配信ライブ。

7月のライブが配信ライブになりました。

この、コロナウイルスの一連の出来事の中で、時代が急変していってインターネットの中のバーチャルなリアルがより進化していく中で俺はずっと配信ライブに関してはあんまり気が進まない側の人間であったのは事実です。
とはいえ、この配信ライブというものを前向きに捉えれるようになったのもまたいろんな人の活動や行動をみてのことでした。
つくづく自分はある部分では極端に頑固な人間だなと思います。
心の中では早くライブハウスに集まってみんなで同じ空気を吸って同じ空間で爆音で震えたいです。
だけど、物理的な距離や事情で、コロナやなんや関係なく俺たちの音楽に触れたいのに触れられないファンのことや新しい可能性のことを思うと、この配信ライブの持っている可能性になんだか少しウキウキしたのです。

世界の裏側の人にも(可能性としては)届くんだな。とか
いろんなことを思った時に、ある種の願いとして、配信ライブという形は正しいのかもしれないな。って思ったりもしたんです。

俺たちの親の世代が、バブル崩壊以前以後の話を「今の子にはわからないか。」と言いながらするように、大きな災害や震災や事件の話をするように。
俺たちはこれからの若い人や生まれてくる子供たちにきっとコロナ以前、以後で話をするでしょう。
それくらい大きな出来事だと思います。
これは、自分の中にある常識や固定概念を疑っても然るべきタイミングであり、そしてこの時代をどうやって生き抜くかでどれくらい希望を持って未来の話をしていけるかが決まる話なんだなと肌で感じました。
今までもずっと自分はどこか懐古主義のきらいがあって、MEMEというアルバムを発売するくらいには人から人へ受け渡してゆくなんらかのエネルギー(ある意味では伝統とか思想もそうなのかもしれない)になんだか慎重になってしまう人間でした。
根本は大きく素早く変わることはありませんが、一つ、自分の人生においては価値観の転換地点に間違いありません。
俺は、俺の音楽を好きでいてくれるみんなの気持ちや思いを俺なりの形で大切にしたいと思ってきました。人によっては理解の届かないところもあったかもしれないし、それは俺が至らないのかもしれない。答えはどこにもありませんが俺は自分の信じるものの根本を疑ったことはありません。

日々、人間として営みを送ることを尊いと思えるように
愛が美しく、壮大でいて力強くあるように
みんなの心が自分の音で少しでも揺らぎを持てるように。
「自分なり」の域は出なかったかもしれませんが考えてきました。
人であることの弱さや、だからこそ垣間見える勇気や希望を見せられるロックバンドで、ミュージシャンでありたいと思ってきました。
緩やかに変わりゆく時代や世界の流れの中で、譲れない何か頑固な部分のせいで失うことも少なからずあったかもしれません。
でも、それでも、自分が納得したことだけをなるべく選んで行きたい。
それは、世界のみんなが違うと言ったことでも、もしかしたら愛すべきファンの人が違うと言ったことでも、そうなのかもしれません。
自分の心やこだわりがとても大切でした。
それが自分の音楽の概念であり、自分のあり方でした。
ほんと、そういう人でなんかみんなのこと少しは振り回してしまったりすることもあるかもしれませんが
そういう人間が、疑いなく信じた方向に進む時の一心不乱さというと誰にも負けないと思っています。
俺は、この30年の人生で、15年間かけて積み上げたことを15年かけて疑い続けたと勝手に思っていて、今、ちょうど新しくこの30年を信じようとしているのです。信じるものはこの30年、変わったことはないけれどそれを取り巻く環境や考え方には常に変容し続けてきたように思います。

たかが配信ライブ一つだけど、されど。とても大切な一歩です。それは大きな期待の裏返しでもあって、みんなに早く音楽を届けたい気持ちで今はいっぱいです。
もっともっと、自分の歌でも歌ってるくせに「凝り固まった自分らしさを覆して」生きていかなきゃいけないんじゃないかな。俺は。
きっと未来は明るいぜ。
そう大声で叫べる日を、もう俺は進んでる。

だから、みんなぜひ配信ライブみてください。ね。

https://www.brianthesun.com/schedule/?id=745

↑詳細はHPにて。