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【遊戯王】スネークアイ型インフェルノイド紹介【イヴィル・フラッド採用】

この記事について

TERMINAL WORLDで新規が登場するインフェルノイドについて、スネークアイ型の構築と展開を紹介します。wikiでいう「罪宝ノイド」です。

スネークアイを混ぜるとデカトロンを何度もSSし、相手の盤面を処理しながらイヴィルを経由してフラッドを作れます。
イヴィルはデッキ内のインフェルノイドを確定で落とせるので、墓地リソースを十分確保できる上、さらに煉獄魔法罠に触れるのが強力です。
また副産物として、ロンギヌスが致命傷にならなくなります。

既存のインフェルノイドについては他に入門記事がありますので、この記事では新規とこの型特有のポイントをメインに説明していきます。
以降はインフェルノイドを「ノイド」と呼びます。


こんな方におすすめ

独特な動きをするテーマが好き

ノイドのSSは同名ターン1がないので、墓地リソースが続く限り延々と湧き続けます。また効果に同名ターン1がないので、1回止められてもリンク素材にするなどした後に再度SSすればもう一度使えます。

再現性の高い動きが好き

よく採用される名推理やモンスターゲートはランダム要素があり、どうしても上振れと下振れの差が出てきます。一方この構築はノイドを確定で落とせるので、いったん展開が通ってしまえば毎回強い動きができます。

強力な妨害を構えるのが好き

最上級ノイドとフラッドは「無効にして除外」というトップクラスの妨害を備えています。また上級ノイドはフリチェで墓地除外を持っているため、墓地利用テーマに強く出られます。
先攻ではデカトロンのコピーを含む最上級x3、フラッド、上級x1と墓地に咎姫と多くの妨害を構えられます。


構築の方針

構築例に至るまでの経緯を説明します。

スネークアイを使用する

イヴィルを経由してフラッドを作る展開は、純では厳しいので他テーマを混合して実現します。執筆時点で実現可能なテーマとしてスネークアイと捕食植物の2つが知られており、行いたい場合はこれらから選択することになります。

ではどちらを採用するか、判断するため比較してみました。

炎燐登場前はほぼ互角だったのですが、現在ではスネークアイの方が優位に見えます。

補足すると捕食で必須の簡易融合は双方で採用するためメインの枚数は引き分け、フレイムタンは捕食でも使いたいのでEXの枚数は引き分けとしました。またメインの必要パーツは「おまけ」に置いておきます。

スネークアイの除去枚数内訳は、デカトロンの下級コピーで2枚、炎龍で1枚、フラッドで1枚です。デカトロンのコピーは3回行えるのですが、うち1回は上級コピーに使うので5枚処理は厳しいです。

スネークアイで動くには罪宝狩り(黒魔女)と篝火という2種類の初動がありますが、安定性を高めるため両方採用としました。
両方採用することで手数は増えますが、どちらも使用する原罪宝への妨害が重いのが悩ましいです。

ノイドの枚数を十分確保する

スネークアイで展開すると、イヴィルで落とすノイドの枚数はある程度選べるので、やろうと思えばデッキ内のほとんどのノイドを落とせます。

ではイヴィルで何枚落とせばいいのでしょうか?
落とす枚数があまりに少ないと、回ったのに返しの墓地リソースがない、という事態になりそうです。

必要な枚数を、黒魔女の先攻展開をベースに考えていきます。
まずイヴィル成立前に
・デカトロン1枚
・デカトロンで落とす3枚
・黒魔女のコストで落とす1枚
の5枚を使用します。

イヴィルを出した時点で墓地のノイドはデカトロン1、下級1、上級1の3枚です。ここからイヴィル①で1枚除外するので、墓地には2枚貯まっています。
ここからリリスを出すことを考えると、イヴィルからは最低1枚、つまりリリスを落とす必要があります。しかしこの場合リリスを出すためにはイヴィルを除外しなければならず、除外時のサーチを放棄することになります。
よって実質的に2枚が最小値になります。つまり、先攻盤面に必要なノイドの枚数は最低7枚です。

相手ターンの狂宴では
・デカトロン2枚
・ベルフェゴル1枚
・リリスとネヘモス各1枚
計5枚を使用します。仮にフラッドのみが残った状態でターンが返ってくれば、墓地のノイドは7枚以上となります。7枚あれば上級が2体場に出せるので、フラッドと合わせて打点が8000を超えます。

まとめると、デッキには最低12枚のノイドが必要ということになります。

ところが実際に12枚で回してみると、
・初手にノイドを引き込めず、黒魔女から基本盤面に持ち込めないケースが増える
・ノイドを引き込み過ぎるとデッキ内の種類が減り、回しにくい
という問題が見えてきました。

