あのミットに向かって 51話
皆さんのおかげで50話突破出来ました!
ありがとうございます
最近見てくれる方が増えて嬉しい限りです
まだ1年夏という何話で終わるんだって話です。
予定を遥か越えていっています
見やすい様にある程度話が進んだらシリーズで分けるのもありですね
人物名が相変わらず手こずっています
助けてください。
このコメント欄でも良いですし、Xでも構いません!よろしくお願いします
長々とすみませんでした。
ここから本編です。
〇〇は拓也に球種の事について話されます
拓:あれは真カットボールではなかった
〇〇:握りも投げ方も変わりませんでしたが…
拓:あのボールを投げた時、いつもよりクロス気味に踏み込んでいた
〇〇:それがどうなるんですか?
拓:今までより身体を捻る事になるんだ
それがお前は身体が柔軟だから違和感なく投げれたんだろう
前に話しただろ?踏み込む位置でお前の投球は変わると…
〇〇:そうでしたね
なら改善しないとですね
拓:いや、これはしなくて良い
あれは新しい球種だ
"真カットボール改"
今まで投げていたボールよりも曲がりが強い
そして、ここが真カットボールと違う所
"跳ね上がる"
〇〇:??
拓:今投げてるカットボールは簡単にいうと打者の手元で真横に変化している
だから打者は消えたと勘違いする
でも、準決勝で投げたあの一球は、真横ではなく
右打者の胸元に対して向かってくる様な曲がり方をしていた
だから真カットボールを待ってミートを後ろに持っていくと逆に空振りになるというわけだ
どんな握りだったか覚えてないよな?
〇〇:そうですね
あの状態だったからこそだと…
拓:1日でどうなるかはわからんが、ここぞという時の為に少しでも身につけておきたい
相手は研究してくるだろうからな
〇〇:はい!やりましょう
拓:でも、その前に決勝の相手だ
〇〇:コク
実況:さぁ始まりました。準決勝第2試合
石川代表:藤巻高校vs熊本代表:武蔵山高校
果たしてどちらが決勝に駒を進めるのでしょうか
正宗:あんな事1年に言われたら燃えないわけないよな
統:今日いつもより気合い入ってるな
正宗が認めたあの1年が前の試合で気迫のピッチングしたからかな?
武蔵山で注意するのは投手の浦本圭人と強打者の藤山浩二の2人だな
まぁ正宗の眼中に入るかはわからんけど…
ズバーーン!!
審:ストラックアウト!
藤山:!!
正宗:………
実況:これで藤山に対し3三振!
次元が違います
正宗:俺の前に立ちはだかるやつは容赦しねぇ
統:今日はそこまではよくないけどこんなもんかな
そして…
統:カキーン!
実況:打った〜これで今大会4本目のホームラン
浦本:はぁはぁ
〇〇:……
(正宗:試合を見ればわかるよ)
〇〇:スタンドからでもわかる
あれが現高校No.1ピッチャー
拓:これは予想以上だな
竹:要注意はあのバッテリーだな
拓:一条正宗と伊達統
竹:1年の頃から騒がれてはいたが
去年の甲子園の決勝でその名は一躍注目の的になった
〇〇:何したんですか?
拓:ノーヒットノーラン
〇〇:!?
マジですか?
大:ノーヒットノーラン…
竹:観ていてあまりにも残酷だったよ
拓:そうですね
竹:あの投手はストレートは勿論、縦スラ、スプリット、シンカーと多彩な変化球
どの変化球も一級品だ
〇〇:じゃあ何でそんな人が俺の事を…
拓:それはお前が一条正宗の心に響くピッチングをしたからだろ
〇〇:俺はそんなピッチングをしたつもりは…
拓:お前って周りから鈍感って言われない?
〇〇:えっ?
親とか幼馴染からよく言われますが
拓:だろうな!
〇〇:そんなですか?
拓:お前の甲子園でのピッチングは誰の心にも響くピッチングをしてんだよ!
〇〇:え〜〜〜
竹:はぁ…
最近お前の事認めてたんだけど、やっぱり取り消すわ
拓:俺も
〇〇:え〜〜〜〜〜〜
準決勝第2試合
藤巻高校(石川)vs武蔵山高校(熊本)
4ー0
To be continued…
次回、遂に決勝戦が始まる
果たして勝つのはどちらか…
そして付け焼き刃のボールはどうなるのか?
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