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考えるってどういうこと?

最近よく耳にする言葉に「地頭」があります。
日本史では「じとう」と読みますが、ここでは「じあたま」と読みます。
意味は「その人本来の頭の良さ」ということらしい。
本来の頭の良さとはどういうことだろう?

私が中学生のときクラスに一目置く男の子がいました。
授業中は一切ノートは取らない、ただ教科書を開き先生の話を聴くだけ。
でも、テストでは上位に入る実力があった。
特に算数、数学はトップだった。
一度「どうやって勉強してるんだ」と聞いたことがある。
返事は「教科書を読んでいる」だった。
教科書を読んで、どういう意味なんだろうといつも「考えている」と言っていた。
参考書などは使ったことがないし、そもそも本が家にないという。

こういうタイプを頭がいいというのだろうと、感心した。
私には到底及ばないと思ったものです。

彼は「言葉」を理解する能力が高かったのではないかと思う。
何手先までも読むので将棋も強かった。
同じように、理解できなかったことを教科書をもとに、ずっと思索していたのでしょう。
思索ができる「脳」の強さが頭の良さなのかもしれない。
そして思索したことを言葉にできること。

彼とは今も友人で、議論するといつも感心する。
受け売りでない自分の言葉で論点を整理して話すし、新しい言葉もすぐに現在の知識に結び付けて、定義していく。
互いに使う「ことば」の意味を定義しながらの対話になって非常に実り多い。ただ、おびただしく対話時間が長くなり、流れをコントロールできなくて、私の知的体力が追い付かなくなってきた。
それでも彼との対話は楽しく、刺激に満ちている。

さて、こんな経験もあって、本屋を散歩しているときに、見出し画像の本『独学の思考法』を買ってしまった。弱冠28歳の大学院生の書いた本だ。
内容に共感しましたので、紹介させていただきます。
是非ご一読を。

こちらは表の帯画像。

『独学の思考法』表帯の画像

こちらが裏帯の画像。

『独学の思考法』裏帯の画像

考える、思考する、思索するということが、実に納得できるように組み立てられています。
おもしろい!

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