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戦雲(いくさふむ)「津田大介×三上智恵対談」ポリタスTV

ポリタスTVで「津田大介×三上智恵対談 #戦雲 」が放映されました。
1番の注目点は、2015年から「米軍」ではなく「自衛隊」が主体となって軍事配備が進んできたこと。それに対し、本土の運動では「対米軍」には声高だけど「対自衛隊」にはモノを言うのに消極的で、多くの運動体は先島での自衛隊ミサイル基地配備から離れていってしまったと。これはとても重要な指摘でした。
以下、幾つかポイントと思った箇所です。お時間ない方はどうぞ。
番組では対談の中で、そのほかにも多くの重要な視点を提供しています。
是非ご覧下さい。

https://youtu.be/ylflWQ3F8Qc?si=oE86x5WmrDzgptPQ

三上監督
「アメリカの対中国戦略にこのまま乗っていくと、日本が戦場になりますよ、沖縄がでなくて、日本が戦場になりますよ、と話をしてるのに、それが全然(日本全体に)伝わっていかない… (略)
もうどうやったら沖縄が戦場になるのを防げるのか… アメリカ軍基地に反対の団体は全国各地にいるけれど、じゃぁ自衛隊基地…となると半分くらい(運動)引いていっちゃう。軍隊に守って欲しい…という病気に日本人が感染していく時に、じゃぁ、軍隊は住民を守りましたか?という事(歴史認識)やらないと止められないんじゃないかと思って沖縄戦を(テーマで)やったりしてました(これまで)」


津田大介
「これまで先島に目を向けていなかった。こんな事が怒ってるのかと気付かされた。辺野古高江とこれまで取材してきた中で、沖縄本島の問題であり、対米軍基地問題としてばかり捉えてきた。でも突き詰めていくと、辺野古の問題も(南西諸島も)、表面は対米軍だが、その先にある大元は自衛隊であり、日本政府」

三上監督
「騒音・PFAS垂れ流すのもアメリカ軍。日々の問題でいうと米軍問題となるんですけど、(略)、米軍に何も言えない、全部許して交渉すらしない日本政府がこの構図を作ってる…、さらには、反対した住民を国が(スラップで)訴える、国が直接沖縄の人々の「生きる権利」を奪ってる構図。憲法の名の下に守られるはずの沖縄の人権を、国防の名の下に捨て置いてる。(略)」

津田氏の「Dr.コトー」ファンからの与那国の情景の話題から…
三上監督
「Dr.コトーファンにはもっと怒って欲しい。あの名シーンコトーさんのいつも自転車で走る海沿いの道は、もし軍港が作られたら、立ち入りできなくなる。琉球列島最大の湿地「樽舞」へのあり得ない破壊… 。
与那国、過疎地だからと基地原発、嫌なものを押し付けてるけど、与那国の伝統文化ポテンシャルは高い。子供がたくさんいて、祭りにも憧れ、歴史文化が活発な地域。(民俗学者として言える)…そこになぜ…」

三上監督
「沖縄は、歴史的に保守も革新もいざとなると一つにまとまる。いま、うるま市のゴルフ場跡地への自衛隊招致が上がり、保守革新ともに反対の立場。
片や、勝連分屯地へのミサイル配備、ミサイル部隊統括本部になることは全く盛り上っていない。でも、うるま市の方は、とても盛り上がっていて、これはチャンスだと思ってます」

津田大介
「(うるま市のゴルフ場跡地)、僕も取材する予定。ここは宮森小というかつて米軍ジェット機が墜ち小学生がたくさん亡くなった地なんですよね」

三上監督
「そう。まだあの事故の体験者も生きていて、歴史的に、あの事故の追悼を行ってきた地域。イデオロギー(政治思想)を超えて、保守も革新も子供の頃からの(見守ってきた)歴史がある場所」

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