「『理想の結婚相手が見つからない』という人は本当は結婚をしたくないのだ。他者と人生を共に歩む準備ができていないのだ」
結婚相手が見つからない
「理想の結婚相手を探しているが、彼、あるいは彼女を見つけられない人は、ためらいの態度に苦しんでいると確信できる。そもそも前に進みたくないのである」
相手が見つからないのではなく、失敗を恐れているのだ、とアドラーは言いました。
「愛の課題」を避けている
現在、日本では晩婚化が進み、生涯独身を貫く人も増えています。
また、恋人がいない人も同様に増え続けています。
私の周辺にも、同年代で独身の人が少なからずいます。
結婚相手を積極的に探しているということも、どうやらないようです。
シングルのままの人たちは、アドラー心理学で定義する「愛の課題」を避けているようで、その数は確実に増えているように感じます。
結婚生活でいいとこどりは無理
結婚とは、もとは赤の他人同士が共同生活をすることなので、我慢すること、犠牲を払うこと、折れることが起こるのは必然です。
ひょっとしたら、我慢すること、犠牲を払うこと、折れることの方が多いかもしれません。
その覚悟がなく、結婚の甘美な面だけを求めてしまい、勢いだけで結婚してしまったら、失敗する可能性は自ずと高くなるでしょう。
私が言うから説得力がある
私は一度結婚を失敗しています。
毎日が、我慢すること、犠牲を払うこと、折れることの連続でした。
これがお互い様だと思えたなら、きっと失敗しなかったでしょう。
しかし、あまりにもバランスの悪い状態が長く続いたので、ある時もう無理だと諦めてしまい、終わりにすることを決断しました。
ですが、私は結婚=「愛の課題」は困難ばかりではなく、結婚からでしか感じられない幸せも多くあると考えています。
なので、現在はとても幸せな結婚生活を送っています。
妻には感謝しかありません。
「人生の課題はすべて対人関係の課題である」
これはアドラーの名言だと私は思っています。
そして、結婚こそが「もっとも親密かつ強力な対人関係である」とも言っています。
つまり、「愛の課題」こそが、人生で一番難しい人間関係だからこそ、私たちは結婚を避け、慎重になっている、失敗を恐れているとアドラーは指摘しているのです。
「結婚したい。けれど、できない」は嘘かもしれない、と自分を疑おう。
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