地方と関わるビジネスパーソンの心得②

・地域で活動している方々の可能性を見つける

前回の投稿で相手の原体験を深掘りするという話をした。
原体験を深掘りすると聞くと難しく聞こえる方もいると思うが、そこまで難しく考えないでほしい。イメージはドキュメンタリー番組のレポーターになったと思えば良い。目の前にいる地域の方は、女優か俳優か何か。極端な話、幼少期から現在に至るまでの話を聞くスタンスでインタビューに臨む。その過程でターニングポイントがあったり挫折や成功があったり、紆余曲折しながら今の活動に辿り着いている方がほとんどだと思う。その話の一つひとつに共感しながら寄り添って話を聞くことができれば、目の前の人の可能性が見えてくる。

例えば、インタビュー相手がパン屋さんだった場合は○○を経験しているパン屋さんとなり、パンを買いたい人だけでなく○○に興味がある方は共感して会いに来てくれたついでにパンを買ってくれる。そうすると本人は職業としてのパン屋だけでなく、自分の人生で経験してきた○○も自分の強みであることに気付く。地域で活動している方々の新たな可能性を見つけていくには、本人すら気付いていない人生のエピソードを掘り出すことができれば良い。

本日も企業研修でオンライン、オフライン合わせて30名程度の方々への講座を実施してきたが、ソリューションやサービスを思いつく方はたくさんいる。本当に素晴らしいことだと感じる。しかし現状はどれだけ会議室の中でサービスが生まれても人の生活を変えることはない。いかに生活者や地域を巻き込んで社会実装できるか。ここに拘っていくしか未来はないと思う。

ビジネスパーソンが地方というフィールドの課題を解決することで、新たなイノベーションを生み出す世の中の実現に向けて一歩ずつだけど前進していきたい。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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