あのミットに向かって2nd 4話(64話)
本戦まであと1勝
次なる相手は大黒学園
監:この試合、スタメンは
1番、遊、西野疾風
2番、中、高津真一郎
3番、二、町田春一
4番、捕、御幸拓也
5番、右、橋本静哉
6番、一、大山あつし
7番、三、村上和真
8番、左、高橋賢次郎
9番、投、床田真守
記録員、若月佑美
これで行く
高橋:!?
(レフト…)
床田:先発…
監:ポジションは今は関係ない。
外野陣は外野ならどこでも守れるように
外野陣:はい!
監:床田!
床田:はい!
監:今、投手陣が少ない。お前の今の力を見せてみろ
床田:はい。
〇〇:守っちゃん魅せてやれ!
大:👍
床田:ありがとう。頑張るよ
監:御幸リードを頼む
拓:はい!
大黒学園
大黒監:お前ら相手は甲子園準優勝チームだ。
だが、それは新チームになったら別の話。
新チームになって日も浅い筈だ
そこに勝ち筋が見えてくる
いいか?
積極的に打っていけ
大黒ナ:はい!
黒川:さぁ強豪狩りといこうじゃねぇか
大黒ナ:しゃぁあああああ
審:今から予選決勝
雷道高等学校vs大黒学園高等学校
の試合を始めます。
礼!
両チーム:お願いします
審:プレイボール
床田:俺もアイツらみたいに…
活躍したい
その強い想いとは裏腹にボールはいう事を聞いてくれはせず…
カキーン
観客:これで3点目!
まさかの初回3失点。
床田:はぁはぁくそっ
〇〇:守っちゃん!まだまだ初回
これからこれから〜
黒川:あと2点はとりたいな
その後は何とか抑えて裏の攻撃へ
しかし…
西:マジか!?ミスった
ザーッ
審:アウト!
まさかの牽制タッチアウト
打線も塁には出るがここぞという時にヒットが出ず、残塁ばかり
中々チームが一つにならない
御幸も難しい球に手を出してダブルプレー
拓:クソッ
6回終了時点で1ー4で大黒リード
観客:おいマジで雷道負けんじゃねぇのか
こんな試合観るために来たんじゃねぇんだけどな
結:………
齋:何やってんだよ!アイツら
町:流石にやばいね
菅:チームの空気が悪い
監:御幸!
拓:はい!
監:俺は何も言わないからな
拓:!?
はい!
全員集合!
全員:はい!
拓:まずは1点。
声を掛け合ってミスをなくそう
情報交換も頻繁に
後、3回攻撃はある。
俺たちここで負けていいのか?
全員首を振る
拓:もう一回気合い入れ直すぞ!
いくぞぉ!
全員:しゃぁああああああ
大:真守!
床田:なに?
大:相手、スライダーにタイミング合って無さそうだから御幸先輩と話して変化球多めにしてみたら?
床田:ありがとう。そうしてみる
拓:床田、まだいけるよな
床田:はい!それで今日変化球良さそうなのでそれ中心に投げたいです。
拓:そうだな。俺もそれは考えてた
組み立て直そう
7回表を0に抑え、裏の攻撃
ようやく雷道に火がつき始める
バゴーン!
サクッ
〇〇:打った!流石、新キャップ
拓:お前ら2人怪我の時に負けたらダサすぎるだろ
まだまだ終わらせねぇよ
〇〇:俺たち本戦の為に準備してるんですから
大:うんうん
拓:本戦で爆発してくれ
7回裏、もう一点を追加し、3ー4
そして、8回裏、ようやく逆転に成功し
結果は6ー4で辛くも本戦に駒を進めた。
大黒監:今日は応援に来ていただきありがとうございました。選手達はよく頑張りました。
これは今後の経験になります。
ありがとうございました。
パチパチ👏
観客:こちらは和やかムード
しかし、こちらはというと…
監:…
全員:…
監:お前らこんな野球をする為にこれまで練習してきたのか?
俺はお前達を信じてこの2週間敢えてそこまで言わずに抑えてきたが、俺はお前らを信用できない
変な空回りをしてアウトになるやつ
西:……
監:守備のミスをいつまでも引きずってチームに迷惑をかけるやつ
春:……
監:俺がやらないとと勘違いして難しい球に手を出すやつ
拓:……
監:何の為に練習してきたんだ!
この時のためだろ💢
こんなんで全国制覇?
自惚れるのも大概にしろ!
御幸。もうあの悔しさを忘れたか?
拓:!?
監:先ばかりみて、目の前の試合を全力で戦えないチームが全国制覇出来ると思うな!
暫くボール触るな!
俺がいいと言うまで走ってろ!
早く行け!
全員:ダダダダダダ
拓:1・2、ワッショイ、1・2
1!
全員:そーれ!
拓:2!
全員:そーれ!
麻:遥香、さくら
遥・さ:はい!
麻:照明お願い。時間かかると思うから
遥・さ:はい!
