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あのミットに向かって 特別編(準々決勝後)

あの話は置いといて時は遡り、準々決勝後…

監:今日はお疲れだった

全員:お疲れ様でした!

監:今日の試合は、投打どちらともよく出来てた
そして、明日は1日休暇だ

全員:よっしゃー!!

監:休息の仕方はそれぞれ自由だが、1人では絶対に行動しない事!部屋にいる分には構わない
そして、雷道生である自覚を持って行動する事!
この2つは必ず心に留めておけ

全員:はい!

監:では解散!

結:気をつけ!礼!

全員:ありがとうございました!

春:〇〇君、明日どうする?

〇〇:何しようかなぁ
甲子園の歴史館にでも行こうかな
その後、部屋でお菓子パーティでもする?

春:それいいね👍
健吾君も誘う?

〇〇:アイツ来るかなぁ?

春:健吾君、明日1年生3人で部屋でお菓子パーティしない?

大:いいよ!買い出しにも行かないと…
でも、お父さんに電話してから行くね

〇〇:お父さんは今、どこにいんの?

大:アメリカだと思うけど…

〇〇:知らないんだ

大:あまり興味ないからね
でも、報告してくれとは言われてるから

春:電話してる間に歴史館行こうか

〇〇:そうだな

大:終わったら連絡する

春:うん!わかった
じゃあまた明日ね!

〇〇:おう!明日


次の日、朝6時
〇〇:ふぁ〜〜

目を擦りながら洗面所へ

昨日は投げれなかったからなぁ
身体がウズウズしてる

少し外歩いてこようかな

スタスタスタスタ〜

ウィン(ドアが開く)

〇〇:よしストレッチ

ストレッチをしていると…

森田か…

〇〇:ん?
あ、御幸先輩ですか
何しに来たんですか?

拓:早く目が覚めたから歩こうと

〇〇:俺も同じっすね

拓:同じなら一緒に行くか?

〇〇:行きます

スタスタ〜

〇〇:朝だから暑さはまだマシですね

拓:そうだなぁ
お前初めての甲子園だろ?
ここまでどうよ?

〇〇:ん〜そうですね
緊張はしますけど試合始まると自然と無くなってますね
緊張で1試合潰すの勿体ないですからね
野球は楽しい競技ですから

拓:尊敬するよ
俺は試合前日、寝れてないから

〇〇:意外っすね!
御幸先輩は何処とか関係なく寝そうだから

拓:偏見だよ

〇〇:今日、1年ズで甲子園の歴史館に行くんすよ

拓:へぇ〜
(親父も載ってるか…)

〇〇:御幸先輩は何するんですか?
疾風先輩達とどこか行ったり?

拓:予定は無いな
部屋でゆっくりするわ

〇〇:それもありですね

監:おはよう。お前らも散歩か?

〇〇:ボス!おはようございます。
拓:おはようございます。

〇〇:そうですね、玄関で会いました

拓:こいつ1人じゃ危ないですから

〇〇:えっ!

監:そうだな

〇〇:ボスまで!!

それでは俺達行きます。ボスも良い朝を

監:森田!

「明日の先発はお前だからな」

〇・拓:!?

〇〇:今ですか?

監:まぁ一足先に伝えておこうと思ったからな

拓:公式戦初めての先発をここで…

〇〇:………

監:多くは求めない。
お前にはお前のできることをやれ

〇〇:できることを…

"ミットを信じる"

わかりました。明日自分のやれることをやります

監:頼んだぞ

〇〇:はい!

拓:俺も協力しないとな


時間が経ち、昼

〇〇:春いっち行くか?

春:そうだね
健吾君も後で

大:おう!


甲子園歴史館

春:人で一杯だね

〇〇:そうだな

春:あ、この人もしかして健吾君のお父さんじゃない?

〇〇:大谷翔平選手

春:160km/hだって!やっぱり凄いね

〇〇:どういう投げ方したらそんな球速出るんだろうな
いつか俺たちも載れたらいいな

春:頑張ろっ!

〇〇:そうだな!

〇〇:この名前…

春:どうしたの?

〇〇:この人さ、御幸一也って言うらしい
もしかして、御幸先輩のお父さんかな?

