先史時代2 地球の気象と石器時代
さて、二回目の本動画は地球の気象変化、そして石器時代について解説したいと思います。
今回学習する暗記語句は、
氷河時代
氷期
間氷期
旧石器時代
新石器時代
打製石器
磨製石器
岩宿遺跡
最初に解説するのは、先史時代の地球の気象状態についてです。
歴史学習をすると。現代に近づくにつれて学習項目や、人物名などの暗記項目が増えていくので、学習に費やす時間は、どうしても現在に近い時代の方が長くなります。
しかし、実際の時間の長さは、歴史が生まれる以前、先史時代など古い時代の方がずーと長いということを覚えておいてください。。
ちなみに、縄文時代は「古代」の一部ですが、長さは約一万三千年程度あります。しかし、現代に相当する太平洋戦後は、百年程度しかありません。
ざっくり言えば、「古代は、現代の130倍以上の長さがある」わけです。
先史時代は数千~数万年単位の長さを持っているので、その分、地球環境の変化の影響もより大きく受けることになります。
前回の動画で、「トバ火山の噴火により「火山の冬」を引き起こした。」と解説しました。これも、長い地球規模の歴史で考えれば、ほんの小さな出来事であり、大きな影響を及ぼしたとは言え、地球の気象に及ぼした影響は長くとも数十年程度のものだったでしょう。
地球は氷河時代と温室時代を交互に経過しています。
我々、人類の祖先もそんな地球の温度に翻弄されてきました。
氷河時代の定義は「地球上に氷床が存在している状態」です。
氷床とは、「大地そのものが氷に覆われている事」で、現在の南極大陸がこれにあたります。
つまり、定義どおりに考えれば、地球は今も氷河時代であり、学問的にも、現在は「第四紀氷河時代の間氷期」となります。
「間氷期」とは、氷河期内の分類の一つです。
氷河期は、地球が冷え、氷床がどんどん拡大していく「氷期」と、比較的温暖で氷床が交代していく「間氷期」に分けられます。
人類の文明が始まって以降、この数千年間は、温暖な間氷期にあると考えられています。
教科書によっては「一万年ほど前、縄文時代に氷河期が終わった」と書いているものもあると思いますが、「氷河期は終わってない」と意地悪は言わずに、「間氷期に入った事を言っているのだ」と思ってください。
日本にも一万年以上前に人類が生活していた形跡があります。
氷期の影響により日本は大陸と地続きでした。
そのため、日本にもマンモス、ナウマンゾウ、オオツノジカなどが生息していたと考えられています。長野県の野尻湖遺跡群からはナウマンゾウや、オオツノジカの化石と、打製石器が見つかっています。研究の結果、4万年ほど前から人類が生活していたのではないかと考えられています。
この時代が旧石器時代です。
単純に打製石器を使っていたのが、旧石器時代です。
打製石器よりも高度な加工技術が必要な、磨製石器を使っていたのが新石器時代、と暗記しておきましょう。
これは石器の種類による文類ですが、「縄文時代」、「弥生時代」のように土器の種類で分類した場合、土器以前の時代なので「先土器時代」、「無土器時代」と呼ばれます。
以前、「日本には旧石器時代は存在せず、新石器時代になって人類が移動してきた」と考えられていたため、古い地層の研究は進んでいませんでした。
しかし、1949年、相沢忠洋さんが、一万年以上前の関東ローム層と呼ばれる地層から、打製石器を発見し、日本にも3万5千年前頃から、旧石器時代があったことが証明されました。
それが、群馬県の岩宿遺跡です。
岩宿遺跡は、一部磨製石器も見つかっており、日本においては旧石器時代と新石器時代が混在していたのか?などと議論を起こす存在となっています。
日本では縄文時代以前は定義されていないので、この先土器時代の遺跡を、新たに「岩宿時代」と定義しても良いのではないか?という考えもあるようです。
この動画での学習はこれで終わりです。
今回覚えた語句は、
氷河時代
氷期
間氷期
旧石器時代
新石器時代
打製石器
磨製石器
岩宿遺跡
でした。しっかり覚えられましたか?
最後まで見て、聞いていただいてありがとうございました。
覚えたぞ!って感じるまで反復で聞いてもらえば効果的です。
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また、「必須語句が足りない」といった要望があったら、動画をアップグレードしたいと思うので、ぜひ、コメントをお寄せください。
それでは、また。次の動画で
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