なのでノイドの枚数を増やしています。具体的にはフラッドを残せなかったケースに備えて、イヴィルからは6枚落とすこととし+4枚、さらに素引き分を考慮して+1枚、計17枚のノイドを採用することにしました。

黒魔女から動くにはノイドの素引きが必要なことを考えると、60枚での初手確率80%を超えるの16枚以上が目安になります。

デッキ枚数を60にする

炎燐前は40枚で組んでいました。初動が罪宝狩りと黒魔女、ワンフォーワンしかなく、60枚では確率的に不安だったからです。

しかし炎燐登場により篝火やエクセルが1枚初動になったため、60枚でも問題ないと判断しました。40枚だと自由枠に乏しく、手札誘発や捲り札がほぼ積めないのが気になっており、60枚にすればこの点が解消されます。

正直60枚ちょうどにする必然性は低いのですが、ギミックと捲り札を入れると自然と60枚になりました。

従来60枚では名推理やモンスターゲートがよく採用されましたが、この型ではスネークアイや黒魔女が入る関係上、期待値が悪いので採用しにくいです。

またノイドの枚数がやや控えめであり、芝刈りを打っても伸びるかどうか怪しいため、ひとまず不採用としています。


構築例

下図が執筆時点の構築です。

下級ノイドは先攻で貫通札になり、後攻で妨害を踏めるため、6枚採用しました。下級の内訳は環境に合わせて変更しましょう。
デカトロンのコピーは盤面のレベルを上げ過ぎないよう下級を優先したいので、下級を増やすのが良いと感じています。

上級は事故の原因になりやすいのでアシュメダイは不採用とし、他は少な目としています。なお採用するとベアトリーチェやマシュマックなどの手段が使えるようになるので、ぜひ試してみてください。

60枚にするとスネークアイ以外にもう1ギミック積む余地があると感じたため、イヴィルを落とせるドラグマを採用しました。EXをほぼ変更せずに採用でき、スネークアイとは独立しているのが強みです。

各カードについては「採用カード」で見ていきます。


採用カード

下図の45枚がコアで、他の15枚は自由枠とみなしています。まずはコアを簡単に説明し、自由枠についてはざっと方針について述べます。

なおノイドについての詳しい解説については他記事に譲り、
・新規が来て変わった点
・この型特有の点
・枚数の理由
を重点的に説明します。

モンスター

インフェルノイド・ネヘモス x2

妨害兼アタッカーです。
基本的に先攻盤面に置かないので、狂宴用に1枚あれば十分なのですが、素引きを考慮して2枚としています。割り切るなら1枚で良いでしょう。

2枚あればフラッド③を考慮して、狂宴後でもデッキに1枚残しておく選択肢が生まれます。

モンスター効果①
★10のこのカードだけが残ってしまうとノイドを展開しにくいのですが、黒魔女や原罪宝でどかせるので、この構築では比較的使いやすいです。

モンスター効果②
イヴィルの登場によりティエラから8000を作れるようになりました。この時に虚夢を除外してデメリットを回避する動きを使います。

インフェルノイド・リリス x2

妨害兼アタッカーです。
先攻盤面に置き、狂宴で落とすので最低2枚必要です。
先攻ではイヴィル②前に出しておくのが無難です。

蛇眼の炎龍 x1

展開要員です。スネークアイ下級からリクルートします。
素引きしても問題ないので1枚採用です。

ルート次第では不採用にできますが、
・デカトロンのレベル調整札を素引きしたケースを考慮せずに済む
・後続のリソース供給に貢献できる
・咎姫で蘇生できる3000打点である
点を評価して採用しています。

モンスター効果①
後攻はこの効果で除去するのを忘れないようにしましょう。
デカトロンを複数引き込んだ時は、このカードを咎姫で蘇生し、墓地のデカトロンを魔法罠に置いて相手ターンに供給することが多いです。

モンスター効果②
たいてい先攻で置いた札をSSします。ただ場が埋まるので狂宴との噛み合いがあまり良くありません。
活かすならマスカレーナの採用が検討できます。

モンスター効果③
手札コストで切っても使えるので覚えておきましょう。
先攻盤面に残した時は、上級ノイドでリリースすることでオークとエクセルを蘇生し、リリース先を増やせます。
返しでは咎姫で蘇生してリンク素材にしても良いでしょう。

インフェルノイド・アドラメレク x1

アタッカーです。ヴァエルの方が優先順位が高いので1枚採用です。

教導の大神祇官 x1

天底やエクレシアでサーチします。イヴィルを落とす札として採用しました。イヴィル以外にもう1枚落として強い札を入れると良いですが、枠がなく入れていません。

このカードの採用率が高い環境だと②は利敵行為になりかねないので、天底で直接イヴィルを落とせるようアディンの採用を検討したいです。

インフェルノイド・ヴァエル x1

①が優秀なアタッカーです。よく3枚採用されますが、この構築では確定で落とせるので1枚としています。デカトロンを2枚引いた時は狂宴で出すので、デッキに残すようにしましょう。

