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PowerCMS X OGP(og:image)の自動生成機能

本記事に掲載されている wkhtmltopdf(wkhtmltoimage) は開発が終了しています。自己責任で行ってください。

下記のページに「ふりがな付き文字画像の OGP(og:image)の自動生成機能」の紹介があります。

これは「Text2OgImage」プラグインを使用します。

最近はマシュマロというサイトでOGP(og:image)をテキストから自動生成しているようで、PowerCMS X の機能を試してみました。

最終的に以下のマシュマロのようなOGPができたらいいなと。

ドキュメントはプラグインのところに「README.ja.md」のボタンから確認できます。

wkhtmltoimage というコマンドを利用するために https://wkhtmltopdf.org/ からダウンロードする必要があります。

私のOSは、Rocky Linux ですが、対象のファイルは見つかりませんでした。

代わりに centos8 の x86_64 版のダウンロードリンクを見つけたので、それを利用します。

wget https://github.com/wkhtmltopdf/packaging/releases/download/0.12.6-1/wkhtmltox-0.12.6-1.centos8.x86_64.rpm

確認します。

ll wkhtmltox-0.12.6-1.centos8.x86_64.rpm

インストールします。

sudo dnf install ./wkhtmltox-0.12.6-1.centos8.x86_64.rpm
// メッセージが出たら y で進む

パスを確認します。

whereis wkhtmltoimage
もしくは
which wkhtmltoimage

結果
→  wkhtmltoimage: /usr/local/bin/wkhtmltoimage

opensslパッケージが必要になるのでインストールします。
※既に入っているかもしれないので、openssl version コマンドで先に確認してください。

sudo dnf install openssl

バージョンを確認します。私は  (Library: OpenSSL 3.0.7 1 Nov 2022) でした。

openssl version

wkhtmltoimage は libssl.so.1.1 を利用しますので、ファイルの存在を確認します。

find / -name libssl.so.1.1

私はヒットしませんでした。
以下のコマンドを実行します。

ldd /bin/openssl

あるのは「libssl.so.3」で、1.1 は結果に表示されませんでした。
以下のコマンドでインストールします。

yum install compat-openssl11

参考 Centos9にwkhtmltopdfをインストール

もう一度 libssl.so.1.1 を確認します。私は確認ができました。

find / -name libssl.so.1.1

結果
→  /usr/lib64/libssl.so.1.1

サーバーに日本語フォントが無い場合は文字化け対処のため noto フォントを入れておきます。

sudo dnf install google-noto-sans-cjk-jp-fonts

確認します。

ll /usr/share/fonts/google-noto-cjk

画像生成コマンドを実行します。

cd /tmp
/usr/local/bin/wkhtmltoimage https://www.google.com ./output.png

以下のような画像が生成されたと思います。

ようやくPowerCMS X の設定に入ります。
下記のような背景画像を用意してアセットにアップロードしておきます。
その時のファイルパスも取得しておいてください。
ファイルパスはサーバーのファイルパスです。
例 /var/www/html/assets/ogp_base.png

プラグイン「Text2OgImage」の設定は下記のようにしました。

注意点

  • 背景画像

    • テキストの背景となる部分は白地が良いです

    • 画像サイズは横 600px がよいです

  • 画質

    • 50で十分です

  • ベースネーム

    • デフォルトでよいです

  • 文字色

    • 白以外で自由に設定してください

  • 背景色

    • 白がよいです

  • フォント

    • Noto を利用して「Google Webフォントを利用」にチェックを入れます

  • padding-left (%)

    • お好みの設定でOK

  • padding-right (%)

    • お好みの設定でOK

  • font-size (%)

    • 200 〜 300 くらいで設定がよいと思います。

  • text-align

    • お好みの設定でOK

    • center を選択して保存するとなぜか right になっていますが、正しくcenter で保存されています。3.6 のバグですね。

  • 拡張子

    • お好みの設定でOK

ビューを用意します。
注意点として、インデックステンプレートは使用せずに、記事アーカイブで作成してください。
また、ビューのプレビューボタンで確認したい所ですが、プレビュー時はOGP画像が生成されないので、データを保存して一般公開されるURLから確認してください。

以下はテスト用のコードです。

<mt:SetVarBlock name="text"><mt:entrytitle></mt:SetVarBlock>
<a href="<mt:text2ogimage text="$text">">OGP Image</a>

結果は以下になります。

気になる点は以下です。

  • 文字数が多い場合に truncate を使用して調整が必要

    • ※ truncate は指定した文字数で値を切り捨てるモディファイアです

  • 左右の余白設定はありますが、上下の余白設定がない

なかなか大変ですが設定さえすれば自動生成なので楽ですね。

以上です。

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