努力が報われる世の中に

昨今のコロナウイルスの猛威により今までとは様相の違う社会は、マスクをしないとどこか罪悪感を感じ、集団心理によりどこか息苦しく、制約の多い毎日が続く

そんな中、仕事、学校の授業がリモートとなり密を避ける取り組みがあるのは周知のことだが

部活動においてはどうだろうか。

私は大学で剣道をやっている。聞けば、関東の大学で今まで通りの稽古をしてる大学は数校で半分は制約の中での稽古、残り半分は活動を自粛している。

私自身剣道部の主将を務めており、剣道に対しては真摯に向き合い努力をしてきた。しかし、今の大学には剣道をするために入学してきたわけではない。
その一方で、いわゆる強豪校の人たちは青春を剣道に捧げ、それを生業にするために、警察や実業団に就く人も少なくはない。
この事実と、今のコロナの情勢を見て私は高校時代のことを思い出し、更には努力してきた選手達のことが頭に浮かんだ。

バックグラウンド

3歳から剣道をやってた私は小中と県でもそれなりの結果を残していた。県の選抜選手に選ばれたこともあったし、様々な大会で入賞もした。
それと同時にある程度容量が良く、勉強もそこそこできたと自負している。(あくまで過去形であるが)
そんな私が中3の時だ
剣道の特待生としてのお声掛けが何校からかあった。
正直迷いもしたが

「剣道で飯は食っていけないし、現実味がないな」

と思った私は大学進学を目標に進学校へ入学し、今の大学へ入学した。
もちろん周りの強い人達は剣道をするために県内外の有名校へ進学していき、多くは今も剣道で大学へ進学している。

ではこれとコロナがどう結びつくのか

実業団や警察の武道推薦枠というのは試合の結果やこれまでの功績に大きく左右される。
しかし、大会がない今それを示す場所がない、さらには部活動そのものをしていない学校すらある。
これでは彼らの努力は水の泡である。
実際に今年の関東大会は中止され、4年生と出る最後の試合は無くなった。これは私にとっても非常にショックな決断であった。
強豪校の人たちのショックというのは計り知れない。

正直な話をすると、剣道の道を選んで進学しなくて良かったと思っている。その反面、剣道の道を歩む選手達を救済する措置はないのかと願っている。
高校剣道では各地域で試合が行われ、高校生達がそれぞれの成果を残すことを可能にした。
その権利というのは大学生にもあるのではないかと感じる。
運営するのも大学生という面もあるが、4年間努力したものを形として残せる機会を作って欲しかった。

どうこう足掻いても決まってしまったものを変えることはできないが、この気持ち、この教訓をいつかどこかで還元できないものかと日々思いを募らせる。







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