あのミットに向かって2nd 9話(69話)
表は雷道、裏は凪で始まる
ウ:1回の表、雷道高校の攻撃は、
1番、ショート、西野君
西:シャッス
天宮:顔怖ぇ〜な
そんなに怖い顔せんでも大丈夫よ
3つ振ってサヨナラだからな!
ンァ!
西:どうせ、舐めてんだろ!
俺たちを!
カキーン!
雷道ナ:しゃぁあ!
西:👊
拓:この回大事になるよ
春:点取りたいですね
ウ:2番、センター、高津君
高津:真っ直ぐ狙うか?
いや、こういう投手は立ち上がり制球定まらない時に見られるのは嫌なはず…
町田先輩はそうしてた
シュッ
スパーン
審:ボール
天宮:言うこときかねぇな
岡:真っ直ぐがここまで走らないのは温まりきっていないから
なら、変化球でカウント稼ぐぞ
天宮:コク
ジュッ
ギュン
高津:!?
ザッ、ドン、ポロッ
西:シュタタタター
ザーッ
観客:ボールこぼしたの見逃さず2塁へ
相変わらず速いな
ノーアウトランナー2塁
高津:ふー
カウントは2ボール1ストライク…
岡:バントする気配は今のところない
ここはバッター集中でいこう
天宮:コク
ジュッ
ゴゥー
スーッ
岡:ここでバント!?
コン
サードライン際
岡:ファースト!
角:スタート出遅れた
バシッ、シュッ
高津:行ける!
ドン、バシッ
審:セーフ!
雷道ナ:オラァー
ナイスバント高津!
麻:今のは良かったですね
監:よく考えてる
天宮:ちょこまかといろんなことをしてくる
ウ:3番、セカンド、町田君
岡:この打者は要注意だ。光聖
1点はしょうがない
でも、ゲッツーは取りたい
天宮:コク
春:………
天宮:ンァラ!
ギューーーン
バシッン
審:ストライク!
岡:ナイスボール
春:狙いはカウントをとりにきたスライダー
拓:変化球を狙うよな…
岡:荒れてるなら、その中でも調子のいい変化球
"スライダー"
をアウトコース低めへ
天宮:コク
ンダァ!
ビューー
ギュン
岡:よしいいコース…
ドン!
スーッ
岡:踏み込んできた!?
春:これを待っていた!
カキーン!
天宮:!?
観客:1・2塁間抜けた〜
西:シャァア!先制点
〇〇:ナイスバッチ春いっち!👊
春:👊
観客:まだノーアウト
しかも、1・3塁で4番に回ってきた
ウ:4番、キャッチャー、御幸君
拓:流石、春一
最低でも犠牲フライ…
天宮は自分にキレていた
天宮:くそっ
岡:切り替えよう。もう一点もやらないよう前進守備をしこう
内野陣:おう!
岡:光聖!自分にムカついてんなら
自分でどうにかしろ
復帰して1発目の試合がこれでいいのかよ?
天宮:あぁわかった。全力で行く
岡:頼んだぞエース…
天宮:おう
観客:さぁエース対4番どっちに軍配が上がるか…
拓:幸四郎に楽に投げてもらうには2点は欲しい
俺が打つ
天宮:ここで止める
シュッ
ビューー
ギュン!
ブン!
スパァーン
審:ストライク!
拓:今のがスライダー
岡:オッケー!
次は、高めに真っ直ぐ
天宮:コク
シュッ
ギューーーン
スパァーン
審:ボール
天宮:ボール1個分外ね
観客:カウント3ー2
天宮:こいつにはもっと先で使いたかったけどしょうがない
仕方ない
どうするよ これ!
シュッ!
ビューーン
拓:何がくる…
ギュン
拓:!?
スパァーン
審:ットライク!バッターアウト!
観客:あー
天宮:オァラー!!!
