困ったこと。

どうも最近困ったことがあります。

ある曲が耳から離れないのです。

曲がリフレインし、生活の一部になっています。

いままで興味の全くなかった曲なのに、突如としてそう
なってしまった。

それも、結構前の流行歌です。陳腐な言い方ですが。

その曲は、「もう少し、あと少し」ZADOのヒット曲。

ご存じの方も多いと思います。でも、ほとんどの人の心
には、過去の曲としてしまわれていて、表には出ない曲。

それが、なぜか今の自分の、最愛の曲になっています。

Netで探しだし、この数日何度も聞き続けています。

聴くたびに、ささやかな感動との出会いがあり、より深く
知りたくて、また頭から再生しています。

どうにもこうにも、困った事です。

この曲の歌詞、なんとも切なく鬱々としています。叶わぬ
恋の苦々しさが、いとおしさが、にじみ出て、心を打ちます。

そんな鬱々とした内容が、甘いメロディーで語られるのです
から、相反する意外性が余計に自分を捕まえている。

こんなこと、経験したことも、された事も無いのに、なん
とも理不尽です。

そりゃ、男と生まれたからにゃ、こんな事、女性に言って
ほしいとも思うのですが。徹底的に自分には無縁で、仮にあ
ったとしても、重くてとても支えられない。

こうやって、架空の物語として、甘い白昼夢として、幾重
にも聴いている自分がここにいるのでしょう。

坂井泉水のようなちょいと影のある美女が、寄り添っている
事を想いながら。

やっぱり、ちょっとキモいか。

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