有安杏果 Jazz Note 感想

待ってましたのジャズです。

愛されたくて、とか、遠吠えとか、少々4ビートアレンジの曲があったので、いつか演ってほしいと思っていました。が、こんなゴリゴリで来るとは(笑)何事にもストイックな方なので、想像はしていましたが、想像を超えてきちゃう。

有安さんのライブはバックのミュージシャンが超すげぇ人いっぱい連れてくるのですごいです。どこにそんなスゴい人らを連れてくる豪腕があるのかわかりませんが、マジで。しかも初演ビルボードってチートやん。

と、ジャズに命を賭けてるとか言いながら飲んだくれているだけの人達をよく見てきたので、ちょっと複雑な感情もありますが。

初っぱなは、あ、やべぇ・・・(呑まれてる?)と思ったのですが、Bye Bye あたりから伸ばしてきて、How High は絶好調飛ばしまくり。あっという間に終わってしまいました。

途中で多少日和ってくるかと思いきや、全部英語詩で突っ張ったのも、っぽいっちゃぁっぽい。誰がなんと言おうと我が道を行く姿はカッコイイい。その一方で、MCになると途端にアイドル時代の雰囲気に戻ってしまうのが個人的には(超)苦手なのだけれど、まーなかなか難しいわよね。歌だけで聴かせてもいいと思うけどな。MCで謙遜とかマジカッコ悪いからやめてほしい。オレの歌を聴け!って耳穴にねじ込んでくるくらいの気迫が、まぁ歌ってるときはあるからいいか。恐る恐る歌ってる人の歌なんて聴きたくないしね。

ジャズだとどうしても、サラボーンとかニナシーモンとか、声の厚い人の方がかっこいく聞こえてしまって、日本人的な、喉の前の方で歌う尖った声だと似合わないな、と思いつつも、楽しんで歌っている姿はやはり面白いもので、ライブは音だけじゃなくて感情を聴きに行くものだから。だからやっぱテンポの速い、リズムで汗をかくような歌の方がいい感じで聴けた。一方で、聴かせる歌はちょっとまだ辛いかな~。やっぱジャズは年季だよな~。演歌と一緒で、人生の重さが乗ってないと、心の底を抉ってこないよな~。これは若いからと言うより、彼女がくそ真面目だからってのが影響しているのかもしれんな、とか思ったり。なんか、セクシーさがカケラも無いからな。エ○いって意味ではなくて、影というか、後ろ暗さというか、ドロドロしたもんがどこにもない。ように見えるから。あでも、マクレエおばさんとかそうでもないし、やっぱ年季である程度はいけんのかな。冬美ちゃんも若い頃はあまり見えなかったもんな。

歌詞が英語だと、その瞬間ではなかなか聞き取れないので、オリジナルはなかなかついていけなかった。ピアノの技巧は楽しめたけど。聴いたことある曲(アンコールの)はそれとの繋がりでアレンジを楽しめたりする。お~そうきたか!みたいな。

2ステ目のセトリの方が好きな曲が多かったので、そっちでもよかったな~と思って歯噛みしたのが後日。Speak Low とかどんな声で歌ったのか、めっちゃ聴きたい・・・いや、今はちょっと複雑。10年後くらいにもう一度聴きたいかも。Corcovadoとか、マジかと思ったが、まだ難しいのでは?…。いや、挑戦することには意味があるし、歌わないと歌えるようにならないし。みんなそうやって小さい箱と、ヘタクソなバックで必死に歌って飲んで歌って飲んで呑まれて飲んで呑んで酔い潰れて眠るまで呑んでってしてんだよな。(しなくていい。)

ということで、全体的にはめっちゃ面白かったし、また機会があれば観に行きたいと思いました。あ、そうよ、なんかブラック有安みたいなキャラ入れたらええんちゃう?そんで、性格マ反対の歌、Street Walking Woman みたいなやつとか聴けたら超おもろいかも。10年後くらいかな?

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