あのミットに向かって2nd 12話(72話)
実況:秋季東京都大会決勝
凪高校vs龍谷高校
の対決となりました。
凪高校は2回戦で雷道高校を破り、その後神城実業を破ってきた王蘭高校にサヨナラ勝ち
そして、一昨日の準決勝
日大工業に5ー2で競り勝ち決勝進出
一方で龍谷高校は準々決勝で東東京準優勝の桐生高校相手にまさかの7ー1と圧倒
準決勝、同地区英明高校に8回裏に逆転
3ー2で勝ち、決勝まで駒を進めてきました
凪高校と龍谷高校はこれが初対戦
どちらがセンバツ出場を決めるのでしょうか?
注目はなんと言っても凪高校は天宮君と美馬君ですね
龍谷は真田君と松風嵐君でしょう
松風嵐君は今大会4本塁打と当たっています
それを天宮君がどう打ち取るのか注目です
試合はまもなく始まります。
西:御幸!どっちが勝つと思う?
拓:そうだな…
順当に行けば暁、それを壊せるのが龍谷ってことだな
〇〇:美馬さんも松風もすごいバッターですからね
拓:どっちも抑えたお前がいうんだ
いやらしっ
〇〇:俺は!本当のこと言ったまでですから
大:なんかムカつく
〇〇:はぁ!
ルイ:成宮どっちだと思う?
成:興味ないけどあの松風を抑えないと暁は勝てない。まぁ龍谷も美馬を抑えないと勝てないけどね
ルイ:へぇ〜
成:なんだよ!
菊地:前は直ぐ部屋にこもってたのに
成:俺もウカウカしてられねぇんだよ
後、甲子園目指せるのは夏だけだからな
それまでにやれることを全部やらないといけないから籠ってる暇はない!
ふん!
ルイ:やっぱりお前は読めねぇやつだよ
菊地:まぁ成宮の言う通りだからな
試合は初回、肩が温まりきっていない真田に美馬が甘く入った真っ直ぐをホームラン
美馬:まぁこんだけ甘かったら流石に打たないと
嵐:すげぇすげぇ
一方で天宮は初回から全開
松風を空振り三振
その後も難なく打ち取っていた
拓:流石に今日の天宮からは点取れなさそうだな
〇〇:………
2ー0で迎えた9回、2アウト、ランナー1・2塁
打席には今日ノーヒットの松風嵐
拓:ここで回ってくるのはもってるよな
さぁどう抑えるか
成:ふーん
天宮:やっぱこいつもってんな
嵐:次こそ打てる
天宮:ンァら!
ビューーー
嵐:!?
カキーン!
審:ファール
嵐:はっはー
岡:ここに来て光聖の球威が増した
いける!
実況:2ボール2ストライク
6球目!
天宮:これがラストだ!
ビュン!
ギューーーン
ゴゥーーー
嵐:打ってこそ…
ガッキーーーーン
天宮:!?
岡:!?
嵐:しゃぁあああああ!!!
天宮:ふふ
嵐:!?
美馬:バシッ
審:スリーアウト!
ゲームセット!
天宮:らぁ!!!!!!
実況:2ー0!
優勝は凪高校!
最後フェンス前でした
もうひと伸び足りませんでした
嵐:くそ〜〜〜
審:2ー0で凪高校の勝利
礼!
両チーム:ありがとうございました
シュン
拓:最後まで的を絞らせなかったか
西:まだ龍谷が勝った方が少しはマシだったのにな
〇〇:最後の球は…
拓:真っ直ぐだな
多分、松風は小さいスライダーに張ってたんだとおもう
そこを敢えて真っ直ぐを投げさせた
その分真芯で捕らえられなかった
〇〇:そうですか…
拓:さぁ練習だ!いくぞぉ!
全員:しゃあ
佑美:オフは忙しくなりそうね
美月:そうですね
遥香:はい
さくら:頑張ります
そして、12月…
カキーン
ザーッ
はぁはぁはぁ
監:こんなもんか!!
全員:いいえ!
監:西野!これでいいのか?
西:いいえ!はぁはぁ
っ来いやーーー
全員:さっ来ーーーい
監:ふっ、まだまだだ
お前達はまだ上に行ける
俺はそう思う
(拓:勝つことに常に貪欲でありたいと思います)
監:それでこそお前達だ
それぞれラスト一球!
集中しろよ!
全員:はい!
カキーン!
ダダダダダダダダダダダダダダダー
〇〇:健吾そんなもんか!
大:うるさい!
ビューーーー
〇〇:あ!何抜かしてんだ健吾!
大:そう言うもんでしょ
九条:相変わらずすごいな
床田:そうですね
でも、俺も負けてられません!
シューーー
〇〇君お先に!
〇〇:おい!お前ら待てやーーー
そんなこんなで練習は続き…
室内練習場
拓:〇〇…
このオフ、やるべきことは
〇〇:球速UPです
そして、変化球…
拓:そうだな
でも、焦りは禁物
ひとつずつやっていこう
〇〇:はい!
拓:じゃあ始まりの真っ直ぐでも行こうか
〇〇:うっす
今の現在地…
ここから春まででどのくらい成長できるか
これからが俺の本質が問われる
ザーッ
拓:俺もお前の成長が楽しみだ
行こうぜ
一緒に
どこまでも
ドン!
グーッ
ギュッ
指先一点集中
ココ!!
