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Peaceable Education #8 「よき市民」になる練習(2)

川西こども園のレッスン

見学したレッスンは、全部で26あるレッスンの最後から2つ目のレッスンです。卒業前の仕上げのレッスンとも言えます。テーマは、「相手の喜ぶ助けをしよう」です。子どもたちは、「おせっかい」と「相手が喜ぶ助け」は、同じではないことを学びます。
 
劇は、パズルで遊んでいるサルくんが、うまくパズルをはめることができず困ってる様子から始まります。そこにやってきたトラくんが、サルくんが困っているのに気づき、自ら、パズルを次々とはめ込み、パズルを完成させてしまいます。すると、サルくんが怒ってしまいました。
 
「何が起きましたか?」と先生が、みんなに尋ねると、みんなが状況説明をしてくれます。「サルくんはどんな気持ちになりましたか?」「それはなぜですか?」と尋ねると、子どもたちは、「サルくんは、自分でパズルを完成させたかったのに、トラくんが勝手にパズルを完成させたので、怒っている」と解説してくれます。「これは、よい助けですか?」と先生が尋ねると、みんな「よくない」と大きな声で答えます。そこで、先生は、トラくんの行った助けは、「おせっかい」であることを子どもたちに伝えます。
 
次に、先生は、別の劇を見せます。パズルが完成できず困っているサルくんの所にやってきたトラくんは、「パズルはね。まっすぐの所のあるパズルを見つけて、それをパズルの外枠に合わせるとうまくできるよ」とサルくんに、アドバイスをあげました。すると、サルくんは、「そうか!」とパズルを自分で埋める方法を見つけることができました。この劇を振り返った後に、先生は、「皆さんはどうですか?」とみんなに問いかけ、自らを振り返ります。
 
子どもたちは、レッスンでの学びをお友だちと一緒に実践し、「よき市民」になる練習を行います。

レッスン風景

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