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「弱さは強さである。事実、泣く赤ん坊の要望に逆らうことができる親はいない」

弱さは強さ

「われわれの文化においては、弱さは非常に強くて権力がある。(事実、われわれの文化の中で誰が一番強いか自問すれば、赤ん坊であるというのが論理的な答えであろう。赤ん坊は支配するが、支配されることはないからである)」。

「疾病利得」も「弱さは強さ」のひとつです。

病気という弱さが家族を支配する強さになる。

現代社会において、弱さは強さであるのです。

強さは弱さ

このパラドックスは、強さをひけらかす優越コンプレックスと弱さをひけらかす劣等コンプレックスの関係においても存在します。

「優越コンプレックスには劣等コンプレックスが隠されており、劣等コンプレックスには優越コンプレックスが隠されている」とアドラーは言いました。

一見すると正反対である、弱さは強させもあり、強さは弱さでもあるわけです。

涙の強さ

女性の部下に指導して、泣かれてしまった経験はありませんか?

私は数回経験あります。

正直うろたえてしまいます。

もちろん、泣かそうと思って指導しているわけではありませんが、それ以上の指導はできなくなってしまいます。

涙は一見すると弱さのアピールですが、相手に与える効果は抜群に強烈なものだと私は思います。

泣かせた方が悪い

結果として、泣かせた方が悪いのではないかという空気になります。

心の中では「こんなことでいちいち泣いてるんじゃないよ」と思ってしまいますが、万が一それを口に出してしまったら、火に油を注ぐ結果になってしまいますよね。

一時的には逃げられる

泣くことによって、一時的には自分の課題から逃げることはできますが、その課題が消えてなくなるわけではありません。

いずれ、その課題と向き合わなければならない時が来ます。

なので、泣いても問題解決にはならないのです。

上司からの指導が明らかなパワハラではない限り、逃げずに自分の課題と向き合う勇気を持てるようになりたいですね。

弱さを使って人を動かすのをやめよう。冷静に話し合えばいいのです。


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