「NO!」

ホームセンターにより、駐車場を歩いていると、
体の大きい外国人の旦那さんが、東洋人(きっと日本人)の
奥さんとがトラックにかなりの料の板材を積み込んでいた。

白人と東洋人の夫婦がおぼつかない様子で、ロープ
を使い、板材を固定していたのを、ほほえましく
見ていたら。

トラックの助手席で様子を興味深く見ていた三歳
ぐらいの男の子が、はしゃいで車の周りを走り出した。

道路に沿ってトラックは留まっていたので、少し道路へ、
その時、丁度車が来てあわやということに。

その瞬間、父親が「No!」と叫んだ。

そのとてつもない大きく、太い声に驚いた。
やはり、外国人のでかい体から出る声は、日本人の
それとは雲泥の差だ。

初めて怒鳴る外人の声を聞いたが、それこそ、圧倒
された。ライオンの雄叫びのごとしだった。なんかの
弾みでけんかして、あんな怒鳴り声を上げられた日に
は、ちょっと腰砕けになるかもしれない。

なんてことを思いつつ、英語でさんざん怒られている
男の子を眺めつつ、店に入った僕である。

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