黒魔女ディアベルスター x3

60枚のためフル投入しています。ノイドと合わせ引きが必要な2枚初動であることと、素引きでの手札消費が荒いことから、40枚であれば枚数を減らしても良いでしょう。

先攻展開では盤面に残すとノイドの展開を阻害するので、たいてい原罪宝でエクセルに変換するかリンク素材にします。

モンスター効果①
墓地にいても問題ないため、コストは上級ノイドをよく優先します。すでにいる場合は腐った札で問題ありません。
場のネヘモスを墓地に送って、盤面のレベル合計を下げることがあります。
25打点あるのでアタッカーとして十分使えます。

モンスター効果②
セットはほぼ原罪宝一択です。長期戦になって必要ない場合は罪宝狩りにします。

モンスター効果③
相手ターンにノイドで場のこのカードをリリースすると、この効果で場に戻ってきます。都合2回リリースできるので覚えておきましょう。

インフェルノイド・ベルフェゴル x2

狂宴のレベル合わせで採用しています。
1枚だと素引きした時に狂宴が弱くなるので2枚採用です。
たいていこのカードをイヴィル①で除外します。

インフェルノイド・アスタロス x1

盤面の処理要員です。
環境に魔法罠を多用するテーマが多ければ枚数を増やしましょう。
ピン刺しのノイドを多く引いた時は、イヴィル①でこのカードかルキフグスを除外して調整します。

教導の聖女エクレシア x1

天底と大神祇官を引いて、天底が腐る状況を防ぐために採用しました。天底→このカード→大神祇官とつながるので大神祇官を2にするよりは、大神祇官1、このカード1とする方が良いでしょう。
狂宴からはたいてい3体出すので、2体出す天底ギミックは邪魔になりません。

ある程度展開できるハンドであれば、素引きでも十分仕事をしてくれます。このカードを入れるとフルルドリスを採用したくなってきますが、枠の都合で見送りました。

インフェルノイド・ルキフグス x2

盤面の処理要員です。
環境に破壊したくないモンスターが多ければ枚数を減らしましょう。
執筆時点では炎王が多いため怪しいです。

インフェルノイド・ベルゼブル x2

盤面の処理要員です。
環境にEXに頼らないテーマが多ければ枚数を減らしましょう。

インフェルノイド・シャイターン x1

盤面の処理要員です。
環境に罠系のテーマが多ければ枚数を増やしましょう。
アクセルスタダを使う場合はよくこのカードを落としてデカトロンを2チューナーにするので、2枚採用しておくと素引きに備えられます。

スネークアイ・オーク x1

展開ルートでデカトロンの蘇生札として使用します。
素引きしても問題ありませんが、初動にはならないので1枚採用です。
①は除外状態に対応していることに注意しましょう。

スネークアイ・エクセル x3

展開ルートで炎燐やデカトロンのサーチ札として使用します。
デカトロンを素引きした場合はよくシャイターンをサーチします。
1枚初動のため3枚採用です。

蛇眼の炎燐 x2

エクセルや篝火でサーチします。素引きはあまり強くないので、2枚採用してデッキに残りやすくしています。
一応下級ノイドと合わせ引きすれば、基本盤面まで伸ばすことができます。
③で黒魔女から動くより1体多く場に出せ、結果として篝火やエクセルが1枚初動になります。

インフェルノイド・デカトロン x3

原罪宝やスネークアイとシナジーするステータスを持ちます。このカードがシナジーすることは以前から知られており、フラッドやイヴィルの登場で混合するメリットがさらに大きくなりました。
先攻展開で1枚、相手ターンに2枚出すので3枚必須です。
下級コピーで盤面処理、最上級コピーで妨害ができるので非常に便利です。

魔法・罠

簡易融合 x1

イヴィルを融合召喚します。イヴィル①は墓地にノイドが必要なので、最初に打つというよりはある程度回してから使う場面が多いです。

エクセルか篝火スタートならミレサクやドロゴンを先出しして展開できます。

天底の使徒 x3

ガルーラを落としてエクレシアか大神祇官をサーチします。
このカードを入れておくと、スネークアイの展開が止められても妨害を残せるのでフル投入しました。
後攻でもリンクを並べた後に使って打点を稼げます。

ワン・フォー・ワン x1

初動かつ、展開が止められた時の貫通札になりえます。デカトロンだけでなくスネークアイが出せるので柔軟に使えます。

篝火 x3

ほぼ炎燐のサーチ札です。1枚初動のため3枚採用です。

原罪宝-スネークアイ x1

ほぼエクセルのリクルート手段として使用します。まれに長期戦になった場合はデカトロンをリクルートすることがあります。
黒魔女でセットできるため1枚採用ですが、下級ノイドをこのカードの①で墓地に送れば動き出せるので2枚採用が視野に入ります。
②は炎燐2枚目のサーチに使うことがあります。

