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「社員よ、使命を抱け」 丸紅、脱万年5位へ人事改革

【語句おさらい】

・能力軸:職能資格制度
└いわゆる職能。経験が上がれば能力があがることが多い

・職務軸:職務等級制度
└いわゆるジョブ型。一つ一つの職務を細かく定義付ける必要がある

・役割軸:ミッショングレード制度(役割等級制度)
└「役職×職務=役割」と考え、その「役割」に応じて等級を設定。

【背景】

・伊藤忠商事が躍進するのとは対照的に2020年3月期、過去最大の赤字に転落。

・社長の強い危機感から大幅な人事制度改革開始。高いミッションに挑戦させる経営を目指す。

【事実】

・丸紅が社員にミッションを課す人事制度改革に踏み切る。
└高い目標を掲げ挑戦する人材を年次にかかわらず処遇。失敗しても再挑戦できる仕組みを設けるなど、社員の自主性を引き出す試み

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・ミッション設定に割く時間は増加。納得できるまで上司との話し合いが必要

【結果】

・成果が出始めている。
次世代事業開発本部を設置、ビジネスコンテスト開催などで新規医業創出が始まっている。
└ロシアでの健診センター設立やインドネシアで民間最大の総合病院への出資など、ヘルスケア・メディカル事業を中心に、投資活動も活発に

【So what】

・丸紅は、過去の案件のつまづきから、小さな案件を無難にこなし、失敗を恐れ、挑戦を避ける人が多くなったという。挑戦するためにはその土台の安心感が必要である

・チームとしての成果を出すには、業務の割り振りと各人のミッションの割り振りが最重要なのではないか。そのためにミッションの設定に時間を割くのは、ある意味合理的な判断といえそう。

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