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猫背(円背)姿勢って何でよくないの?

こんにちは、Pちゃんです☆

自分自身の姿勢って気になりませんか?

私は学生時代、猫背、なで肩、ガリまた、偏平足、など、今思えばなんともひどい姿勢でした。自分自身の本職としている理学療法士になってから身体のことを知る機会ができ、今は自分で言うのもなんですが、かなり改善されて見た目よりも身長が高く見られたりもします。

前置きはさておき。。。

「猫背」の事を医療用語で「円背」といいます。

円背になると体にどんな影響があるのでしょうか?

ざっくり言うと

 ①バランス低下

 ②呼吸能力低下

 ③嚥下能力(飲み込む力)低下

              などなど・・・ 
 

いろいろありますが、今回は【筋力】について少し着目してみましょう。 
 

ちなみに。。。
 
ざっくりとした質問ですが、猫背になると下肢(足の)筋力ってどうなると思いますか?  
 
「そりゃあ筋力は低下するでしょう」  
 
と、思いましたか? 
 

意外と思われるかもしれませんが、下肢筋力は低下しないという研究結果があるのです。 
その研究では、膝伸展(膝を伸ばす)筋力は優位に増加していたそうです。  

なぜこういうことが起きるのか考察してみましょう。

 
 
脊柱後弯(猫背のような姿勢)が起きると、胸椎(首下~肋骨の下付近までの背骨)の高さで重心が後ろへ位置します。 
 
それを代償するために何が起きるか。 
 
膝関節を曲げることで、膝関節を前方位に位置させます。 
その姿勢を呈すると、常に膝は曲がっている姿勢から伸ばそうとする力が働き、その姿勢を保とうとするため、大腿四頭筋(ふとももの前面の筋肉)が増強してしまう結果となる訳です。

 
  
他にはどこの筋に変化が出ると考えますか? 
 
ちょっとだけ考えてみてください。 
 
・・・ 
 
 
 
・・・思いつきましたか? 
 
大きなところでは

 ◎腓腹筋(ふくらはぎ)

 ◎背筋群(背中の中でも特に腰の部分)です。 
 


どんな影響が起きると思いますか?
 
  
  

それぞれの筋は過剰に働くことになります。 
 
なぜか? 
 
膝関節を曲げていると、前後の重心のバランスをとるために腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)と大腿四頭筋(ふとももの筋肉)で相乗的に過剰な筋収縮を必要とします。  
また胸椎後弯(猫背)のため頭部は前方位になり、それを支えてあげるのが背筋群(背中の筋肉)となり、こちらも同様相乗的に過剰な収縮を必要とするのです。 

それが慢性的に起こると、筋の過緊張および易疲労性(すぐに疲れる)が見られるようになり、筋肉のアンバランスさが生まれ

①バランス能力の低下(筋肉の不均衡が瞬時の筋収縮を邪魔する)

②呼吸能力の低下(肋骨に制限がかかり十分肺が膨らまなくなる)

③嚥下能力の低下(ゴックンの動作がしにくいストレートネックになる)

そして今回、視点を置きました

④過剰な筋肉の緊張による慢性的な腰痛・頭痛・肩こりなど

⑤疲れやすい(易疲労性)

などの症状が起こるために猫背は体に良くないと言われているのです。

人間の身体は前後、左右、上下、それが3次元的に動くため、筋肉の構造上、対照的な筋肉とがバランスよく働く必要があり、収縮している筋肉があれば、それの対象となる筋肉は緩ませなければならなかったり、非常に複雑な動きの中で私たちは生活しているのです。  
  
 
当然ながら、猫背姿勢になる前に予防、改善することが最善です。 
 
予防、そして改善できる円背にアプローチするためには、まず正しい姿勢を理解し、アンバランスとなっている場所を探し、普段の姿勢から改善していくことが大切になります。

個人的にアドバイスほしい方がいれば、私が出来る範囲でご協力させていただきますね。

それではこれにて。。。

             Pちゃんより

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