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「勇気は共同体感覚の一部である。アドラー心理学で最も大切なのは、勇気と共同体感覚の二つである」

勇気とは

「勇気は共同体感覚の一面である」とアドラーは言っています。
それは、勇気の定義を確認すれば、自ずとわかることです。

勇気とは「自分は課題を解決でき、他者に貢献することができる(能力がある)」という感覚と「他者は仲間であり、自分には居場所がある(価値がある)」という感覚です。

この「能力がある」「価値がある」という感覚は、二つとも、他者との調和が前提となっています。

共同体感覚とは

共同体感覚とは「相手の喜びを自分の喜びとすること」であり「他者への協力の能力とそれへの準備」であり、勇気と重なっています、

つまり、共同体感覚抜きで勇気を持つことはできないし、勇気抜きで共同体感覚を発揮することも不可能なのです。

共同体感覚は「気持ち」ではなく「行動」です。

行動していなければ偽物です。
そのためには、困難を克服する活力=勇気が必須なのです。

自己中では共同体感覚は得られない

これからの連載では、「共同体感覚」について書いていきますが、「共同体感覚」を得るために必要最低限の条件は、自分優先ではなく他者を優先させるということです。

自分の行動が「共同体感覚」からくるものなのか、立ち止まって考えてみましょう。

相談者の役に立ちたい

私の行動で考えてみましょう。

私は今、ファイナンシャルプランナー検定2級(FP2級)の資格を取得するために勉強をしています。

この行動は資格マニアの欲求を満たすためにとっているわけではありません。

今後、キャリアコンサルトとしての活動を本格的に実施していくにあたって、中高年のクライエントの相談を受ける際には、キャリアのことばかりではなく、お金の話も避けて通れない場合が多くなります。

その時に、FP2級も持っているキャリアコンサルトの方が、クライエントはワンストップで相談に行けることになります。

つまり、FP2級の資格は自分のためが第一ではなく、クライエントのために取得するということが第一となっています。

よって、FP2級の取得は「共同体感覚」からくると言えると思います。

中核概念

アドラー心理学の中核概念は、勇気と共同体感覚です。

それは、アドラー心理学の両輪と言っても過言ではないでしょう。

勇気を持って共同体感覚を行動に移そう。


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