春:そうだよ!前に言ってたよ
それにしてもキャッチャーだとは拓也さんもお父さんに負けないためにやってるのかもね

〇〇:この人もプロで活躍してる?

春:もちろん!球界一の捕手だよ

〇〇:マジか…
本当に何も知らない
勉強しないとなぁ

〇〇:この人の隣にいるこの人は?

春:沢村栄純選手

〇〇:見ただけでシンパシーを感じるのは何でだろ?

春:そういえば〇〇君似てるかも

〇〇:マジで!

春:この人も一時代を作った人でマウンドに上がると〇〇君と一緒で抱負を喋るんだよね
もしかしてこの人を真似てやってるの?

〇〇:初めて見たよ
そうだとは知らなかった

春:そんな事もあるんだね

〇〇:あぁ…
この人、後で調べてみよう



甲子園を後にした2人

春:スーパーに寄ってお菓子買おうか?

〇〇:そうだな

春:おっ!健吾君も合流するって

〇〇:そうか、暑いし、先に入っておこう!

春:そうだね

数分後…

春:来た来た!

大:お待たせ!

〇〇:お父さんとはどうだった?

大:ん〜〜
決勝は行けるかもらしい

春:それ言わない方が良いかも…

大:どうして?

春:絶対にお父さん見つかったらやばい事になるよ
試合どころじゃなくなるよ

大:そんなにお父さんすごいかな?

〇〇:そういえば、さっき甲子園歴史館に載ってたぞ

大:そうなんだ
俺もいつかそこに載るはずだから

〇〇:3人で載れば最高だな!

春:絶対叶えよう

〇・大:おう!

3人はお菓子、飲み物などを沢山買い、ホテルに戻った

3人:乾杯〜コツン

〇〇:このお菓子初めて食べたけどうまっ!

大:ピザポテトは相変わらず美味いな

春:プリングルスはサワークリームだよね

〇〇:わかるわ〜
じゃがりこのわさび味知ってる?

春:えっ!知らない!

〇〇:めっちゃ美味しいから
食べて欲しいからさっき買った!

春:食べたい

大:俺も欲しい

パクっ

春・大:うま〜〜

ジュースが進むね

すると…

コンコン!

〇〇:誰だ?
はーい!どちら様ですか?

ガチャ…

ギュッ!

〇〇:疾風先輩!開けた瞬間首絞めないでください

西:お前が目の前にいるから

〇〇:"そこに山があるから"みたいにしないでくださいよ

〇〇:あれ?静哉さんも

橋:おっす!

って事はあの人も…

西:無理矢理連れてきた!

拓:せっかく寝てたのに

西:何してんだよ

〇〇:パーティーしてました。

西:いいじゃん!
俺たちも入れろ!

〇〇:俺はいいですよ
2人ともいいよね?

春・大:構わないよ!沢山の方が楽しいからね

橋:お!これ美味いやつ!
誰が買った?

〇〇:それは俺ですね

橋:〇〇センスいいな

〇〇:あざっす!

狭い部屋にも関わらず、いつのまにか大人数が来訪していた

齋:〇〇!もっと買ってこい!

〇〇:えっ!ここ俺の部屋ですけど

齋:ア"〜〜ン?

〇〇:行ってきます!

齋:何、お前も突っ立ってんだよ!

大:まさかの俺もですか?

齋:当たり前だろうが!

大:え〜〜


それからというもの1年の3人には地獄のような時間となったとさ

〇〇:最悪ダァ〜〜〜


To be continued…



少しだけ史緒里達の話を

史:疲れたね〜

梅:そうだね、でも楽しかった

岩:楽しかった!

史:また来たいね

梅:次は、観光も含めて来ようよ

岩:賛成!

史:1年後楽しみ!

梅:それはそうと…
〇〇には驚かされたね

岩:カッコよすぎ

史:本人は6回で交代されたのは不服だろうけどね
でも、あのピッチングは甲子園にいる人達の心を掴んだと思うよ

明日も甲子園で見たかったなぁ…


梅:黄昏てますね〜
岩:そっとしときましょ

3人は宮城へと戻って行った……



次回、もう1試合の準決勝が決着!
そして、あの真相はいかに……

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