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PowerCMS X アップグレードの手順

PowerCMS X のアップグレードはバックアップとリストアのテストができていれば、さほど怖くはありません。失敗したら戻しましょう。

準備

最初にデータベースのバックアップをしてください。

次に PowerCMS X の更新データをダウンロードします。ダウンロード URL がわからない方は PowerCMS X サポートに問い合わせてください。

ダウンロードできたらファイル名を「PowerCMSX.zip」にして、PowerCMS X の更新データを SFTP でホームディレクトリにアップロードします。
(私のホームディレクトリは rocky ですので、そのように書いています。)

ホームディレクトリに「PowerCMSX.zip」をアップロード

/home/rocky

私の PowerCMS X ディレクトリは以下です。その想定で続けます。

PowerCMS X アプリケーションディレクトリ(私の場合)

/var/www/html/PowerCMSX

まず管理者になり、 現在の PowerCMS X のフォルダ名を変更します。フォルダ名はバージョンを付与しておくと分かりやすくて良いかもです。
( 例は PowerCMSX.old としています)

sudo su
cd /var/www/html
mv PowerCMSX PowerCMSX.old

PowerCMS X のデータをホームディレクトリから移動して解凍します。
(私のホームディレクトリは rocky ですので、そのように書いています。)

mv /home/rocky/PowerCMSX.zip ./
sudo -u apache unzip PowerCMSX.zip

zip 解凍で PowerCMSX フォルダが作成されましたが、そのフォルダの中に powercmsx フォルダが存在しています。powercmsx フォルダの中の全フォルダ・ファイルをPowerCMSX フォルダに移動します。

mv ./PowerCMSX/powercmsx/* ./PowerCMSX/

powercmsx フォルダを削除します。

rm -rf ./PowerCMSX/powercmsx

必要なファイルを旧バージョンのフォルダからコピーします。

cp -a PowerCMSX.old/config.json PowerCMSX/config.json
cp -a PowerCMSX.old/db-config.php PowerCMSX/db-config.php

古いPowerCMS X データは別のディレクトリに退避しましょう。以下の例は /root/ の中に移動するコマンドです。

mv PowerCMSX.old ~/

わかりやすくフォルダ名に古いPowerCMS X のバージョンを付けておくとよいかもです。

cd ~
mv PowerCMSX.old PowerCMSX.old.3.61  ← フォルダに旧バージョンを付与しておくと管理しやすい

// 確認
ls -l

zip ファイルは不要ですので削除します。

rm -f /var/www/html/PowerCMSX.zip

コンソールの作業は終わりです。

PowerCMS X 管理画面

PowerCMS X 管理画面にアクセスするとフッターの箇所にバージョン情報があるので、アップグレードしているのが分かります。更新データに差し替えるだけでバージョンアップは終わっています。

スキーマー、プラグインのアップグレードアラートが表示されていたら、アップグレードを実施します。コマンドラインで実行する手順もあります。

補足

今回紹介した内容はカスタマイズしていないケースになります。オプションのプラグインや、管理画面カスタマイズをしていて alt-tmpl ファイルを改修している場合などは、もう少し手順が増えます。

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