家庭医療のコア #2BPSモデル

※本記事は2020年2月25日に配信されたメルマガの転記となります。

☆今月のポートフォリオ☆
今日のテーマは「BPSモデル」です。
BPSとは、Bio(生物)Psycho(心理) Social(社会)の頭文字をとったもので、生物心理 社会モデルとも言われます。
普段診療していて、疾患のみにアプローチしてもどうしようもないと感じる時はありますで しょうか?例えば、COPDをいくら治療しても、喫煙をやめようとしない人は日常診療で良 く見かけると思います。もしかしたら、仕事がうまくいかないことがストレスとなっていて 喫煙行動に出て、COPDがひどくなると更に仕事がうまくいかなくてストレスが強くなっ て,,,と言った悪循環に陥っているのかもしれません。

これについてBPSモデルの図を描いて.....

こんな感じになったとしましょう。そうすると、例えば、仕事の能率が低下した事につい て、上司から厳しい言葉を受けていることがストレスに大きな影響を与えているとしたら、 上司も外来に来てもらって今の現状を理解してもらうといいかもしれませんね。このよう に、図の枠内に書き込んだ事項に影響を与えるものを介入対象とすることで、悪循環の構造 に良い変化をもたらすことができることがあります。さらに背景情報を引き出す事ができた 経緯も載せると(例えば、この事例では本人がうまく行っていない仕事について話すのをた めらっていたところを、共感等で話すハードルを下げた等)goodです。

BPSモデルは様々なサイトで解説されています。
例) 長州総合診療プログラムコアレクチャースライド https://www.ymghp.jp/choshugeneral/wp-content/uploads/2018/12/40cc4062d6e7ba024cbcd c49ca0e6968.pdf

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文責:岡本雄太郎(専攻医部会 総務部門)
2022/05/11転記

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