4年生の秋
「絶対にバレーの大学リーグは見に行かない」
つい3年ほど前まで、頑なにそう決めておりました。
黒鷲旗や天皇杯、応援しているVリーグチームの練習試合で見るだけで、どんだけ興味があっても、リーグには見に行くまいと。
こういう人は結構多いと思います。
実際、「ハマったら大変」だとか「青田買いみたいで嫌」だとか「子どもでも親戚でもないのに大学まで見に行くのはねー」等々、以前の私のように大学リーグの観戦を敢えて避けている人達からは、いろんな理由を耳にします。
私が見に行かないと頑なに決めていた一番大きな理由は、
「大学バレーには4年という絶対的な区切りがあるから」
見に行って誰か見続けていたい選手が出来た場合、それが1年生の春だったとしても、4年生でまず見られなくなる。よほどの選手でない限りその次のステージではプレーを見られないであろう。
終わりが明確にあると分かっていて見続けるのは、最後に絶対つらくなりそうだな…というのが回避してた理由だったのです。
それも今となれば、「どの口がそれ言うか」という有様ですが。お恥ずかしい。
確かに区切りがあるのは寂しいですが、それ以上の面白さがあるなぁと。
というわけで、本日はこちらに行ってきました。
九州大学秋季バレーボールリーグ、最終週です。
何故、地元の東海リーグではなくわざわざ九州のリーグを飛んで行ってまで見るようになったのか。それを綴り出したらエントリーが複数書ける程なので、今回は割愛しますが、ご縁があって昨年の春リーグからたまにお邪魔しております。
実は今年の秋季リーグは既に第1週目に観戦しています。決して近くはない上、仕事や他のスケジュールもありますので、秋はまぁその最初の週で見納め、
…のはずだったんですがね。
私が九州大学リーグを見始めて、選手の名前もぽつぽつ覚えて、好きなチームも、見たいなぁと会場に足を運ぶモチベーションとなる選手も出てきました。そうやって、リーグの中身が見えるようになってから初めて、4年生が秋季リーグを迎えるのがこの秋。
最終戦までは見られなくても、せめてもう1、2試合は今の4年生がいるリーグ戦が見たかったのです。
完全に予定外ですが、来てよかったし、後悔はしてません。
流石は最終週です。
先月の第1週よりも、一球に対する情念は凄まじいものを感じておりました。チーム全体から、痛いほど伝わる勝ちたい気持ち。
それは嬉しいことです。
そして、秋季リーグということを考えてしまうと、このチームでのリーグ戦が見られる最後の機会なので、寂しくもあるのですが。
自身の大学時代を振り返って見ても、大学時代の部活は、純粋に勝ち負けにこだわれる最後の機会だったなぁ…と思うのですが、まさにその集大成。
言葉を並べれば並べるほど、陳腐な言葉しか出てこなくて、彼らに申し訳ないほどです。
なので、ここは写真の雄弁さをお借りします。力不足で申し訳ない…
秋季リーグはあと2日。
4年生がそれぞれ納得のいく形で大学リーグを締めくくっていただければ、と願っております。
悔いのないよう、頑張ってください。
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