拓:(小さい変化…)
静哉ごめん。
あのボールは小さく変化するスライダーって感じ
真っ直ぐは打てるぞ
橋:ありがとう
スタスタ…
天宮:もっと悔しがれや
拓:監督、すみません
最後のボールは小さく変化するスライダーって感じでした。
あのピッチャーは2種類のスライダーを持ち味にしてると思います
監:そうか、ありがとう
〇〇:何してるんですか!
振らなきゃ始まりませんよ!
拓:ごめんごめん
次は打つから
天宮:手が出なかっただけのくせに…
ふざけんじゃねぇよ
ジュッ
ギュン
ゴキッ
橋:くっ!大きいスライダー
天宮:サード!
角:打球が死んでる…バシッ
でもゲッツーいける、シュッ
澤:バシッ、シュッ
橋:走れ!
バ、ダン、シ
観客:どっちだ
審:……
セーフ!
雷道ナ:らぁ!!
橋:よっし!
観客:これで2ー0
まさか初回に2点取るとは
天宮:く
岡:しょうがないしょうがない
切り替えていこう
そして、カキーン
バシッ
スリーアウトチェンジ
〇〇:ナイスです!橋本先輩
橋:良かった〜
幸四郎、2点プレゼントだ
九条:ありがとう
この2点無駄にはしないよ
拓:さぁいこう!
雷道ナ:しゃぁ!
柚菜:光聖!ちょっと来い!
天宮:うわっ…
柚菜:背中…
天宮:はい…
美馬:そりゃあされるわな
バッシーン!!!
天宮:痛ーーーーー!!!!!
柚菜:これで目覚めたよね☺️
天宮:覚めました。これから頑張ります
岡:怖すぎ
柚菜:頼威もされたい?
岡:いや、やめておきます
柚菜:私はいつでもOKだよ。ゴキッゴキッ
美馬:野球になると性格変わるんだよな
山沢:監督より怖いもん
柚菜:ジーー
美馬・山沢:スーッ
柚菜:やられたらやり返せ〜
佑美:私もアレやろうかな
雷道ナ:えっ?
佑美:すぐ緩むからねぇ
マネージャーで考えてとこ!☺️
雷道ナ:(オワッタ〜)
佑美:何?
高津:何もありません。
佑美:拓也何かある?
拓:何もありませんよ。佑美様…
〇〇:俺たち殺されるんじゃ…
佑美:何?
〇〇、私のこと怖いの?
〇〇:いや、そんなことは…
(怖すぎるだろ!お化け屋敷より怖いわ)
佑美:はい!
守備しっかり守ってきなさい!
雷道ナ:シャァア!!!!
麻:いつもより元気ある
佑美:向こうのマネージャーさんに後でお礼言っとこ!
ウ:1回の裏、凪高校の攻撃は、
1番、セカンド、澤君
澤:よろしく
拓:コク
初回からベースギリギリに…
これがこいつのスタイルなのか
幸四郎ここはアウトコースから入ろう
九条:コク
シュッ
ビューー
ドン
スパァーン
審:ストライク!
拓:やっぱり踏み込んできたか
変化球でも試しに…
アウトコースにスライダー
九条:コク
シュッ
ギュン
パァーン
審:ボール
拓:踏み込んでこなかったな…
立ち位置が戻ったな
結構面倒臭い
凪監:匠は野球IQが高い
俺でも何考えてるかわからない時がある
澤:球速はそこまでない
でも、捉え辛いのはあるかな
拓:インコースに真っ直ぐ
外れてもいい。腕を思いっきり振れ!
九条:コク
ンァ!
ビューー
澤:インコース!
ドン!
審:ボール
澤:ふー
振るところだった
拓:ナイスボール
次は…
九条:コク
シュッ
ギュン
澤:同じコースにスライダー…
ん!
カン!
春:バシッ、シュッ
小笠原:バシッ
審:アウト!
〇〇:1アウト!
雷道ナ:1アウト!
