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これからトレーダーを目指す方へ(2)スタイルの決定

「リテール(大衆)の逆を突く」を理念に置くトレーダー、ぺーたです。

前回の基礎概念に続き、今回はどのような形でトレードを行っていくか、所謂「スタイルの決定」について所見を述べたいと思います。

この決定には、ご自身がトレードに費やせる時間が大きく影響してきます。
会社勤めの企業戦士の方は、日中はお仕事があり、トレードに取れる時間は概ね19時~0時辺りになるのではないかと思います。

これ自体は大きな問題ではなく、むしろ市場が最も活性化する(=価格に動きが出る)のは。21時~0時辺りになる。

世界の時差の関係で、朝9時直後は東京マーケット、夕方以降は欧州マーケット、21時辺りからニューヨークマーケットのトレーダー達が参入してくる。

しかしFXの場合、土曜日曜は休場となるので、お仕事で疲れた後の平日夜間のみにトレードを行うことになる。
ご家族との時間や趣味の時間も割いてトレード活動を行うことは、人によってはなかなかの苦行になるのではないだろうか。

夜間の大切な時間を犠牲にし、疲弊した頭と身体で機敏なトレードを行うことが困難な場合、わちゃわちゃしたデイトレードより、週に何度かトレードを行う、落ち着いたスタイルの「スイングトレード」を検討されるのはいかがだろうか。

デイトレードは比較的短時間で「上がった下がった」を行うので、上手なプレイヤーは1往復をどちらも取ってしまうこともできるので、非常に回転率が高いように思える。
しかしながら、頻繁にそんなそんなことができるスーパートレーダーは殆どいない。

私個人的な見解を言うなら、トレードなど1日に1回エントリーできれば上等。
デイトレードの場合、折角仕事を早く終え、早めにPCの前で準備できたものの、市場のチャートがチャンスの形を作らず、気が付けば23時になってしまった時、「こんなに待ったのに、こんなに時間を作ったのに、エントリーしないなんてもったいない!」と、訳の分からない自己都合解釈に捕らわれ、ルール外のポイントでエントリーを行ったりすることになる。
そしてその場合、かなりの高確率で損失の結果となる。

デイトレードの見えない罠の一つである。

他方、スイングの場合は、5分足や15分足といった短い時間足は放棄し、1時間・4時間・日足といった長期足を軸に戦略を組み立てる手法となる。

選択するペア数(例:ドル対円・ユーロ対ドル・ポンド対ドル、等)によるが、戦略設計は1日のうち1時間も充てられたら十分だろう。

長期足を見て、今はどのような位置にあり、ここまで来たなら売り、等を決定してしまう。
そしてそれを予約入力しておく。
損切りも利確もこの時点で予約しておく。(そういうことが普通にできるのがトレードの良いところ。)
特に特に、損切りだけは「絶対に絶対に!」確定予約をしておく。

そして1日に何度か可能ならPCで、外出中ならスマホで状況をチェックする。
「あ、昨日指しておいたエントリーが実行されてる」といった感じになる。
実行されていた場合、損切りになったらそれはそれでOK、なにもやることなし。
含み益(=利益確定前の想定利益)が乗っていた場合、現場に応じて利確ポイントを考え始める。
予約時に指した利確ポイントまで待つもよし、「うーん、なんか形が変わってきて嫌な感じだな」と思ったら、そこで利確してもよし。

しかし、そこそこの含み益が乗っていた場合、損切りポイントをどんどん下げていく(=損切りされた場合もプラス収支)という方法をお薦めしたい。

そしてこの戦略設計時に大切にして欲しいことが、損失1に対し、狙う利益は最低2以上のポイントのみに絞って欲しいということ。
※私がいつも言う、リスクリワードレシオの重要性。

トレードを行う際、とにかく邪魔な要素が「感情を持ち込むこと」。
感情が剥き出しになりやすいデイトレードに対し、スイングは圧倒的に落ち着いた感情で取り組めることが大きなアドバンテージではないかと思う。

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