机「9」文字事件の謎を都市伝説目線で深堀りしてみた
子供の頃とにかく夢中に見ていたのが心霊番組や世界で撮られたUMAの映像番組、いまでは絶対放送できないような凶悪事件の特集、フェイクだろって位のUFO映像、ピラミッドの秘密などなど。
そんな中、時々TVでやっていたのが「未解決事件」の特集でして。
すっごい気持ちが悪くてドキドキしながらも、事件の答えを推理したり想像するのが何故か大好きだったんです。
さて、子供の頃に見た不思議な物や話しは大体答え合わせができたり、そうだろうってある程度の仮定的真相に辿りついているのが多いのですが、今でもその真相が分からないものや、解決しているけど「それマジ?」って思う『都市伝説』はいまだに沢山あります。
その一つが『机「9」文字事件』です。
机「9」文字事件は、1988年2月21日未明に東京都世田谷区で発生した事件で、中学校に侵入した犯人グループにより、学校の机と椅子が校庭に運び出されて数字の「9」の形状に並べられたというミステリー事件。
事件の簡単な概要は以下です。
1988年2月21日、東京都世田谷区鎌田の砧南中学校にストッキングで覆面をした男たちが侵入。
犯人らは警備員を拘束した後、机と椅子を校庭に配置し逃亡。
犯行に用いられた机との数は椅子447個と椅子9個。
警備員がいた宿直室がある校舎とは別棟の3階建ての南校舎からわざわざ運び出されていました。
机の中にあった生徒の私物や教室の備品などは一切盗まれておらず破損などもなかった。
捜査当局は「9」の意味について推理小説の題名や9人グループの意、もしくは現場となった中学校の前年卒業の第9期生を意味するといった憶測をし、同校の卒業生を重点的に聞き込みを開始。
推理小説さながらの展開ですが、2月24日には砧南中に犯行声明文が届きエンタメ感は加速します。
差出人は「日本帝国主義革命連合軍・別動・黒い九月一派」。
この犯行声明文によると、校庭に描かれた「9」の数字の意味は、当時人気を集めていたアイドルグループ「少年隊」と「光GENJI」の合計メンバー数である10から1を引いたものであり、それは、”両グループの中から1人を暗殺する”という脅迫の意図があったようです。
「黒い九月」とは1960年代後半、ヨルダンに拠点を置いていたパレスチナの過激派組織で、オリンピック期間中に選手を殺害したミュンヘンオリンピック事件の首謀者組織です。
謎の机椅子文字、数字の9、ジャニーズ脅迫、中二病チックな脅迫状の差出名。
もはや映画化確定の内容となってきましたが、突如犯人確保の報道がメディアに踊ります。
事件の犯人は、同校の卒業生であり「多摩川ブラックエンペラー」と呼ばれる暴走族に所属していた9人でした。
彼らの動機は単なるいたずらであり、学校に届いた犯行声明文には関与してないことがわかり、世間を当時賑わせていた黒い九月の名を借りた模倣犯だったと警察は断定しました。
捜査当局は主犯格A(22歳)と関与者の7名を最終的に逮捕しました。
「9」の文字の意味も、グループの人数を示すほか、主犯格Aが「1桁では最大で一番好きな数字だから」という、さしたる意味もない単純なものだったと呆気ない幕切れとなった。
この事件の謎はなんと言っても『どうやって机文字を作ったか』。
唯一の直接的な被害者である警備員の話だと、犯人らに拘束されてから周囲が静かになり、自力で脱出し警察に通報したのが3時間です。
つまり、最低でも3時間以内にこの机文字を、暴走族のメンバーが当日練習もせずに作り上げたことになります。
机文字の作り方に関して警察の発表では以下の通りです。
「9」の字に使われたのは、机447脚と椅子9脚で、机はすべて最初に忍び込んだ宿直室がある校舎とは「別棟の3階建ての南校舎」から持ち出された。
作り方は夜間照明を利用し、真ん中に机を設置してから作られたそうです。
以下はその作り方を図にしたものです。
この机文字の大きさは縦30m・横20m程の大きさでした。
それは校庭からの視点ではとても9に見えない大きさですが、屋上から見たらわかるレベルなんです。
しかし、地面に下書きや、机をずらした跡が一切なかったそうです。
まず、3時間でグランドに重さ14キロのステンレス製の机を引きずらずに447個利用して、いたずら目的で素人が作れるのか。
その答えは限りなく難しいと思います。
犯人らは9が好きだった、集まった人数が9名だったから「9」にしたとのことですが、
犯行日当初はもともと10名で行われる予定だったところ1名すっぽかされたことが分かっています。
都市伝説脳で深堀りすると、この単なるイタズラで犯行に及んだにはいささか無理があるのではないかと勘ぐってしまいます。
では、事件の真相はなんなのか。
一つ気になるネット情報があります。
これはあくまでネット情報ですが、当時実際に自分の机が事件に使われたという人物がインターネットにある書き込みをしています。
その人物は、自分の机が校庭から戻ってきたとき、自分が書いたものではない落書きが机にあり、今考えると不可解な落書きだったそうです。
それは机の真ん中に「チルノ」と書いてあったそうです。
チルノとはある同人ゲームの有名なキャラクター名で、そのキャラクターは通称マルに9で⑨と言う物。
なぜ、同人ゲームが出るはるか前にこの落書きがあったのか。
もしかしたら、未来から来た未来人が現代にないテクノロジーで机文字を作り、その痕跡を机に残したのではないか。
もし、そうなら未来から来た同人ゲームオタクが何を過去に伝えようとしたのでしょうか。
そして、そんな事実を世間に隠すために地域の暴走族グループを犯人にでっち上げたのかもしれませんね。
さて、今回は日本史上まれなミステリアスな事件『机「9」文字事件』についてnoteにまとめました。
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