九条:ふー
ウ:2番、レフト、内田君
拓:4番まで左打者…
幸四郎は投げにくいか
九条:左打者にはインコースをいかにして投げ込めるか
俺の夏の成果が試される場面
拓:幸四郎!インコースまだ怖いか?
九条:急だなぁ
怖いよ
九条は昔インコースを投げた際、相手の頭付近に当ててしまったことからイップスになりインコースに投げるのが怖くなっていた。しかし、ここ最近イップスを克服。だが、何球も投げ込めるわけではなかった
拓:それならさ、インコースは見せ球にして
アウトコースにフィニッシュできる変化球を考えようか
九条:そうだな
そして、甲子園の決勝の一条正宗が投げた
シンカー
それを観た九条はこの変化球を覚えることを決めた
九条:御幸!シンカーって左打者にフロントドアで使えたら最高だよね
拓:そうだな
俺も結局、正宗さんから打てなかったっし
練習するか
九条:おう!
それからは…
九条:あぁ上手くいかねぇ
完全にデッドボールだもんな
拓:そうだなぁ
無理にフロントドアにする必要あるのか?
九条:1球でもいいから見せておきたいんだよね
相手は真っ直ぐと思うところに沈むような球
拓:ん〜
監:2人で居残りか?
拓:監督。あのですね…
監:そうか、九条!
俺から1つだけアドバイスしておく!
外から見てると投げ方が変わってるぞ
無理に曲げようとしすぎている
力を入れるのは中指、薬指、親指の3つだ
人差し指と小指は添えるだけ
御幸!ちょっと座ってくれ
拓:あ、はい!
監:手首は捻らず
真っ直ぐと同じように強く振る!
ブン!
ギュン
グイ
ザッバァーン!
拓・九条:!?
監:俺も高校時代投げてたからな
九条:そうだったんですか?
監:シンカーが俺の武器だった
九条:監督の武器使わせてもらいます!
監:九条唯一の武器にしてみろ
九条:はい!
拓:バン!こい!
九条:ふー
イメージしろ
俺だけのシンカーを…
シュッ!
ビューー
内田:インコースは俺の大好物!
行ける!
ギュン!
スカッ
えっ?
ザッバァーン
審:ストラックアウト!
九条:しゃ!
今のは良かった
ギリギリまで真っ直ぐに見せれた
内田:シンカーか…
ウ:3番、ファースト、山沢君
山沢:ドン
九条:ビクッ
あの威圧感エグいな
拓:アウトコースにスライダーで
九条:コク
ジュッ
ギューーーン
ブン!ブワッ
バァーン
審:ストライク!
九条:この熱量…
山沢:いいねぇ
飛ばしたい!
拓:同じボールでも次はインコースに
九条:ふっ
シュッ
ビューー
ギュン
山沢:!?
スパァーン
審:ストライク!
雷道ナ:ナイスボール幸四郎!どんどん攻めろ!
拓:カウント2ー2
最後は…
九条:俺もアイツら2人に置いていかれるわけにはいかない!
ビューー
山沢:またインコース!
グイ
ザッバァーン
審:ストライク!バッターアウト
スリーアウトチェンジ!
九条:しゃぁああああああ!
観客:うおー
雷道ナ:ナイスピッチ幸四郎!
最高!
監:いいボールだったぞ九条
九条:ありがとうございます
拓:いいところから落ちたな
九条:そうだね
でも、相手の威圧が凄かった
拓:毎回気を引き締めていこう
九条:おう!
今、始まったばかり
2ー0で雷道高校リード
このリードを守れることはできるのでしょうか?
次回決着
勝つのはどちらか
そして、〇〇のピッチングはどうなる
To be continued…
この2日間
出すことが出来ず、すみませんでした
どういう流れにしようか迷った挙げ句
書くのが遅くなりました
もしかしたら次の話も遅くなるかもしれません
でも、頑張って更新します
明日は更新予定です
楽しみに待っていてください
いつかこの2日分はどこかで更新します
この好きな写真を置いていきますので今回は多めに見てください
今後ともよろしくお願いします
では、また!
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