“罪宝狩りの悪魔” x3

黒魔女のサーチ・サルベージ札です。初動のため3枚採用です。
手札消費が多くなりがちなので、②が非常に好都合です。ただ2枚目のデカトロンを引くとまずいので、ドローはイヴィルの墓地肥やし前にしておくと良いでしょう。

煉獄の虚夢 x2

展開札です。一応初動になりますが、後攻札の側面が強いため2枚採用としています。1枚にしないのはティエラをこのカードで出した後、墓地に送ったイヴィルで2枚目を持ってくることがあるためです。

効果①
後攻はティエラでイヴィルを落として2枚目をサーチすれば、そのままノイドを並べられます。
デカトロンとフラッドが対象外であることに注意しましょう。

効果②
イヴィルが登場したため先攻で使用することがあります。また後攻はデメリット回避のための発動がしやすくなりました。
なおこの構築だと黒魔女や原罪宝でもデメリット回避ができます。

煉獄の消華 x1

ほぼ狂宴のサーチ札です。素引きするとGで止まれて良いのですが、イヴィルでサーチできる上に、2枚目を使うことはほぼないので1枚としました。

先攻はイヴィルでサーチします。後攻は縛りが入っても虚夢から勝ちが見込める場合か、どうしても②で処理したいモンスターがいるときにサーチします。

煉獄の狂宴 x1

イヴィルでサーチした消華でサーチするので1枚採用です。
基本的に①はデカトロン2体とベルフェゴルをリクルートします。
詳しくは「展開の方針」を参照ください。

自由枠

当初40枚で組んでいた構築では、手札が噛み合わないと後攻の捲りがしにくかったため、捲り札を優先しています。

手札誘発を検討しましたが、採用できても9枚程度で、60枚では焼け石に水に思えました。
先攻ワンキルやロック盤面が増えてくれば手札誘発にせざるを得ませんが、現状はパワーが高い捲り札で良いと感じています。

また超重武者ギミックを入れるとバンシーからは基本展開、サブプランとしてバイQからバロネス、ワカU4からのバグースカが狙えますが、EXの枠が厳しくなること、魔法を使った後に展開しにくいのが気になります。

ただ1枚初動ではあるので、入れるのであれば2枚初動となる黒魔女と罪宝狩りと入れ替えになるでしょう。

それでは自由枠のうち、コメントしたいカードのみ説明します。

禁じられた一滴 x3

上級ノイドを引きすぎた時のごまかしになります。
炎燐や炎龍でコストを稼げるので、スネークアイとも相性の良いカードです。

発禁令 x2

先攻・後攻共に腐らない汎用札として採用しています。先攻はよくうららを宣言します。サイドチェンジ後はニビル宣言を検討しましょう。
デメリットを気にするのであれば、宣言したい札は採用しない方が無難です。

三戦の号 x2

後攻では才やライストでの捲り、141、簡易融合、篝火、原罪宝での貫通と様々な選択肢が取れます。

先攻で機能するよう強力な罠を入れても良いですが、メインから積む札が思い浮かばなかったので見送りました。障壁、嗤う黒山羊、ダルマカルマあたりが候補になるでしょうか。

EX

メインで妨害を構えやすいので、後攻に寄せています。

インフェルノイド・ティエラ x1

虚夢のデッキ融合効果で出します。
3種類以上の効果ではヌトス、イヴィル、ガルーラを落とします。そのまま1枚処理しつつ虚夢をサーチして展開できるのが強力です。
この時イヴィルはチェーン1か2にしてうらら除けをしましょう。

専用構築にして10種類以上の効果を狙っても面白いです。

共命の翼ガルーラ x1

天底を採用したため、ヌトスを1枚減らしてこのカードを積みました。消華のハンドコストを確保できるのが便利です。

旧神ヌトス x1

ティエラで落とす用で採用しています。②に同名ターン1がないので、2枚積んでいれば2枚とも落として使えます。

沼地のドロゴン x1

採用を悩んでいましたが、芝刈りの理由付けが弱いと感じており、超融合と共に採用することにしました。

後攻の超融合先としてはもちろん、展開に絡むカードはほぼ炎属性のため、先攻で簡易融合から出して対象耐性を付けることができます。

インフェルノイド・イヴィル x2

展開エンジンです。①②ともに強力で、しかも同一ターンに両方使えます。
欲を言えば天底で直接落とせるよう、1500打点が欲しかったところです。

1枚でも良さそうですが、簡易融合や天底が絡むと2枚目を使うことがあり、2枚採用しています。

モンスター効果①
10枚肥やしを狙うとデッキのノイド枚数が多くなりすぎるので、たいていベルフェゴルを除外して発動します。詳しくは「構築の方針」「展開の方針」を参照ください。

