートに関して、コメントが届いている方は再提出が必要なので確認してください」
来てない、99.9%来てない!よっしゃあ。点数は出てないがそこは考えない!実験経済学のレポートはまだ出してないけどそこも気にしない!プロジェクト演習の資料を作ってないけどそれも忘れる!
というわけで、食べます。経緯は↓

意外と量が多い

しかし、この時点で何かがおかしい。
甘い匂いもするんだけど、チーズ、というよりは和っぽい、発酵させた砂糖醤油?みたいな、何というか、臭くはないんだけど確実にお菓子とは思えない香りがする。

見た目はバターキャラメルっぽいんだけど

匂いに反して味は淡泊。そう、キャラメルなのに淡泊。普通キャラメルって、バターっぽい香りがふわんと鼻に抜けるんだけど、そういうの一切なし。謎の発酵臭も、食べている時点ではさほど感じない。甘さ控えめあっさり風味。キャラメルに使う形容詞じゃない気もする。

結論から言うと、不味くはないが美味くもない。ふなずし特有の酸味を入れ込むのは諦めたという点は、商売としては正しい。しかし、それではやはりふなずしっぽさが足りない。ふなずしを愛する滋賀県の産物としてはどうなんだ。北海道民が誇る「ジンギスカンキャラメル」は、さすがにヒツジを入れることは断念しているがジンギスカンのたれの香りを再現し、結果「何か甘ったるいニンニク風味のキャラメル」という物質の錬成に成功(と言っていいのか微妙だが)している(そして、怖いもの見たさの観光客が買っていく)このアバンギャルドさを見習ってはいかがだろうか……

琵琶湖博物館にて

……こんだけあるなら、どれかは振り切った味がするかもしれないなと思った。ふなずしパイはチーズっぽくて美味しいのは確認済みだが、さて次はどれを試してみるべきか。とりあえずキャラメルの残りは友人知人に配ろう。

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