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シティリーグS1使用 ピカゼククワガノン 解説

 みなさんこんにちは。レイネです。久しぶりのnote投稿になります。
※全文無料です。

1.はじめに

 今回は11月14日のシティリーグ カードボックス津店で使用したピカゼククワガノンの解説をしていきたいと思います。ピカゼクというデッキタイプは、長く環境にあり、構築面ではあまり目新しい内容もないので、特に環境デッキに対するプレイングを中心に書いていきたいと思います。

2. 環境調査

 今回ピカゼクを使うにあたって、環境をこのように考えていました。

■Tierランク
Tier1 三神ザシアン、火の玉サーカス
Tier2 ブルーレシリザ、ムゲンダイナ、セキタンザン、ピカゼク
Tier3 超パーフェクション、ルカメタザシアン、マッドマーティー、ハザードロック

 今回はTier1であると考えていた三神ザシアンと火の玉サーカスに対し、比較的有利に動けて、他のデッキもセキタンザンを除けば、クワガノンを絡めることでプレイング勝負に持ち込める。更にたねポケモン中心デッキであり、デデンネを使いやすく、盤面の再現性が高いピカゼククワガノンを使用することにしました。
 ほかには三神ザシアン、ムゲンダイナ、ルカメタザシアン、超パーフェクションを検討しましたが、

①三神ザシアン
 最も多いであろうミラーにおいて相手のプレイングミスくらいしか優位をとれる要素がない。(ミラーのプレイングは各noteで広く知れ渡っている)
②ムゲンダイナ
 盤面の再現性に難がある。さらにCL横浜で活躍し、環境のスタンダードとなった三神ザシアンには、理想的な動きが出来ても高確率でリセットスタンプ+ザマゼンタで負ける。
③ルカメタザシアン
 盤面の再現性に難があり、ルカメタザシアンに対するプレイングを理解している三神ザシアンに不利をとってしまう。
④超パーフェクション
 盤面の再現性に難があり、火の玉サーカスに不利をとってしまう。

ということで、ピカゼククワガノンだけが候補デッキに残りました。

3. デッキ構築

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 すでにTwitter上でも公開しましたが、デッキレシピは上記の通り。
セキタンザンに抗うためにいれているセレビィのギミック(セレビィV+オーロラエネルギー)とピカゼク以外のアタッカーを使う際、エネルギーに余裕を持たせるカウンターゲイン以外は、一般的な構築だと思います。
よく見るピカゼクのデッキは、セキタンザンはマッチしたら諦めるとなっていることが多いかと思います。ですが、今回はシティリーグでしか、CSPを稼げない仕様なので、シティリーグで使うデッキは、不利デッキにも最低限の勝ち筋を用意する必要があると考えて、セキタンザンに対するカードの採用を検討しました。
採用候補となったのは、以下の通り。

①フェローチェ&マッシブーンGX
<良いところ>
 ・セキタンザンVmaxを1撃で倒せる
 ・たねポケモン
 ・タッグコールでサーチができる
<悪いところ>
 ・草エネ(オーロラエネ)を2枚つける必要がある
  → 枠をとってしまう、即起動できない

②セレビィV
<良いところ>
 ・起動が簡単(つけかえ、コケコ◇、カウンターゲインなど)
 ・たねポケモン
<悪いところ>
 ・セキタンザンVmaxを一撃で倒せない(最大300ダメージ)

フェローチェ&マッシブーンを採用するとどうしてもオーロラエネルギーの枚数を増やさざるを得ず、デッキの安定感が損なわれると考えて今回はセレビィVを採用しました。セレビィVは、セキタンザン対面の対戦で、かなり有効に働いているので、1撃でセキタンザンを倒せないにしても入っているのといないのでは、全然違うなと感じています。
 実際に対戦していくとサポート事故があったので、カウンターゲインは博士の研究と変えてもいいかもしれません。

◆採用したかったカード
①3枚目のジラーチ
 スタートして強いカードが少ないので採用したかった。
②ダンデ
 
5枚目のエレキパワー兼セレビィでセキタンザンVmaxを一撃で倒せるようになるカード。採用したかったが有効に使おうとするとワタシラガも欲しくなり、枠を食うので断念。
③2枚目のグズマ&ハラ
 サイド落ちケアにほしかったが枠を捻出できなかった。使えなかったとしてもカプ・コケコ◇のプランがあるので妥協した。

