自祝生活☆無期延期へ

ようやく、全国で緊急事態宣言が解除になった。およそ、2ヶ月間の#stayatihome から、一旦、解放される。

終息ではない。

第二波へのある種の覚悟と共に、上手に『距離を保つ』中での解除。だから、完全なる解放感があるわけでもなく、むしろ、安全地帯から、一歩踏み出すような抵抗感を感じている。

心の奥で、元に戻っちゃダメだ、という声が聞こえてくる。

せっかく、こんなに心穏やかな時間を手に入れたのだから。

せっかく、こんなに空気も空も海もきれいになったのだから。

せっかく、満員電車に乗らなくたって、仕事も仲間とのつながりも成り立つことも分かったのだから。

せっかく、生活空間が整い、体も整ったのだから。

せっかく、新たな微生物たちとの発酵する暮らしのサイクルが出来たのだから。

そして、ようやく動き続けてきた人生をいったん、止めて、真っ白に広がる『今』に立つことが出来たのだから。

もう2ヶ月前のわたしはいない。
だから、2ヶ月前にはもう戻れない。

あらゆる活動がストップして、得たものは、シンプルで、豊かな暮らし。お金では買えない幸福。共に暮らす家族との、何気ない時間。全てが、わたしの中の空いていた隙間を繋ぎ、命の活力が巡り始めた。そして、その波動は、周りの世界へと波紋のように広がっていく。

経済活動も必要なこと。でも、本来はそれは、私たちを生かし、幸福をもたらすもののはず。終わりのない成長を目指し、心身の健康をすり減らすものではない。ただ足るだけのもので良いはずだ。

自らの命を祝福する暮らし。
それが、この期間に味わった『自祝生活』。軸はわたしの真ん中に戻った。

解除などするものか。
この軸は手放してはならない。