ジュッ
シュルルルルル
シュパァーーン
シュ〜
拓:これが4ヶ月後どう成長してるか
〇〇:今はまだまだですね
拓:今は130km/hいくかいかないくらいか
竹:おう、やってるな
〇〇:あ!竹内先輩
こんばんは!
拓:こんばんは
竹:御幸、相変わらず手を焼いてるな
拓:ホントですよ!どちらか1人請け負って欲しいですよ
〇〇:おーい!どういうことだ
竹:いや、遠慮しておく
〇〇:なんでですか?竹内先輩
2人で築いて来た仲じゃないですか
竹:いや、お前の一方通行だ
〇〇:え〜〜
竹:で、御幸。
最近どうだ?投手陣は
拓:そうですね…
投手より野手の方が課題が多いですね
でも、投手陣も調子は良くはないですね
それぞれが思い描く投手像
それが高い分、それに向けて道は長いですね
竹:そうか…
でも、それを1番に感じることができる御幸は羨ましいと思うよ
拓:………
竹:森田!
前に言った通り直ぐには結果は出ない
地道にやっていけよ
〇〇:はい!
ありがとうございます
竹:そしたら行くよ
観に行けたら行くよ
〇・拓:お疲れ様でした
春まで忙しく過ごしていた雷道ナイン
そして、春
結城達3年生が卒業した
〇〇達は2年生に
御幸達は3年生と
それぞれ学年が上がった
センバツに出場した凪高校はベスト8と好成績を収めた
しかし、壁は高い
優勝は、暁高校
準優勝は、南山大附属高校
となっていた
〇〇:最後、飛鳥っちが打たれたか…
でも、成長し過ぎてて焦るよ
レベル高いな…
拓:そうだな
俺たちだけじゃない
成長してるのは他も同じ
でも、お前もちゃんと成長してるよ
〇〇:そうですね
今は一歩一歩が大事ですから
拓:わかってんじゃねぇか
〇〇:一応LINEしとこうかな
ヤベッ!
拓:どうした?
〇〇:幼馴染にLINE返すの忘れてました
拓:別に大したことないんじゃ…
〇〇:ゾワッ
拓:なんだこの感じ
〇〇:御幸先輩、少し1人にしてください
拓:あ、わかった…
お前も忙しいな
〇〇:ホントですよ
プルルルル…
プルルルル…
〇〇:史緒里様ですか?
史:………
〇〇:ごめんなさい。
忘れてました
史:1ヶ月も?
〇〇:後で返そう、後で返そうとしてたら
史:私の事そんなに大事じゃないの?
〇〇:いやいやそんなわけないだろ?
大好きだよ
年末年始は帰れなくてごめん
やる事が沢山あったんだ
史:………
〇〇:これは謝ることしかできない
でも、聞いてくれ
マウンドに上がる時いつも史緒里を思い浮かべてるんだよ
史:ホント?
〇〇:うん。これは言いたくなかったけど
史:こっちは〇〇のことずっと心配なんだよ
〇〇:…………
史:しかも中々会えない
〇〇:…………
史:わかってはいるんだよ
〇〇は野球をしに行ってる
でも、我慢できない私がいるの…グスグス
〇〇:ごめんな…史緒里
史緒里、付き合う時に言ったと思うけど史緒里が苦しいなら別れようと…
俺は史緒里の苦しい姿を見たくない
史:グスグス
〇〇:どうする?
俺は史緒里を尊重したい
でも、これだけは言わせてくれ
"俺は史緒里がいないとダメだ"
史:!?
〇〇:これは何があろうと絶対だ…
ビデオ通話にできるか?
史:うん
〇〇:ほら、顔見せて…
史:いや…
〇〇:じゃあ俺の顔みれるか?
史:チラッ
〇〇は変顔をしていた
史:ふふっ
ははっ
〇〇:あ、笑ってくれた!
よっしゃ!
史緒里、俺は元気だ
史:それはセコイよ
あと、今やる時じゃない
帰省したらお仕置きね
〇〇:えっ…嫌なんだけど
史:口答え禁止!
まず返信してないことにも罰与えないといけないから
〇〇:これからは返信するから許して
史:ダメ!許さない
彼女を泣かせたんだから
〇〇:はぁ〜わかったよ
それでお願いがある
史:なに?
〇〇:もうすぐで春季東京都大会が始まる
絶対に観に来て欲しい
試合はいつでもいい
史緒里がいい時で構わない
返事はその時でもいい
俺の成長した姿を見て欲しい
史:いや、返事は今する
我慢する!!!!
あと、「大好き💕」
〇〇:!?
ポ〜〜〜
史:あれ?〇〇
大丈夫?
〇〇:オ・レ・オ・レ・ハ・ダイジョウブダ
史:宇宙人じゃない
〇〇!〇〇!
〇〇:はぁ!
史:行くのは〇〇が先発する時に行く
〇〇:わかった。史緒里ママも連れて来て
俺の両親はいいや
史:えっ!連れてくる
〇〇:ろくなことないんだよな
史:いいの!
〇〇:はーい
史:それじゃあまたね
〇〇の顔見れて嬉しかった
ありがとう!
〇〇:こっちも嬉しかった
もう悲しませないから
史:うん!試合勝ってよね
〇〇:あぁ必ず
〇〇も史緒里も思う事はさまざま
でも、想い合うことは同じであることは決して変わらることはない…
次回
春季東京都大会が開幕
選手それぞれがどのくらい成長したのか
そして、秋季大会の雪辱を晴らす事ができるのか
〇〇!成長した姿を魅せつけろ!
To be continued…
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