◆不採用カード
 クロバットV、オドリドリGX、ワタシラガV
 これらを採用するとスタートの弱いカードが多くなりすぎてしまうので、今回の構築ではジラーチに役割を任せることとした。

4. 環境デッキに対するプレイング

はじめに簡単にピカゼクの基本的なプレイングについて触れます。

先攻の場合:ピカゼクークワガノンーライチュウ 3-2-3
① ピカゼクのフルドライブでライチュウを加速
② クワガノンのパラライズボルトでピカゼクで与えたダメージと合わせて
  ポケモンを倒す。
③ リセットスタンプ+タンデムショック か ライトニングライドで
  ゲームを決めにいく。

後攻の場合:クワガノン-ピカゼク-ライチュウ 2-3-3
 先攻の場合の①と②が入れ替わる。

対戦相手や手札の状況により、とれるプランは変わりますが、先攻、後攻でこのプランが基本となります。ピカゼクの大きな強みは、サイド1枚からのスタンプ+タンデムショックの押し付けです。この動きを相手が解消するには、かなり要求値が高くなることが多く、ピカゼクのメインの勝ち筋ととらえてもいいと思います。

 次に環境デッキに対するプレイングを解説します。ピカゼククワガノンは相手のデッキにより、①どのポケモンから攻撃を始めるか ②大きなお守りをどこに貼るか が重要になってきます。

◆ 三神ザシアン
①どのポケモンから攻撃を始めるか:ピカゼク(先攻)、クワガノン(後攻)
②大きなお守りをどこに貼るか:ピカゼク、ライチュウ、デデンネ
 
 この対面は、「ピカゼクークワガノン-ライチュウ」 か 「クワガノン-ピカゼク-ライチュウ」の流れでゲームを組み立てていきます。
理想的なプランはピカゼクの最速フルドライブからライチュウを加速します。フルドライブを撃ったピカゼクが生き残れば、そのままタッグボルトを狙ってもいいですし、タッグボルトを撃てなかったとしても、サイドレースでかなり優勢です。ピカゼクが残らなかった場合は、クワガノンでサイドを取りに行きます。この場合、三神側はザシアンがバトル場に出ており、追加効果ありのオルタージェネシスは、まず撃てていないので、自然と3-2-3のサイドレースを押し付ける流れとなります。また、最速フルドライブのピカゼクが倒される場合、三神側のベンチのアタッカーは準備が出来ている可能性が低いので、パラライズボルトでブレイブキャリバーの連発を止めて、クワガノンとエネのついたザシアンを交換しやすいです。あとはサイド1になったタイミングからリセットスタンプを使い大きなお守りを貼ったライチュウを押し付けることで勝ちやすいです。
また、三神ザシアンはかなりグッズに頼ったデッキなので、パラライズボルトを撃つと手貼りしてふとうの剣でターン終了になりやすいです。理想の動きが出来なくても逃げエネの重いポケモンが多いので、ボスの指令とパラライズボルト縛ることでピカゼク側が必要なカードを集めるターンを稼ぐことができます。

◆ 火の玉サーカス
①どのポケモンから攻撃を始めるか:クワガノン
②大きなお守りをどこに貼るか:クワガノン、ピカゼク

 この対面は、「クワガノン-クワガノン-ピカゼク」の流れでゲームを組み立てていきます。
火の玉サーカスはかなりグッズロックが厳しいデッキなので、クワガノンで有利に立ち回ることができます。レシリザを出された場合も、大きなお守りをクワガノンに貼れば、エレキパワー1枚でほぼ確実に2-3交換(50-190-30)できるので、それほど苦にはなりません。ピカゼクから攻撃せざるを得なかった場合も、火の玉側は、ピカゼクを倒すためにかなりリソースを使わざるを得ず、その後、グッズロックの通りがよくなるので、かなりピカゼク側に分のある対面だと言えます。