モンスター効果②
先攻はほぼ消華、後攻は虚夢をサーチします。ティエラや天底でEXから直に落としても使えるのが便利です。
除外にも対応しているので、先攻と返しで2回サーチできるのが強力です。

インフェルノイド・フラッド x1

エースモンスターです。ジーランティスを採用したのでたいてい先攻で使用します。

モンスター効果①
このカードは返しに残しておきたいので、たいてい狂宴で呼んだベルフェゴルなど自身以外をリリースします。
チェーンブロックの作られないSSにしか使用できないので注意しましょう。

モンスター効果②
相手のカードを除外するだけでなく、虚夢を除外してデメリットを回避できます。また相手の墓穴に反応します。
対象を取らないのが強力です。

モンスター効果③
相手依存なのであまり期待できませんが、この効果から出てくるネヘモスは面倒なので検討できます。


世海龍ジーランティス x1

後攻の除去要員です。咎姫+炎2体(うち1体は咎姫の蘇生でOK)という緩い条件で後攻ワンキルに向かえるため採用しました。ルートは展開例を参照ください。

モンスター効果②
裏側でSSできるので、耐性やSS時のアド稼ぎといった厄介な効果を潰しやすいのが魅力です。
またSS条件が限定されているカードに対しては除去になりえます。
エクシーズや装備魔法を使う相手に対しても有効です。

咎姫③を起動できるよう、相手の場にSS可能なモンスターを残すよう注意しましょう。

なお、SSは自分が行い、相手モンスターの位置や表示形式を決められます。

世海龍ジーランティス | カードに関連するQ&A | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース (yugioh-card.com)

モンスター効果③
咎姫と相互リンクになるので2枚まで割れます。

賜炎の咎姫 x1

先攻では②でイヴィルやデカトロンを蘇生して、フラッドを出すことが多いです。余裕があれば炎龍を蘇生します。
返しではフラッドを蘇生することがあります。

③で展開に絡めれば妨害になれるのが非常に強力です。③は裁定により1体以上破壊すれば蘇生できるので、上級ノイドを対象に取り、上級ノイドの共通効果でリリースしてしまえば場の除去に加えて墓地除外ができます。

参考:
賜炎の咎姫 | カードに関連するQ&A | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース (yugioh-card.com)

悪魔族なので決界や熾動に干渉しません。

灼熱の火霊使いヒータ x1

リンク3に行くために採用しています。フレイムタンと役割が近いですが、このカードは黒魔女を素材にできる利点があります。
咎姫の炎縛りを解除する手段としても使用できます。

S:Pリトルナイト x1

G受けの妥協点として採用しています。

プロキシー・F・マジシャン x1

イヴィルを融合召喚するために採用しています。
このカードを出すまでにスネークアイやデカトロンは使ってしまうので、②はほとんど使ったことがありません。
ただしイヴィル①にチェーンして②を使えばうらら除けになるので、使えるなら積極的に使いたいです。

炎魔刃フレイムタン x1

リンク3に行くために採用しています。②で下級ノイドを回収してそのままSSします。下級ノイドのSSは効果を発動しないのですり抜けられるというわけです。

単純に消華のハンドコストを確保できる意味で優秀です。
ヒータと違い相手依存がないのが良い点ですが、素材に炎を要求するので黒魔女は絡められません。

このカード→咎姫→フラッドという流れでリンク2がリンク4になるので、優先度はかなり高いと言えます。

リンクリボー x1

炎燐を墓地に送るための採用です。炎燐は③で魔法罠ゾーンに置けるので、原罪宝のコストにすれば実質ノーコストで打てるというわけです。
②でイヴィルへの泡影ヴェーラーを避けられます。

サクリファイス・アニマ x1

シャイターンや、無効にされたスネークアイやデカトロンから出します。大量展開する相手だと①の的に困りません。
止められたスネークアイやデカトロンで作って、妨害を踏めるのが便利です。


展開の方針

後攻は相手依存が強いので、先攻展開をメインに説明します。

先攻1ターン目

下図の盤面を目標に立ち回ります。展開が通ればたいてい余裕があるので、さらに炎龍やデカトロン、リトルナイトを足せます。
環境にノイドが増えてきたらサンダルフォンの追加が考えられます。

