マガジンのカバー画像

小説 「つくね小隊、応答せよ、」

64
第二次世界大戦末期。 東南アジアの、とある島。 米軍の猛攻により、日本軍は転戦(撤退)し続け、日本兵たちは、ちりじりに離散した。 そんな中出会った別々の部隊の若い日本兵の3人、…
運営しているクリエイター

2022年6月の記事一覧

「つくね小隊、応答せよ、」(51)

「今のは、三八じゃねえな」 遥か彼方から響いてきた銃声を聞き、そう呟いたのは仲村だった。 …

「つくね小隊、応答せよ、」(52)

「どうだったんだ?」 早太郎が狐と金長へ問いかけた。 金長は興奮した面持ちでそれに答える…

「つくね小隊、応答せよ、」(53)

マシュー分隊が島の海岸沿いを北上していく。砂の上を歩くのは、森を歩くよりも足をとられ、簡…