◆ ブルーレシリザ
①どのポケモンから攻撃を始めるか:ピカゼク(先攻)、クワガノン(後攻)
②大きなお守りをどこに貼るか:ピカゼク、クワガノン

 この対面は、「ピカゼクークワガノン-ライチュウ」 か 「クワガノン-ピカゼク-ライチュウ」の流れでゲームを組み立てていきます。
できればレシリザを攻撃するポケモンには、大きなお守りをつけてフレアストライク(+鉢巻)で倒されないようにしていきたいです。大まかな流れは、ピカゼクとクワガノンの2体がかりで、レシリザの1体目を倒し、2体目をライチュウのスタンプ+タンデムショックかライトニングライドで倒します。
ブルーレシリザはマリィやリセットスタンプの手札干渉とグッズロックに非常に弱いデッキなので、クワガノンが有効に働きます。ダブルブレイズを使用済のレシリザのフレアストライクの返しでパラライズボルトを撃つと基本的にベンチ干渉もできず、逆鱗しか撃てないのでこちらのパーツが足りない場合は、クワガノンで足止めを狙いましょう。

◆ ムゲンダイナ
①どのポケモンから攻撃を始めるか:クワガノン
②大きなお守りをどこに貼るか:ライチュウ

 この対面は、「クワガノン-ピカゼク-ライチュウ」の流れでゲームを組み立てていきます。
ムゲンダイナもかなりグッズに頼ったデッキであり、マリィ+クワガノンで動きを鈍らせていきます。大まかな流れとしては、クワガノン+ピカゼクで1体目のムゲンダイナVmaxを倒し、スタンプ+タンデムショックから2体目のムゲンダイナVmaxを倒します。この時、ライチュウに大きなお守りを貼って相手に与えるハードルを最大にします。1枚目のムゲンダイナを倒しにいくとき、エネのついていないムゲンダイナをボスの指令で呼び出し、パラライズボルトを撃つとムゲンダイナ側のハードルが上がり、クワガノン+ピカゼクで1体目のムゲンダイナと交換しやすくなります。

◆ セキタンザン
①どのポケモンから攻撃を始めるか:クワガノン
②大きなお守りをどこに貼るか:セレビィ

 この対面は「クワガノン-セレビィ-他アタッカー1体」の流れでゲームを組み立てていきます。
セレビィを入れてはいますが、この対面はかなり厳しい対面です。セキタンザン側の動きがやや鈍い前提で勝機を見出すことができます。大まかな流れは、まず1体目のセキタンザンVmaxをエレキパワーを乗せたパラライズボルト+お守りセレビィで倒します。(エレキパワーを使うのはストーン闘のケア)
セキタンザン側が返しでお守りのついたセレビィを倒すのはハードルが高い(格闘道場+ディアンシー+スクラッパー)ので、セレビィ+別のアタッカーで2体目のセキタンザンVmaxを倒すことを目指します。この他にセキタンザン側がセキタンザンを同時に2体置けないときは、タッグボルト→セレビィで進化前にセキタンザンをすべて倒してしまう勝ち筋が考えられます。ほぼゼロだった勝率が3割~4割程度とれるようになっていると考えればいいかなと思います。

◆ ピカゼククワガノン
①どのポケモンから攻撃を始めるか:クワガノン
②大きなお守りをどこに貼るか:ピカゼク、クワガノン

この対面は、基本的に「クワガノン-クワガノン-TAGTEAM」の流れでゲームを組み立てていきます。ミラーマッチではクワガノンの使い方が勝敗を左右します。ピカゼクはエレキパワーを使わないとクワガノンを倒すことができないので、パラライズボルトを撃てれば、ほぼ確実に超電磁砲まで繋がります。このパラライズボルト+超電磁法で相手のタッグチームとクワガノンの2-3交換を狙います。サンダーマウンテンは場に残り続けるので貼るタイミングを注意するとともに必要がなくなればマーシャドーを使いトラッシュするのが重要です。

5. 最後に

今回のシティリーグでは、ベスト8止まりと残念な結果でしたが、次回のシティリーグに向けて気持ちを切り替えて頑張りたいと思います!
ここまで読んでいただいてありがとうございました。

こういうところがもっと知りたいなどあれば、Twitterで気軽に質問してください。(すべてお答えできるかはわかりませんが・・・)

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