日経平均株価ってそもそもなに?
普段ニュースなどを見ていると日経平均株価が上がった下がったなど耳にすることがあると思います。
上がっていれば「景気が良いのかな」とか、数十年ぶり高値とニュースになっていても「景気が良いとは感じないな」など人それぞれ感じ方も違うと思います。
今回は、「日経平均株価とは何か」を簡単にご説明いたします。
日経平均株価とは?
日経平均株価とは、東京証券取引所のプライム市場に上場している銘柄の中から日本経済新聞社が225銘柄を選び、その銘柄の株価を平均した指数です。「日経225」と呼ばれるのはこの銘柄数が所以です。
225銘柄は売買が多い銘柄や業種のバランスを考え選定されています。上場廃止等が発生した場合に銘柄の入れ替えが行われる「臨時入れ替え」と、毎年10月に行われる「定期見直し」があります。
定期見直しでは必ず銘柄の入れ替えが行われるわけではありませんが、銘柄入れ替えの予想がニュース等で取り上げられたりします。
1950年9月7日から算出(指数値は1949年5月16日まで遡及計算)されており、60年以上の歴史があります。
どのように計算するの?
計算方法は以下の通りです。
みなし額面?
あまり聞きなれない言葉が出てきましたね。
まず、みなし額面とは、以前は株には額面というものがあり、50円、500円、5万円などの額面水準を基に株価が形成されてました。
当時は単元株制度があり100株単位や1,000株単位など銘柄により取引できる単位が決まっており、株価50円の株を1,000株買うと5万円、5万円の株価の株を1株買うと5万円という形になっていました。
単純に株価で計算すると50円と5万円では桁が違いますよね。
そういった桁違いを調整するためにみなし額面を使用しています。
現在もみなし額面がそれぞれの銘柄で決まっており、株式は分割(1株→2株)や併合(2株→1株)などが発生した場合に調整され連続性を保っています。
除数とは
除数とは計算式の通り、225銘柄の株価を基に算出した値の合計を決められた除数で割ることにより、最終的に日経平均株価を算出します。
225銘柄なのだから225で割れば良いのでは?と思いますが、こちらの数値も過去からの連続性を保つために調整された数値を利用しています。
最後に、日経平均は日本を代表する会社が選ばれているため、現在の構成銘柄と以前の構成銘柄を比べたり、2000年4月には30銘柄が入れ替えとなるなど、日経平均株価を構成する会社の変化について歴史を追ってみるのも面白いのではないでしょうか。
次回はTOPIXと日経平均株価との違いについてお届けします。
記事作成日:2021年3月30日
更新日:2022年4月20日