Alice in apathy(Music Video)

焦げ付いた寂寞を溶かしたら
飛行機雲の色の香水みたい
映画を倍速でみる彼らにはわからない
君がなぜ美しいのか
神様を作った君は甘い声で

https://www.youtube.com/watch?v=SPCnrs8hmVk&feature=youtu.be


今年に入ってからはYOWLLでのスタジオワークやら制作やら
いろいろとやっていて、実は結構な数曲も書きためていたりしたりなんかして。
ソロ活動もバンド編成も去年は楽しくやらせてもらって、メンバーも最高で。
それでまたバンドもやるの???
と思った人もたくさんいただろうと思う。
見栄えとしてはバンド編成の方なんて完全にロックバンドだし、論理的には突っ込みどころは多々あるでしょうきっと。

しかしだ、まぁなんというか一言でいうとジタバタしているわけだ。
ソロ活動もバンド編成も、とにかく自分の責任と裁量で持っていろんなことを進めていくわけで、それでいて後ろ盾がない状態でよくもがいたと思う。
アイデアを振り絞って、ブラックホールにボールを投げ続けるような待てど暮らせど打てども打てども響かないような錯覚を実感として日々を過ごしていた。
まぁそれはそれでアーティストの宿命というか、自分がアーティストであるということの裏付けにもなるんだけれど。
だって、俺のやっていることは人生という読み物があったとして、そこに音楽という余白が入ることで行間を生み出すような作業だからである。
行間の美しさで場面の意味は変わる。
とかなんとか尊めなことも書き殴ったりなんかして。

直面する問題はやはり多々あって
自分の作るものややってることに120%の自信はあれども
どんどん疲弊はしていくもので
去年の末なんかはなんだかちょっと元気がなかったりもした。
どんだけ尊いこと言ってても数字が伴わないとしんどい。
金銭的にもそうだし現代の価値判断的にも。
それは人間の生存本能のレベルでどうしても気になってしまうことだからしんどくなるのは当然なのだから、無視できるならすればいいことなのだけれど、じわりじわりと削られていく。
作る、造る、創る。
生み出すことで先に進んでいく。
つまり生み出せなくなったら終わりが来るのだ。
みたいな強迫観念にも近いものがあったかもしれない。
いろんなことがただ先細っていくような感覚で、それに抗うようにまた
何かを提起する。
そういう生活でいいのかと不安になったりもした。

で、今はというと完全に突き抜けた。
自分は自分のスタイルで自分が作れるものを作り続ける人生を全うしたいと心から思う。
し、俺の作ってるものはほんっとうに魂がこもってるし最高だ。
最高なんだよ!笑


去年、一人で活動する中でバンドを組みたいと思うようになっていた。
それは尊敬する先輩がバンド編成でのアコースティックライブを見に来てくれた時に
「逆に不純だよそれは」
と言ってくれたことも大きかったしその一言で、はたと気づいたりもした。
その言葉の意味自体はおそらく
「ソロ活動とかって意地になってるけど結局バンドやりてぇんだしそれしかできねぇじゃんお前はさ。」
って意味だと解釈したんだけれど、多分大きくは間違ってないと思う笑

バンド編成でブライアンのメンバーである駿汰にサポートって形で参加してもらったりしてて
なんだか多分自分としてはそこも乗り越えなきゃいけないところだったりもして。
駿汰はドラマーとしてどんどん大きくなっていて、自分の力を試してちゃんと結果も出して、それでいて自分のことも手伝ってくれてて(まず手伝ってくれててっていうところもすでにちょっと違うよね笑)
俺が連れて行きたかったなーって思わないわけじゃないけど、とても大きい規模でのライブもしていて
そして何より、ずっと一緒に演奏しているからこそ、本当に音楽を作ると言意味で全くストレスもなくめちゃ楽で。
持ちつ持たれつじゃなくてもたれつつもたれつつになっちゃってるじゃん!
とか思ったりして笑
でも、ブライアン活休する時にやっぱみんな
自分の力を試してみようぜ。っていう約束のもとで休ませてもらってるから
そういう意味でこのままじゃこれ多分ただ甘えて終わるやつだな俺。
とか思ったりもして。

それは
「不純だよそれ」
って言ってもらえて、薄々自分の中にあった違和感みたいなものが形になったからわかったことだったのかもな〜。

やっぱちゃんと自分の場所を作らなきゃいけないな。
ってすげぇ思ったのだな。

そんなこともありつつで

去年はずっと、ウムゥ、、、
と考えていて

やっぱバンドやりてぇなーと
ひでおくんにいったところ、ひでおくんも
「え?ずっというてたやん俺。」
と、同じことを思っていたらしく。
そうやって少しずつ少しずつ踏ん切りをつけて行って
やっとちゃんとやりたい。
と思えるようになったという、そういうストーリーがあります。

それで、そう思ってからは早くて
たまたま友達の居酒屋が店じまいになるからと呼んでもらった閉店パーティーで久々に会った先輩に
「バンドやりてぇんすよ〜、いいドラマー知りません?」
と聞いたところ
「uremaのドラマー今暇してるんちゃうかな???」
ということを聴いて
その場でTwitterでDMを送ったら10分ほどで
「いつスタジオ入る?」
という返信がきて、そのまま初スタジオの日程も決まって
初スタジオでセッションで3曲ほど原型ができてしまって
「あらー、これはこれは、、、トントン拍子やないか。」
と。

そこから爆速で日々は流れ。

晴れて4月22日、ファイアーループで初ライブです。

バンドっていいもんよ。ほんと。
なんのために?
とかっていう問いを全部なかったことにするくらいいいもんよ。

人間なんて生まれて死ぬだけ。
その間に自分が思うように生きるだけなんだから。
勿体ぶってカッコつけてる暇が俺にはない。
ジタバタと情けなくてもダサくても、とにかく作り続けるし提案し続ける。
余白を作り続けて、みんなの人生に行間をつくりまくってやるのさ。

もがけもがけもがけ〜〜!!