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夏なのにホッとコーヒー

「なあシンゴ、3丁目のおばけビルいかね?」 大学で知り合ったタカオは買ったばかりの車を横目に煙草を吸いながらダルそうに言い、冷えた缶コーヒーを僕に手渡した。 時刻は午後6時になったばかり。 メンバーは? と尋ねようと思ったが、どうせいつものメンツになるのは目にみえているので僕は尋ねなかった。もらったコーヒーを、勢いよく開け、ありがとうのつもりでタカオを見て、コーヒーを持つ手を軽く上に上げた。 もうすぐ仕事が終わるハヤトをひろう為に、タカオは車を走らせた。 特にする事

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