遥香:行こう
さくら:うん
スタスタスタスタ
町:流石に今日の試合はダメだよ
そりゃあ監督も怒るわ
齋:疾風、静哉、御幸が引っ張らないとな
あぁ試合でたい!
結:俺たちは他にやる事が多くあるからな
大学のセレクション受けに行ったり
高校選抜出たりと
齋:選抜はお前だけな
結:あ、ごめん
齋:また、天然炸裂だよ
怒りたくても怒れねぇんだわ
町:いつかアイツらに指導しに来ないとね
齋:そうだな。その時はボコボコにするかもな
ハッハー
ランニングが終わったのは1時間後…
全員:はぁはぁ
〇〇:マジで投げてぇ
大:明日の検査次第だから
森田!
〇〇:うん?
あ!竹内先輩!
竹:久しぶりだな
〇〇:はい!
竹内先輩はどうしてここに?
竹:お前らが試合してるって聞いたから見に来た
後、森田の怪我の状態も見たかったしな
ちゃんとやってるか?
〇〇:やってます。ありがとうございます。
実は〇〇は怪我後、竹内からリハビリなど色々とみてもらっていた
竹:やってるなら安心した
またお前が復活して甲子園の時のようにチームを背負ってる姿を観たいからな
〇〇:!?
ありがとうございます。
明日の検査次第では復帰できるので
竹:そうか
でも、焦るなよ
球速UPは少しずつ積み重ねていけば必ず目に見えた結果が得られる。
そして、股関節の可動域
それも今の森田に必要なものだからな
〇〇:ありがとうございます。
俺が投げる時、是非観に来てください
竹:あぁ、わかった
〇〇:よっしゃ!がんばろ!
次の日…
診察室
医者:これはどうだ?
〇〇:痛く無いです。
医者:左手に力ははいるか?
〇〇:まだ本調子では無いですけどある程度は
医者:よく頑張った。復帰してよろしい
〇〇:ありがとうございます。
医者:でも、再発したらすぐに投げるのをやめろ。
それが俺との約束だ
〇〇:絶対守ります。
医者:次は大谷、お前だ
左足に重心掛けてみろ
どうだ?痛むか?
大:大丈夫です。
医者:歩いて違和感は?
大:大丈夫です。
医者:良かった。お前も復帰してよろしい
大:ふー
医者:安心したのか
大:俺だけダメにされたらと…
医者:俺との約束守ったんだ
それは復帰させるよ
森田も聞いておけ
お前らはチームの大事な戦力なんだろ?
それならもうチームに迷惑をかけるな
お前らはチーム、そして誰かのために野球をしろ
これは俺からの言葉だ
それぞれ思い出す顔、そして、チームメイトがいる筈だ。
その人達はお前を必ず必要としている。
〇〇:(両親、雷道のみんな、そして…)
"史緒里"
大:(雷道のみんな、お母さん、そして超えるべき)
"お父さん、大谷翔平"
医者:俺もお前達2人に期待している。
さぁ練習に行け!
〇・大:ありがとうございました!
失礼します!
麻:ありがとうございました。
医者:さぁこれから雷道の本気が発揮されるな
アイツらは何かやってくれそうな感じがして
少し熱く語ってしまったな
ごめんな
麻:いえいえ、いつも感謝しております。
ありがとうございます。
私も2人には期待していますのでその気持ちは非常にわかります。
そして、2人は必ず成し遂げますよ
医者:これからが楽しみだな
麻:そうですね。
では、私も行きます。
失礼します
監督室
麻:今日から2人復帰できます。
監:そうか…
ありがとうな
麻:いや、私の仕事なので…
何か考え事ですか?
監:まぁな
俺はアイツらに指針として示せれているだろうか
麻:!?
ふふ🤭
監:なんだ?
麻:大丈夫ですよ
選手達には伝わっていますよ
外見てください
監:…
拓:もっと声出せ!
雷道ファイ!!
全員:オッス!!!
ひとつひとつの事を確認しよう!
麻:選手達は監督の後ろをついて来てくれています
自信を持ってください
監:そうか…
少し顔を出してくる
麻:はい
監督の弱い所見ちゃった。ふふ🤭
拓:集合!
全員:はい!
監:本戦まで1ヶ月!時間はいくらあっても足りない!1日1日も無駄にするな
全員:はい!
監:今日から森田と大谷が練習に参加する
〇〇:迷惑かけてすみませんでした。
この遅れは人一倍練習します。
次は勝利という形でチームに貢献するのでよろしくお願いしゃっす!
大:俺も全員でもう一度甲子園へ!
今はその気持ちしかありません。
全員:!?
大:その為に頑張ります。よろしくお願いします。
監:今日からシートノック、実践さながらの形で全員での確認をやっていく。
"俺に着いて来れるか"
全員:はい!!!
監:全員、自分の配置につけ!投手陣はまずは外野に入れ!
投手陣:はい!
監:まず、内野!!
内野陣:来いやぁああああああ!
監:ふふ
それぞれが次なる目標を胸に前に進む
To be continued…
次回、本戦開幕!!
対戦相手は?先発は?
そして、背番号は?
乞うご期待
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?