基本盤面

この盤面ではフラッドによるSS無効、リリスによるモンスター効果無効、狂宴による妨害補充、墓地の咎姫による除去が可能です。

リリスはネヘモスにできますが、狂宴にうららを打たれると厳しいのでリリスをお勧めします。

狂宴は煉獄魔法罠を要求するので、たいてい消華経由でサーチします。

この盤面は展開例でみるように、篝火、エクセル、黒魔女+ノイドといった初動から狙えます。

もし初手が揃わなければ、デカトロン(リリスコピー)+消華+狂宴が目標とする妥協盤面です。

炎燐SSなどにGを受けた時は、デカトロンで止まります。

虚夢でイヴィルを融合召喚できるハンドであれば、リンクリボーで墓地送りすれば消華をサーチできますし、墓地を肥やせるので妥協盤面が作りやすいです。ちなみに融合素材に★7以上が使えると基本盤面にたどり着けます。ルートは展開例を参照ください。

展開途中の墓地肥やし

墓地肥やしの基本的な流れを説明します。実戦では素引きしたノイドの種類によって調整しましょう。

イヴィル前のデカトロンによる墓地肥やしは、ベルフェゴルを最初にし、後は複数枚積んでいる下級を落とします。

イヴィルからの墓地肥やしはベルフェゴルを除外し、落とす6種類としては
リリス、アドラメレク、ヴァエル、アスタロス、シャイターン+1とすることが多いです。

リリスは先攻盤面に残したいので必須です。
ヴァエルは初手にデカトロンを2枚引き込んだ時は、代わりにベルフェゴルを落として狂宴用にデッキに残します。

+1はフラッド③を意識するなら下級にしてネヘモスを残しますが、
・狂宴から出したデカトロンでネヘモスが落とせなかった時に返しの選択肢が減る
・わざわざ相手がフラッド③を踏んでくれるとは思えない
のが気になります。

咎姫でデカトロンを蘇生する場合、ネヘモスはイヴィルで落とさず、デカトロンで落とします。

相手ターンの動き

狂宴はドローフェイズに打つことが多いです。メインフェイズだとデカトロンのコピーが遅れて、最初に発動された肝心の札を止められないリスクがあります。

狂宴からは基本的にデカトロン2体とベルフェゴルを出します。デカトロンはそれぞれリリスとネヘモスをコピーすることで、妨害が追加されます。

リリース先の選び方ですが、デカトロンに墓穴をもらわないよう、なるべくデカトロンのリリースを後回しにすると良いでしょう。

墓地の咎姫は基本的にベルフェゴルを対象に取って、チェーンでベルフェゴルの墓地除外効果を使いたいです。

相手ターン中

返しの動き

返しのターンは虚夢をサーチして大量展開すると楽です。虚夢はイヴィルを除外すればサーチできるので、簡単に入手できます。

イヴィル①で6枚落としておくと墓地リソースがかなり貯まっているので、並べるのは難しくありません。

回り切るとデッキ内のノイドは1枚になっているので、状況によっては咎姫でデカトロンを蘇生して下級コピーで除去を打てます。

なおイヴィルで落とすカードは最小限にしておき、サーチした虚夢でティエラに向かうプランが考えられますが、虚夢のデッキ融合条件を満たすように立ち回らないといけない上、そもそもEXを使わない相手だと破綻するので採用していません。

後攻の動き

捲り札や下級をコピーしたデカトロンで相手の妨害を踏み、虚夢でティエラを出すかスネークアイの展開を始めるのが基本的な動きです。

ティエラの動きは「展開例」にあります。
スネークアイの展開は展開中に相手盤面を4枚処理できるので、いったん始まってしまえばワンキルしやすいです。

なおデカトロンから動く場合は、原罪宝からはオークを出すことが多いです。


展開例

基本的なルートを紹介します。

先攻:黒魔女+任意のノイド

デカトロンを何度も特殊召喚してリンク素材を稼いでいきます。
デカトロンの蘇生手段は当初アクセルスタダやバーストグリフォンを使用する形で公開され、後にデスキャスターのみを使う例が登場しました。

どちらも使用したところ、8シンクロはEXの圧迫が気になり、デスキャスターは手札消費が厳しいと感じたため、現在は下記の動きを採用しています。

前盤面は最小限にはなりますが、EXの枠が少なく済み、手札消費は黒魔女からは3枚、罪宝狩りからは2枚で済みます。

他は序盤に上級と下級を必ず各1枚以上落とすことだけ気を付ければ、大抵うまく行きます。シンクロしないのでレベル調整に気を遣う必要がないのが楽です。ただしレベルの上げ過ぎには注意しましょう。

墓地にデカトロンを残しておくと、墓穴をもらって狂宴で出したデカトロンを無効にされるリスクがあるので、イヴィル後の上級やリリスを出すタイミングで除外することをお勧めします。

