全ては自分の内から始まる。大海の一滴が世界を変える

フィンドホーン・コミュニティな創始者の一人、アイリーン・キャディが日々瞑想を通して、内なる『わたし』と対話しながら書き下ろしたメッセージを365日、日毎にまとめた一冊『心の扉を開く』

心の扉を開く―聖なる日々の言葉

アイリーンはすでに天国の住人となったけれど、この言葉の数珠は今でも輝きを失わず、日々わたしの心の琴線を響かせる。

月に一度仲間とのシェアリングをする場があり、その中で読み合わせた１ページ。

フィンドホーンの奇跡はアイリーンたちの内なる声き深く耳を傾け、信頼と共に一つ一つ行動を起こしていったことから始まった。

誰も今日のフィンドホーンを想像もせず、ただ、いつか世界中から人々が集まり『光の都市』となる、という声が届いていただけ。

先を見過ぎず、今、内側から聞こえてくる呼び声を丁寧に受け取り、動くこと。

私がフィンドホーンで体験して
学んだこの真実にいつも励まされてきた。

一人一人の心の世界の変容が
世界を変えていく。

大海の一滴かもしれない。

でもその小さな波紋はいつまでも
どこまで広がっていくと信じて
今日一日を生きていく

先はわからない。
でもそのわからない世界は今ここ、
『わたし』の内の一点から始まる。

そのフォーカスをただただ研ぎ澄まして。

7.13 『自分の内からはじめなさい』

自分の内側から始めれば
世界にある不正についても何かできる
ことがあるのに気づかずに、
すべてを人のせいにして時間と
エネルギーを無駄にしている人が
多すぎます。

まず、自分の内面を
きちんとすることから始めなさい。

池の真ん中に石を投げ込めば
さざ波は外へ外へと広がっていきます。
でも波はすべてその中心から
はじまっているのです。

まず、自分から始めることです。
それから、平和、愛、調和と理解を
周りにいるすべての人に向かって
発するのです。

今すぐ、行動しはじましょう。

より良い世界を見たいと
あなたは望むでしょう。

ならば、あなたの指先を
他の人たちに向けるのではなく
内側に目を向け、
心の中を見つめてみるのです。

そして、自分自身の問題に光をあて
自分のうちに答えを見つけるのです。

そうすれば、あなたは堂々と前に進み
あなたの隣人や縁ある魂たちの
真の助けをすることができるでしょう。

変化は一人の人間から始まり
それがコミュニティへ、町へ、
そして国や世界へと広がっていくのです。

『心の扉を開く』
アイリーン・キャディ著
山川紘矢・川瀬勝・羽成行央訳
日本教文社より