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PM転職にじわり浸透?ワークサンプル選考の心構え

みなさん、こんにちはクライス&カンパニーの菱沼です。
今回のnoteは最近、PMの選考プロセスでじわり増えてきた気がする「ワークサンプル選考」について書いてみたいと思います。 既にご経験があって苦い思い出がある方も、これから転職活動を始める方でワークサンプル未体験の方も是非、選考攻略の参考資料として読んで頂けると嬉しいです。



■そもそもワークサンプル選考とは何か?

ワークサンプル(以下WS)とは、実際の業務内容に近しい課題やテーマを設定し、そのお題に対して資料作成やプレゼンテーション、あるいはディスカッションを行うことで、企業~候補者双方が「ためしに一緒に働いてみる」選考を指します。インターン、トライアル入社と呼ばれることもあります。
面接の質疑応答だとどうしても見極めきれない思考の癖、価値観、コミュニケーションの傾向などをより解像度高く知るために導入する企業が増えてきています。

WS選考にはいくつか種類があり、
①お題に対する課題作成・提出のみ(資料作成の数時間)
②作成した課題のプレゼンテーションと質疑応答(資料作成+面接1~2時間)
③mtg実施~お題に対する資料作成~ディスカッション(半日がかり)
④NDAと業務委託契約を締結して実際に業務体験と最終日にプレゼンテーション(1~2週間)
などなど・・かなりバリエーションも多く、企業の色や特徴が色濃く出てくる気がします。

企業としては通常の60分面接より工数がかかる選考になるため、選考プロセスの後半で、ある程度絞り込んだ上で実施するケースが多いです。 また候補者にとっては、日々の業務の合間を縫って資料作成をしたり、数時間に及ぶ選考時間を確保しなければならないこともあり、志望度が高くないとこのWS選考で辞退してしまう候補者も出てくるのが現実で、企業からすると自社に対する志望度を図るプロセスでもあり、辞退リスク込みで実施しているとも言えます。

■企業はなぜワークサンプル選考を実施するのか?

この選考手法の起源はわかりませんが、そもそも「面接ではスキルの見極めが難しい」と感じている企業が積極的に導入している気がします。通常の面接では過去の業務経験を深堀りしていきますが、WSは今目の前にある自社プロダクト課題に向き合った時の、姿勢、取り組み方、思考法、引き出し・・などを見ることができます。

特にプロダクトマネジメントという難易度が高い職種でもあり、WSを通じて企業は、候補者が入社してどんなアウトプットをしてくれるのか?をチェックすることでより高い精度のマッチングを図っているのです。逆にこの選考を突破できれば候補者にとっても、入社後のミスマッチは減るという見方もできそうです。

■候補者にとってのメリット・デメリットについて

忙しい日々を送る中で課題を課されるとどうしても「う・・」となってしまうと思います。時には複数の選考企業から同時にWSを課されるケースもしばしばあり、「問題を解くことが好き」というPMならではの好奇心や、勉強意欲など無いと辛いプロセスだと思います。

ただ、工数だけを考えると大変な作業になるわけですが、裏返してみてみると自身が受けている企業のプロダクトについて深く考えるきっかけにもなりますし、調べていくうちにユーザーの顔が浮かび、自身が向き合う課題に対して気持ちが高まっていく方も多くいます。 WS選考を通じてプロダクトに愛着を持つことができれば、入社後に向けた意欲も湧きますし、転職意思決定の強いモチベーションにもなる。そう思うとメリットも多いように感じます。

■WSを課された時の心構え

経験豊富なPMの方は選考課題と言えど、お題を解くプロセスに前のめりになる方も多く、その姿を見ていると「課題解決・問題解決が大好物なPM」はやはり強いなと感じます。得てして、楽しみながら取り組んでいる方はWS選考で高評価を得ることが多い気もします。 ※WSを重たいと思うか?良い機会だと思えるか?の差は大きく、選考と捉えずにお題を解くトレーニングだと思って取り組めると気持ちの負担も大きく変わってきます

また、WSにおいては企業の課題に切り込む絶好のチャンスでもあり、積極果敢に質問をした方がよいと思います。実は企業はそんな姿勢を求めており、質問が多いほど意欲を感じてくれますし、印象も変わってくるはずです。
今回はWSの話を書いてみましたが、是非、WS実施の案内がきたら「よっしゃいっちょやってみよう!」という気持ちで挑んで頂けると良いかと思っております!


※弊社のpodcastでもワークサンプル選考をテーマに発信しております。良かったら聞いてみてください。

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