黒魔女+デカトロンで動く場合は、エクセルでシャイターンをサーチしましょう。

なお
・ワンフォーワン+任意のノイド
・下級ノイド+任意のノイド+原罪宝
・下級ノイド+永続魔法+原罪宝
でも同じように展開できます。

手札誘発を受けやすい展開ではありますが、黒魔女への無効は原罪宝の素引きやワンフォーワン、プロキシーへの無効は虚夢や簡易融合で貫通できることがあります。

仮にイヴィルを止められても咎姫経由のフラッドは出せますし、もう1体いれば炎龍を蘇生して、相手ターンにデカトロンを蘇生する手が取れます。

もう少し展開を伸ばそうと思えば、キュリオスを出して墓地を肥やすことができます。

またプロテクトやFWD、シンギュラリティ方面に進む展開例が公開されています。

2024年1月の改訂で《星杯の神子イヴ》が返ってくると、初手のノイドなしで最大展開まで進められることが知られています。

先攻:★7以上のノイド+任意のノイド+虚夢

イヴィル融合召喚から動くパターンです。★7以上としたのは、ベルフェゴルだとイヴィルを除外してしまい勿体ない動きになるためです。

先攻:篝火

PHANTOM NIGHTMAREで登場した蛇眼の炎燐を採用するパターンです。
実質的に1枚初動になるのが強力です。

なおフレイムタンを出さずに炎龍を蘇生する選択肢があり、これはリソースの観点からかなり有力に思えます。可能なら狙うと良いでしょう。
または
・リリス前に上級ノイドを出してリトルナイトを作る
・デカトロンを蘇生してネヘモスコピーでさらに妨害を増やす
手があります。

先攻:エクセル

炎燐採用によりエクセルも1枚初動になります。

先攻:エクセル(ロンギヌス適用下)

スネークアイ型の利点として、ロンギヌス下でもある程度の盤面を構成できます。

先攻:ワカU4(バイQ)

採用しませんでしたが、超重武者ギミックは1枚初動になります。

先攻:天底の使徒

最低限の妨害を構えられます。Gをもらった時やスネークアイの展開が止められた時に使うのが理想です。

後攻:虚夢1枚(デッキ融合可能な状況)

ティエラでイヴィルを落とすと2枚目の虚夢が確保できるので、①を利用して大量展開できます。
デメリットを回避するため必ずネヘモスや黒魔女でどかすようにしましょう。

後攻:ジーランティスを使用した動き

ノイドを必要としないため、スネークアイをエンジンとしているデッキであればたいてい使用できます。
もちろんこのデッキでは炎燐でサーチした原罪宝でデカトロンが出せるので、さらに盤面を処理できます。

ドロゴン用にEXを空けたかったので、フラッドを作ることでレイジングを使用しないルートを作りました。

イヴィルスタートでもこの動きは可能です。決界を入れると咎姫の蘇生をフラッドに回せますが、なくても8000までは伸ばせます。



採用候補

採用を検討できるカードを紹介します。

半魔導帯域

先攻展開の泡影ヴェーラー除けになります。フラッド②で解除することが可能です。
咎姫以外の妨害は対象を取らず破壊もしないので、残す選択肢がありえます。
後攻は下級ノイドと噛み合わないのが気になります。サイド札として検討できそうです。

VV-真羅万象、VV-百識公国

先攻では泡影、拮抗、ライスト対策として使えます。ターンを返す前に、自分の場に貼った方はフラッドなどで除去するのを忘れないようにしましょう。
後攻では百識での除去が狙えます。

この構築では、真羅で炎龍などで永続魔法にしたモンスターをSSできます。
採用する際はテラフォーミングを入れて号経由で持ってくることが考えられます。

ワンチャン!?

篝火や黒魔女スタートで、エクセルのデカトロンサーチを阻まれた場合に貫通できます。

妖精伝姫-シラユキ

60枚でよく採用されますが、この構築でも展開でノイド以外の札が墓地に貯まるので十分使えます。
相手ターンに出せばフラッド②が起動し、さらにこのカードの①が使え、しかもノイドのリリース先になるので相当強力です。

問題はアクセス手段で、候補としてはキュリオスやベアトリーチェになるのでしょうが、どちらにしても出すために構築を変える必要があります。
咎姫③との相性は良くないのがやや気になります。

魔界特派員デスキャスター

①でデカトロンの戦闘破壊を防いだり、②でデカトロン、イヴィル、フラッド、咎姫を蘇生できます。手札コストがやや重いのがネックです。
かなり採用に近いカードなのですが、枠の都合で断念しました。

ライトロード・ドミニオン キュリオス

フレイムタンやプロキシーが炎属性なので比較的出しやすいです。
①で熾動やシラユキを落とすと強力ですが、②が問題で、狂宴やデカトロンが落ちてしまうリスクがあります。

