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「あらゆる失敗は、共同体感覚の欠如に原因がある。協力する能力が低いから失敗するのだ」

失敗=共同体感覚の欠如

「われわれが失敗と呼んでいるものは、すべて共同体感覚の欠如を示している」とアドラーは述べています。

「あらゆる問題は対人関係の問題である」以上、「あらゆる失敗は対人関係の失敗である」のは当然のことです。

そして、対人関係の成功、失敗を測る尺度は「共同体感覚」にあるということです。

実はシンプル

共同体感覚があれば、人生は成功し、それがなければ、人生は失敗する。
それがアドラー心理学のシンプルな考え方です。

私はこの考え方に全面的に賛同します。

他者が幸せでこそ

どんなに物質的に満たされていたとしても、自分の愛する家族や仲間が不幸せならば、私は幸せを感じられないでしょう。

例えば、妻と一緒に洋服を買いに出かけたとしましょう。

私はお気に入りの一着を見つけることができましたが、妻はあちこち探しましたが納得できる一着と出会うことができなかったとします。

そんな時は、私はお気に入り一着を見つけたのにもかかわらず、幸せを感じることはできないでしょう。

ささいな出来事かもしれませんが、日常生活のこのような積み重ねが、幸せを感じるかどうかにかかわってくるのだと思います。

一人では生きていけない

皆さんご存じだと思いますが、人間は一人の力では生きていくことはできません。

もし、一人の力で生きている人がいらっしゃいましたら、アドラー心理学は否定されることになりますので、申し出て頂ければ幸いです。

でも、この記事を読んだり知ったりしている時点で、一人の力では生きていなんですけどね(笑)

一人では意味がない

たとえ、どんなに財産や高級車、ブランド品を持っていたとしても、たった一人で無人島に住んでいる限り、すべては無価値です。

私たちは自分の持っている物や事や能力を他者と分かち合い、仲間に貢献したときにのみ喜びを感じられる社会的な動物です。

先ほどの、妻との買い物の例え話でも、その後も諦めずに、私が車を運転して別のお店にまで足を延ばして一緒に探した結果、納得の一着を見つけることができたなら、私も幸せを感じることができると思います。

人間は協力し合う生き物

人間は、あらゆる動物の中でもかなり弱い存在です。

だからこそ、協力し、助け合う以外に幸せの道はないのです。

人生の成功と失敗の尺度もまた共同体感覚なのです。

失敗したときは、共同体感覚の発揮度合いをセルフチェックして次へ活かそう。


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