ガルプラの最終得票数を推定してみた

たまたまWikipediaでみつけた、ガルプラの最終順位と得票数の数字。こういうのを見ると、「あれ?分離できるんじゃね?」って思うくらいには算数オタクなので、Kep1erオタとしてではなく、算数オタとして書きます。

Wikipediaに掲載されているガルプラ最終順位は次。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Girls_Planet_999 

Wikipedia Girls Planet 999 より

これをみると、算数欲が沸きませんか?韓国票とグローバル票が50:50の割合に換算されてスコアが算出されているのですが、ここにはその内訳が書かれていません。(公式には発表されていないとどこかで見た。)しかし、総得票数の順位と換算スコアの順位が違うので、単純には「得票数の割に換算スコアが伸びていない人は、グローバル票が多めだった」と言えそう。すると、人別に総得票数を韓国票:グローバル票に分割して、ちょうど全体が50:50になり、かつ個人別換算スコアもぴったり合うようなものが存在するのではないか。

ちゃんと書くと、個人の総合順位を$${i}$$、その総得票数を$${X_i}$$、換算スコアを$${Y_i}$$とし、また未知の韓国票を$${A_i}$$、グローバル票を$${B_i}$$、その割合を$${p_i:1-p_i}$$とすると、$${A_i=p_i X_i}$$、$${B_i=(1-p_i)X_i}$$。また、韓国票総数が$${\sum_{i=1}^N A_i}$$、グローバル票総数が$${\sum_{i=1}^N B_i}$$で、これを50:50で混ぜて定数を掛ければ換算スコア総数になるので、韓国票、グローバル票それぞれの換算スコアへの掛け率を$${\alpha, \beta}$$として、$${\alpha \sum_{i=1}^N A_i = \frac{1}{2} \sum_{i=1}^N Y_i}$$、$${\beta \sum_{i=1}^N B_i = \frac{1}{2} \sum_{i=1}^N Y_i}$$。
すると、未知数は$${p_i}$$が$${N}$$個と$${\alpha, \beta}$$で$${N+2}$$個、式は$${Y_i=\alpha p_iX_i + \beta (1-p_i)X_i}$$の$${N}$$本と、上の$${\alpha, \beta}$$を定義した二つで合わせて$${N+2}$$本なので、多分解ける。
で、解いたのが次:

韓国票およびグローバル票の推定値

あと、$${\alpha=11.38, \beta=1.12}$$。総数は韓国票50万、グローバル500万と、グローバル票は韓国票の約10倍入っていて、グローバルの注目度がかなり高いのはこれまでの韓国票、グローバル票の別に掲載があった回と同様。また、例えば第三次投票の際の韓国票は約150万票(同wikipediaで、掲載がある分のみ)で今回の三倍あるのですが、第三次は3人投票できたので、このあたりもつじつま合っています。グローバルは第三次が比較的少ないのは、もしかしたら最終で参加者が大きく増えたのかも。

また、この推定から(あくまでも推定ですが)韓国順位、グローバル順位も見えてきて、韓国順位はマヤさんが4位、スヨンさんが6位とかなり上位。8位までがKで独占し、ヒカルさんが辛うじて9位にランクイン。

一方グローバル票だけの順位だと、ダヨンさんとイェソさんが落ちてしまい、ヤニンさんとルイチさんが上がる。

どちらもシングル順位なのはチェヒョンさん、バヒエさん、ユジンさん、ヨンウンさん、ひかるさんの5人。

バヒエさんはグローバルが圧倒的に強い、というイメージがありましたけれど、韓国でも7位と結構上位で、決してグローバルだけじゃない人気が見えます。グローバルではもちろん1位なんですが、その票数は二位のマシロさんと大きく違いません。韓国順位よりグローバル順位が上なのはバヒエさん、ヨンウンさん、マシロさん、シャオティンさん。ヒカルさんはほぼ同じ。

ていうか、マシロさん、シャオティンさんの韓国順位がさほど高くなくて意外・・・と思ったのは、三次までだと二人とも韓国票がかなり上位だったから。おそらくこのお二方は、韓国のガーディアン達の「二推し」になる確率が非常に高かったんじゃないかと思います。三次まではKCJに一票ずつ入れるので、Kが一推しのファンの方が、CやJにも一票入れられる、となったときに、最も選ばれていたのがシャオティンさん、マシロさんだったのかなと。なんとなくわかる気がするのは、お二人とも技術面での圧倒的な強さと信頼感があり、静かで落ち着いていて、アクが強くない感じ。一推しに個性の強い方を選んだガーディアンが、二推しにしたくなる感じ(笑)。

(追記:そういう票のことを「死票」と言うらしいですね。オーディション番組では常識のようで、外からポッとやってきたアタシは知らなかった!(笑))

さて、そういう(二推し投票制という)目線で、二推し投票が行われていた第三次の韓国票と比較してみると、三次韓国票と最終韓国票との差をその「二推し票の量」と思えば、シャオティンさん、マシロさん、ヒカルさんはかなり上位。さらに、野仲さんや川口さんも二推し量が多いので、推測ですけれど、二推し票はJだとそこそこ分散していたのが、Cだと高確率でシャオティンさんに集まっていたんじゃないか。そう考えるとシャオティンさんのこれまでのトップ独走と、最後の大番狂わせもなるほどと思います。また、他の方の変動についても、一推しはそんなに動かなくても、それ以外の二票が選挙で言うところの「浮動票」になっていて、その時々のドラマで揺れ動き、分散したり集中したりして投下されることで、スリルのある順位変動でお茶の間を虜にしたと。例えばダヨンさんの第三次での大躍進も、韓国票の中のCJ一推しの方が、二推しとしてそのとき話題の大きかった彼女に入れたからなのかも。三次韓国票と最終韓国票との差が結構開いているので、そうとも読めたり、読めなかったり。

などなど、勝手に推計して勝手に好き勝手なことを書いたわけですけれども、「だから○○」とは絶対に言いませんし、全く思ってもないです。最初からこういうルールで始まって、そのルールの中で彼女らは戦ったわけですから、その最終的な結果は歴史です。そもそも僕はKep1erを知ってからガルプラを知った口なので、既にメンバーは決まっていましたから、ここではそれを「歴史」として分析しただけで、今の彼女たちの輝きが全てですし、また、惜しくもデビューを逃した90人の方々も、きっとまたいつかどこかで会えるんじゃないかと思います。とか言ってたら野仲さんがめっちゃかっこいいグループでデビューしててびっくり!あの歌声は世に出るべくして出てきたんじゃないでしょうか。見ている人は必ずいますよね。

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