アークロード・パラディオン

ライフカット要員として採用できます。フレイムタンやヒータから作れますが、咎姫登場後は使用機会がほぼなくなったので抜きました。

神聖魔皇后セレーネ

黒魔女を蘇生してリンク4に向かう札として採用しています。
咎姫登場後は使用機会がほぼなくなったので抜きました。

アクセスコード・トーカー x1

フィニッシャーです。ユニコーンを素材にして5300打点にします。
炎縛りがかかる咎姫登場後は出番がかなり減り、ジーランティスを採用したため抜きました。

この型では基本展開でかなりの枚数を処理できるので、どちらかというと破壊効果より打点の高さが活きます。

トロイメア・ユニコーン x1

悪魔族なので決界や熾動に干渉しません。たいていフレイムタンから作ります。ジーランティスを採用したため抜きました。

グラビティ・コントローラー

ティエラをどかすための採用です。とはいえティエラが無効にされ、かつ他のモンスターが供給できない場合くらいしか出番がないので、それほど使う場面はありませんでした。
炎燐採用に伴いリンクリボーの重要性が上がったため、入れ替えました。

アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン

転生炎獣バースト・グリフォン

いずれもデカトロンを蘇生できます。グリフォンは縛りが入るのでアクセルスタダの方が良さそうです。
8シンクロとしては他にPSYフレームロード・Ωが競合です。

転生炎獣レイジング・フェニックス x1

ジーランティスから攻める際、咎姫で炎龍を割って②を起動すれば打点を5800まで上げられます。

その他
ドラグマ関連や、ウィンドペガサスのような先攻でEXから落として意味のあるカードが候補です。


まとめ

スネークアイでリソースを供給し、ノイドで妨害や除去、ライフカットする構築の紹介でした。

展開にランダム要素が絡まないので、ルートに入り始めた時の安心感がかなりあります。特に展開中の除去能力が際立っていて、アクセスの破壊効果にあまり頼らないほどです。
デカトロンを往復させる動きが楽しいので、ぜひ使ってみてください!

構築としては40枚でも組めますし、方針としては墓地活用や先攻ワンキルなど様々な選択肢が取れます。もちろんスネークアイなしで従来の推理ゲートを使ってもいいですし、ぜひ色々試してみて欲しいです。


おまけ

他の新規について

新規カード2枚についてコメントします。

熾動する煉獄

なかなか難しいカードです。この型にはあまり合わず、推理ゲート型向きに思えます。

効果①

墓地リソースが増えるので悪くはないのですが、見せる札が必要なのが気になります。
よほどノイドを引き込んだ時でないと腐る場面が多い印象でした。

効果②
墓地に送られたターンは使えないので、たいてい先攻で発動して返しに使うことになります。つまり後攻ではどうしても役割が弱くなってしまいます。

なるべく除外状態のノイドが多い状態で使いたいですが、悪魔以外のEXがいるとこの効果が使えないのがやや厄介です。トロイメアユニコーンや咎姫で回避したいところです。

先攻で消華を引いている時は、イヴィルでこのカードをサーチし、消華のサーチコストで切る動きが理想的でしょう。

煉獄の決界

枠の都合で抜きましたが、評価は高めです。

効果①
パンプアップで盤面のノイドが少なくても8000を削りやすくなります。この構築は先攻で除外にノイドが貯まりやすいので、デカトロンの打点がそれなりに上がります。

効果②
除外回収を使うことが多く、リソース切れを防げるので使い勝手が良いです。展開効果は墓地リソースを消費しないのが良いです。
この効果でリリスやネヘモスをポン出しできると楽でよいのですが、手札要求が気になります。

捕食植物型の採用パーツ

下図が必要なカードのベースです。スモワが3枚でも良いでしょう。スモワがないと有効札が4枚しかなく、40枚での初手確率が42.7%と心配です。

火霊媒師ヒータが入っているのは、スモワの中継役として非常に優秀だからです。デッキ内のあらゆるノイドがロンファにつながります。逆にヒータからもロンファに行けるので素引きは問題ありません。もちろん①の炎サーチ効果を使ってもいいですし、使い勝手が良いです。

スモールワールド検索ツールで出力したグラフは下図です。非常にシンプルな経路になっていて覚えやすくなっています。

魔サイは素引きしてもオフリスで切れるので問題ありません。

ロンファからの展開ルートはwikiに載っています。
遊戯王カードWiki - 《インフェルノイド・イヴィル》 (yugioh-wiki.net)

捕食型の構築例

捕食型で組んだものがこちらです。

ダーリングコブラの素引きが厳しいので2枚としました。ノイドの枚数は15枚となっています。
罪宝型と異なり永続魔法が被っても旨味がないので、虚夢や消華は2枚ずつとしました。
手札誘発の枠を用意できるのが強みです。ただし展開が一本道なので、妨害への貫通はややしにくい印象です。

以上です。
質問やコメントをくださった皆様ありがとうございました。

おわり

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